子どもが鉛筆を大量になくしてくる。
どうしてこんなになくすの?本人に自覚を持ってもらうには?
親ができる対策はある?
そんなお悩みに応える記事です
小学生の息子が毎週鉛筆をなくしてきます。
小学校生活に慣れてきた息子。
毎週何かしら落とし物をしてきます。
特に筆箱の中身がひどい!
時には、筆箱から鉛筆&赤鉛筆が全消えしてからっぽの状態で帰ってきました。
本人は全く困った様子はないです。
母は頭を悩ませています・・・
補充するのは簡単だけど、なんとか大事に使ってもらえないものか?
自分がそもそも小学生の頃そんなに落とし物してたっけ?
これは、母と息子の筆箱奮闘記です。
なんで小学生は鉛筆、消しゴムをこんなになくすのか?
学校で鉛筆をなくしてくる原因を考えてみました。
以下にあげた例の他にも、原因は考えられると思います。
物がなくなる他に、怪我をしてくる、学校に行き渋る、持ち物が汚れているなどの兆候があったらいじめの可能性もあると思います。
以下は、あくまでいじめなどない場合に、小学生に考えられる原因を挙げています。
原因を把握することで、では気長に見守ろうという気にもなるかもしれませんし、対策も練りやすくなりますので、少々お付き合いください。
【原因①】中、長期的記憶能力が未熟だから
小さな子どもは、記憶力も発達途上にあるため、中長期的記憶力が未熟です。
あの時、ここに置いたはず、ここで使ったはず、という大人からしたら当たり前に思い出せることも、綺麗さっぱり忘れてしまうのです。
鉛筆を使った後に筆箱に戻さずに、違う遊びなどを初めてしまったら最後、鉛筆の存在など忘れてしまいます。
ましてや、どこにおいたかなんて全く思い出せなくなってしまうのです。
なので、あとで親が「どこで使ったか思い出して?」「どこに置きっぱなしにしたか考えてご覧?」と言っても思い出せないのも当たり前なのです。
かと言って、考える癖を付けないといつまで経ってもその能力が磨かれませんから、聞いて考えさせるのは大事です。
でも、そこで怒ったりするのではなく、あくまで訓練と捉えて見守りましょう。
【原因②】視野が狭いから
子どもは、視覚も発達途上にあるので、視野が狭いそうです。
大人は水平方向(左右)に150度、垂直方向(上下)に120度ほどあるのに対し、
子どもは水平方向に90度、垂直方向に70度しかないそうです!
そう!
よくみていない、のではなく、実際にそれほど見えていないのです。
大人なら、鉛筆がどこに転がっていったか視界の隅の方で捉えたり、この辺かな?なんて予測がつきますよね。
でも、子どもは鉛筆が転がっていってしまったら最後、どっちにいったかどの辺に転がったか分からなくなってしまうんです。
息子が「鉛筆消えた!」とよく言っています、
「そんなわけあるか!」と思うかもしれませんが、子どもからしたらあながち間違いではないのかも・・・
【原因③】注意が散漫だから
小さい子どもはまだ注意が散漫ですよね。
自分が片付けをしなければならない時でも、あっちからお友達が楽しそうな声が聞こえてきたぞ、となったらもう意識がそっちにいってしまいます。
その上、すでに原因①②で述べたように、記憶力が未熟、視界が狭い!
楽しい方向にロックオンしたら鉛筆をまだ出しっぱなしだという事実はすっかり記憶の彼方に・・・
そのすきに机の下にでも転がり落ちよう物なら、もう鉛筆は永遠に見つかりません。。。
ああ、悲しい・・・
【原因④】物の管理能力がまだ身についていないから
子どもはまだまだ物の管理能力が身についていないということは、私たち親も普段の生活で痛いほどよくわかっていることかと思います。
それを、家庭では親がフォローし、幼稚園では、先生が手厚くフォローしてくれていました。
小学生になり、学校の規模も幼稚園とは比べ物にならないほど大きくなり、人数も増え、1日のスケジュールも今までとは全く異なる状況で生活している子どもたちにとって、慣れるので精一杯という状態かと思います。
自分のものはどうやって管理するべきなのか、きちんと管理しないとどんな結果になるのか、そう言ったことを少しずつ教えていく必要がある時期なのだと思います。
【原因⑤】ものを大事に使うという道徳心がまだ育っていないから
鉛筆をなくしてくる息子の様子を見ていると、本当に困っているとは言い難いように見えます。
まあ、そうですよね。
無くなったら、親が補充してくれる。
別になくなっても怒られるかもしれないけど、本当の意味で困るとは思えないです。
親としても、無くなったら困るということを分かっては欲しいけれど、鉛筆がなかったら流石に学習にも影響してしまいますし、補充せざるを得ません。
一方で、鉛筆も無限に湧いてくるわけではありません。
鉛筆を買うのにも、お金がかかるわけだし、資源としても無限ではない。
鉛筆に限らず、物は大切に扱うべきだと思いますが、そう言った道徳心が小さい子どもの場合は、まだまだ十分に育っているとは限りません。
このような道徳心が育っていないと、鉛筆をなくしてきても気にしないということもそうですが、誰かの鉛筆が落ちていても落とし物箱に届けないとか、もらっていってしまう、捨ててしまう、蹴って遊ぶ(そして余計に行方不明に・・・)と言った行動にも繋がるため余計に鉛筆がなくなりやすいのかなと思います。
道徳心は人格形成や他の行動にも影響しますので、少しずつ教えていく必要があるのかなと思います。
【小学生が鉛筆をなくす問題】我が家で実際に試して効果があった対策は?
毎週のように落とし物をしてきて、ひどい時には筆箱の中身がからっぽ・・・の我が家。
以上のような原因と、家での様子を見ていて、そりゃ鉛筆もなくすよね、と思いました。
かと言って、こちらも黙って見ているわけには行きません。
なんとか、無くさないように対策を練らなくては。。。
ということで、我が家で実際に試して効果があった対策を紹介します。
【対策①】鉛筆の本数を減らす
息子が通っている小学校では、筆箱の中身は決められています。
- 鉛筆5本
- 赤鉛筆1本
- ネームペン1本
- 消しゴム1個
他に学年が上がると定規などが加わるかもしれませんが、基本はこのセットになります。
鉛筆をなくしてくる子の場合、この鉛筆5本というのが曲者かな、と思いました。
まだものを管理できない子に対して、5本って結構多いと思うんです。
まあ、それも慣れというか勉強と言ったらそうなんですが、5本が管理仕切れていないのかなと。
我が子の場合は、5本あって、1本なくなっても分からない、もしくは気にならない(困らない)。
4本あって、1本なくなっても気にならない。
3本くらいで、ようやく1本なくなったら気付く(無くなったと認識し、やばいぞとなる)ような気がします。
なので、一時的に鉛筆の本数を3本にしてみました。
そうしたところ、なくなる確率が断然減るという結果になりました。
先生にも相談しましたが、鉛筆3本だと授業で実際に困るということもなさそうなので、とりあえずしばらくはこれでやってみようと思います。
【対策②】好きな鉛筆を選ばせる
好きな物なら大事に使うだろうという狙いを込めて好きな鉛筆を選んでもらいました。
まあ、今までも好きなのを選んでもらっていたのですが、今回ハマったのが、金色の鉛筆!
スペシャルということで、1本だけ筆箱に入れています。
大事にしてるようです。
【対策③】蓋がクリアな筆箱に変える
筆箱って、当たり前ですが、蓋をしめてしまったら中が見えないですよね。
蓋を閉めてもないことに気がつけるように、ということで、蓋がクリアな筆箱に変えてみました。
これに関しては、正直、効果は薄かったかなと感じています。
というのも、息子は筆箱の蓋を閉じたらその後にあまり筆箱を見ていないようなので。
でも、多少なりとも無くなったことに気付くのが早くなるかなとは感じています。
【対策④】鉛筆と鉛筆を刺す場所に番号をつける
息子の家での行動を見ていると、お絵かきをした後に、色鉛筆が箱の中に戻っていない、床に転がったままのことが日常になっています。
そして、ない!と探している。
鉛筆が、ランドセルの中に直接入っているということや、お道具箱の中から見つかるということも起こっています。
使い終わった物はあった場所にすぐ戻す、というのがなかなか定着しないのです。
なので、筆箱の中の鉛筆と、鉛筆を刺すサックに一つずつ番号をつけ、番号の通りに戻すという仕組みを作りました。
番号をつけた側から「①の鉛筆が使いやすいな」とか、「②は、②に戻さないと」などと言いながら自宅学習をしていましたので、意識しやすくなっているのかなと思います。
帰ってきた筆箱を見ても、きちんと対応する番号のところに戻っているので、学校でも意識できているのかなと思います。
【対策⑤】なくした場合の対処法を一緒に考える
以上は、なくさないようにするための対策でしたが、なくした場合にどう対応すべきかということも一緒に考えていきました。
実際に、話し合って子どもが出した結論は以下になります。
- 先生に報告する。
- 自分の机周り、ロッカー周りを徹底的に探す
- 席が近くのお友達に聞く
- 落とし物箱をチェックする
なくしたことに気がついたら、早く対応すればするほど見つかりやすいことも確認しました。
まとめ
今回は、筆箱の中身をからっぽにして帰ってくる息子に対しての対策でした。
同じように悩んでいるママが多いようなので、我が家なりの対策を記事にしてみました。
子どもがまだ小さいうちは、発達を見守るというのも対策のうちなので、焦らず少しずつ解決していくといいなと思っています。
お子さんのタイプによってできる対策も変わってくると思うので、今回あげた例のうち、どれか少しでも改善するものが見つかれば嬉しいです。
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