【元塾講が実感!】よみきかせが及ぼす好影響のスパイラル【絵本で知育】

この記事は約18分で読めます。
  • 子どもに絵本の読み聞かせがいいと聞いたけれどどんな効果があるの?
  • どんな絵本を選んだらいいの?
  • どんなふうに絵本を読んであげたらいいの?コツはある?

そんなママの疑問に答えます。

幼児期に絵本の読み聞かせをすることが大事なわけは?

人間は、3歳までに脳の80%が、6歳までに90%が完成すると言われています。

このように脳が著しく成長する時期に様々な刺激を与えてあげることで脳の成長度が大きく変わってきます

赤ちゃんにとって絵本もその刺激の一つです。

ママやパパなど身近な人が絵本を読み聞かせてあげることによって様々な良い効果があります。

絵本の読み聞かせが及ぼす好影響とは?

脳が大きく成長する幼児期に絵本を読んであげることによって得られるメリットは想像以上に多いです。

それでは、具体的に絵本の読み聞かせをすることによってどんな効果があるのでしょうか?

詳しくみていきましょう。

スキンシップ&コミュニュケーションが脳に好影響

お膝の上で本を読む赤ちゃん

絵本を読み聞かせている時、皆さんはどんな姿勢で読んでいますか?

我が家では子どもたちに読み聞かせをするとき、子どもたちはわたしの膝に座ってきます。

ちょっとお行儀は悪いですがゴロンと寝そべって読んだり、寝る前に添い寝をしながら読むこともあります。

抱っこと同じような近い距離ですよね。

このように体温を感じる近い位置で声を聞くということは、子どもにとってとても安心できるスキンシップになります。

また、絵本の読み聞かせというのは、当たり前ですが読み手の声を聞きますよね。

安心するママやパパの声を聞いて、絵本の世界を共有するという心のスキンシップにもなります。

スキンシップをすることで安心感や自己肯定感が養われ、IQやストレス耐性が上がると言われています。

このことは驚くことにママやパパのストレス解消にもつながるんです。

それに、絵本を読んでいる時間というのは、忙しいママやパパとの一対一の貴重なコミュニケーションタイムでもありますよね。

読み手が、「この絵はなあに?」と質問することもあるでしょうし、子どもがおしゃべりをするようになると、絵本を指差してあれやこれやと質問してくるようになります。

このような対話を通して、絵本の読み聞かせは赤ちゃんがコミュニケーションを学ぶ場でもあります。

絵本の読み聞かせは、ママやパパが赤ちゃんに与えるものではなく、お互いにメリットがある相互コミュニケーションであると言えるでしょう。

感情を豊かにする

絵本の読み聞かせでは、怒り、喜び、悲しみなどの情緒の発達も促します。

絵本には本当に色々な物語がありますよね。

物語の登場人物は情緒も豊かです。

絵本を読むことでパパやママと一緒に、物語の登場人物の喜怒哀楽を追体験するので、色々な状況や感情を学ぶことができます。

例えば、「こういうときってなんていう?」という絵本を我が家でもよく読みました。

赤ちゃんは、まだ他者の感情を読みとることができないんですよね。

でも、このような本を読んであげることで、段々とこういう時にこうされたら相手は嫌なんだ、とか嬉しいんだというのを学んでいくんですね。

こういう体験を積んでいくことで、絵本から色々な感情を読み取れるようになり、感情がどんどん豊かになっていくんです。

感情が豊かで読み取ることができる能力は、コミュニケーションに置いて欠かすことができない能力です。

今後の人生でコミュニケーション能力を磨いていく上で大いに役に立つでしょう。

想像力を豊かにする

おやゆび姫

絵本の読み聞かせでは、子どもの感性や想像力も養ってくれます。

全てのシーンが流れるテレビやDVDのアニメなどと違って、絵本には一つのページに一つの絵と少しの言葉が書いていありますよね。

このひとつの絵から子どもは様々なことを想像することができます。

自分のペースで読むこともできますし、気になったところはもう一度読み直すことができます。

絵本は、子どもひとりひとりによって全く違った楽しみ方ができるものです。

自分の好きなように想像を巡らせることによって想像力が豊かになり、また、考える力も養ってくれます。

次はどうなるのかとワクワクしながらページをめくることで物事を予測する力も育ちます。

知的好奇心が広がる

絵本には、現実の世界では体験できないこともたくさん描かれています。

分からない言葉が出てくることもありますよね。

実際にライオンやウサギを見たことがない子供でも、何度か絵本で見ているうちに覚えて、ほかの絵本で見ても「あ!ウサギさん!」と指差す場面に出会ったことがあるのではないでしょうか?

このように、「言葉」と「絵」が結びつくようになります。

このことはとても脳を刺激するんですね。

絵本の読み聞かせをすることで、子どもが自分の知らない世界のことを知ることができ、「これってどんなものなんだろう?」「どんな味なんだろう?」などと好奇心が広がります。

聞いたことのある絵や言葉と実際の体験が結びつく体験はママやパパもしたことがあると思います。

そのときってとっても気持ちよくないですか?

絵や言葉と実際の自分の体験が結びつくことで脳の刺激になるんですね。

子どもが成長して、この好奇心が発展してくると「これってどういう仕組みなのかな?」「もっと知りたいな」という気持ちが湧いてくるようになります。

なので、実際に体験させてあげることも大事になってきます。

例えばさっきの例でいうと、動物園に行ってライオンやウサギを見てみるということですね。

この刺激が積み重なることで言葉と現実を結びつける力が尽きます。

語彙力を伸ばす

絵本から想像するこどもたち

語彙力とは、「単語や言葉をどれだけ知っていて、実際に使えるか」という力になります。

絵本にはたくさんの言葉が出てきます。

子どもが初めて聞く言葉や知らない言葉も出てきますよね。

赤ちゃんは生まれた時には、言葉の意味を知りませんが、生まれてからママやパパや周りの人が喋っている言葉を聞いて言葉を覚えていきますよね。

絵本の読み聞かせでも同じことが起こっています。

子どもは絵本に知らない言葉が出たとき、特別パパやママが説明しなくても絵や状況からこういう意味だなと判断して覚えていきます。

私たち大人にも経験があると思いますが、こどもも同様に誤解して覚えていることもあると思います。

でも、くりかえしその言葉を聞くことで軌道修正していくんですね。

実際に、子どもが思いがけない難しい言葉を話してびっくりした経験はありませんか?

言葉の話せない赤ちゃんも同様で、まだ話せないうちからたくさんの言葉を脳に蓄えています。

ムスメの場合も話始めるのは遅かったけれど、話し始めたらビックリするくらいたくさん話したので驚いた記憶があります。

絵本もたくさん読むので、「どこでそんな言葉覚えたの?」というような言葉を知っていたりするんですよね。

残念なことに親の私は記憶に全くないんですけれど・・・orz

絵本は言葉だけを聞くのと違って、挿絵に状況が描いてあるので目と耳の両方から意味を理解しやすいのです。

これが子どもの語彙力を高めるのを劇的に助けてくれるんです。

また、絵本の読み聞かせのように、絵と言葉と声によって学習したことは記憶に残りやすいんです。

このトレーニングを続けていくと、記憶力をよくすることもできます。

絵本をたくさん読み聞かせて、楽しみながら絵と言葉のシャワーを浴びることで、たくさんの言葉に触れ、こどもの語彙力は高くなっていきます。

語彙力を高めることで、自分の気持ちを的確に伝えることができ、コミュニケーション能力を磨いていくのにも役立ちます。

絵本独特の言い回しや言葉のリズムによって語学的な感性を磨くことができるのも絵本の良さですね。

集中力がつく

集中して本を読む子

子どもの集中力は短いので、絵本を読み聞かせしていると、始めはなかなか集中して最後まで話を聞けないことも多いです。

しかし、読み聞かせを続けていくうちに、段々と最後まで座って話を聞くことができるようになります。

集中力はトレーニング次第で高めることができます。

集中力が高まることで、パパやママのお話もより集中して聞くことができるので語彙力がより高まるなどよいスパイラルが生まれます。

ただし、最後まで聞くように無理強いしてしまうと絵本が嫌いになってしまうので、始めは途中で終わってしまっても大丈夫です。

無理をせず、少しずつ時間を伸ばしていくことが大切です。

読解力がつく

絵本にたくさん触れていると、語彙力や想像力が高まります。

語彙力や想像力が高まると、お話を聞いた時の理解力が高まりますよね。

あらゆる文章や情報を得た時にそれを整理して理解する力が読解力です。

読解力は、学生時代に必要なだけでなく、将来的に仕事をする際にも必要な力になります。

学力があがる

積み上がった本

これは当たり前なんですが、想像力や集中力、語彙力が高い子は、理解力や読解力もとても高いです。

読解力が高いこどもは学力も高いことが分かっています。

学校に入るようになったら、各教科の先生の話を聞いて理解する力が付いているからです。

なので、よく絵本を読んでもらっていた子は学力が高い傾向にあります。

わたしは塾の講師をしていたことがあるんですが、成績がよくない生徒の成績をあげたくて、なぜ問題を解けないかを分析したことがあります。

その結果、

成績が良くない子
  • 先生が言っていることが理解できていない。
  • テストの問題の意味が分からない

ということが分かりました。

書いてある文章や話している内容に対しての読解力や理解力が低いためです。

そういう子でも、通常の会話はもちろん理解できるので、語彙力が圧倒的に足りていないんだと思います。

集中力が切れやすい子もとても多いです。

そういう子は、集団での勉強が難しいので、家庭教師をつけたりして個人的に分かるまで解説したり根気よく指導しないと自分で学習するのが難しいです。

読解力が高い子は自分でも勉強できますし、知的好奇心がある子は放っておいても自分からどんどん勉強します。

絵本の読み聞かせをすることで将来の学力にも影響してくるんですね。

読書が好きになる

図書館で本を選ぶ子

大人でもそうですが、文字や本に拒否反応を示す方がいますよね。

小さい頃から絵本に触れていると、文字や本に対する抵抗が少なくなります。

子どもはたくさんの絵本を読み聞かせてもらうことで、絵本を読み、絵本の世界に入り込む面白さを知ります。

こうしたことが、本好きな子どもに育つ第一歩になります。

我が家の子どもたちも本がとても好きで、もうやめてと言っても聞かずに夢中になって読んでいます。

やるべきことを後回しにしてしまうのは困ったものなんですが…ε-(´∀`; )

本好きになると、放っておいても本を読むのでより読解力や語彙力が高まる効果が期待できますね。

絵本読み聞かせあるある

子どもの読み聞かせに有りがちな「あるある」をまとめてみました。

お子さんに読み聞かせをしてあげる時の参考にしてみてください。

同じ本ばかりをくりかえし読みたがる

絵本を指差しするこ

子どもが同じ本を読むとき、1度目より2度目の方が質問や驚いたり喜んだり発見したりする反応が増えます。

2度目以降は、自分で考える認知的な余裕ができることが分かっています。

1度目はストーリーなどに集中しているので余裕がないのが、2回目以降はいろんなことを感じる余裕ができるということですね。

2度目以降も子どもは自分なりの楽しみやこだわりを持って楽しんでいるんですね。

大人にとっては、何度もくりかえし同じ本を読むことは一見無駄に思えるかもしれません。

しかし、子どもにとっては、新たな発見があったり、繰り返すことで安定感を得たり楽しみを確認したりしています。

子どもの求めに応じてくりかえし読み聞かせる行為そのものが安定感や愛情を感じることになっているのかもしれませんね。

小さい子用の絵本を読みたがる

年齢にあっていない小さい子の本を読みたがることもありますよね。

小さい子のものだから、と言ってやめてしまう必要はありません。

絵本のいいところは、年齢によって捉え方が変わってくるところです。

すでに読んでしまった絵本でも、年齢を重ねて理解力や状況が違ってから読むと、また違った感情を抱いたり違う理解をしたりすることはよくあることです。

対象年齢に拘らず、子どもが興味を持った絵本を読んであげることで新しい発見があるかもしれませんよ。

途中で飽きてしまって最後まで読めない

昼寝をする狼

子どもの集中力は短いので、すぐにほかのことに興味が移ってしまうんですよね。

最後まで読めないこともよくあることです。

でも、集中力は鍛えることができます。

途中までしか読めなくてもその時はやめてOKです。

その子の興味のありそうな絵本を選んであげましょう。

そして、毎日少しずつ続けることで、段々と最後まで聞くことができるようになります。

図書館を利用すると、たくさんの本を試してみれるのでおすすめです。

すぐにページをめくってしまう。

ページをめくるのは、その続きが気になることもありますが、ページをめくること自体を楽しんでいることもあります。

ページをめくるというのは、絵本を読む時にしか使わない行動ですよね。

それはそれで脳が刺激されるのでその時はそれでもOKです。

ページをめくるのが楽しい、仕掛け絵本などにしてみるのもおすすめですよ。

絵本の内容を覚えていて先に言ってしまう

絵本のセリフを覚えていて先に言ってしまうというのもあるあるですよね。

感心するほど子どもってよく覚えているんですよね。

先に言ってしまうということは、子どももストーリーは覚えているってことですよね。

それでも読んで欲しい。

ワクワクして先を待っています。

それほど好きな絵本ってことですよね。

子どもの表情を見てみてください。得意げになって言っていませんか?

まずは、覚えられたことを褒めてあげましょう。

褒められると子どもは伸びます。

そうして、どんどん言葉を吸収していきます。どんどん絵本が好きになります。

絵本の読み聞かせが苦手なんだけど

絵本の読み聞かせが苦手なママもいると思います。

以前、読み聞かせの専門家の方に聞いたところ、絵本の読み聞かせは棒読みでもOKだそうです。

感情を込めなくてOKだそうです。

すでにたくさん述べてきましたが、ママやパパの温かい膝の上で絵本を読んでもらうというその行為自体に意味があるんです。

苦手だからってしなかったら勿体無いほどたくさんの効果があります。

ママやパパが楽しんで読み聞かせをするのが大事です。

まずは、ママが好きそうな絵本を選んで読んでみてはどうでしょうか?

絵本の読み聞かせ成功のたった一つのコツは「子どもが楽しんでやること」

サンタさんと絵本を読む子

絵本の読み聞かせにはたくさんの良い効果があることが分かりました。

これらの効果だすにはコツがあります。

それはたった一つ。

「子どもと楽しい経験を共有する」ことです。

これは絵本の読み聞かせだけではなくあらゆることに共通していると思います。

日本には「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますよね。

「好き」が「上手」に繋がることは昔の人も分かっていたんですね。

誰でも強制されたことよりも好きなこと、楽しいことの方が長続きしますし上達しますもんね。

絵本の読み聞かせにもそれは言えます。

○ パパやママも一緒に絵本を選んだり読むことを楽しむ
○ 子どものペースや興味に合わせて絵本を選んだり読んだりする
○ 絵本の内容について、子どもがどう感じるかを大切にする
○ パパやママの考えを押し付けずに、子どもが自分で考える余地を残す

× 読んだ感想を言わせて、思い通りの答えでないと叱る
× パパやママが読ませたい本を押しつける
× 読んだ内容を、子どもに完璧に理解させようとする
× 感じたこと、考えることの正解・不正解を決めて押し付ける

子どももひとりの個人として、その時々で考えもありますし感じ方もそれぞれです。

その考えや感想を受け止めてあげることによって子どもはどんどん自信を持って発言したり、考えを発展させることができます。

もちろん、パパやママの声がけやヒントも必要なので、その時には押し付けたりせずに「こういう考えはどうかな?」「こういう感じ方もあるね」というふうな声がけをしてあげると良いです。

逆に、大人の考えと合わないと叱ったり、正解を決めてしまってそれと合うまで考えさせたりしてしまうと、子どもは発言することにビクビクするようになってしまい、絵本を読む時間が苦痛に感じてしまうようになってしまいます。

そうなると、内容も入ってきませんし、考えもまとまらなくなってしまうんですね。

絵本の読み聞かせにはたくさんのよい効果があるので是非させたいと思って力まずに、子どもと楽しい体験を共有するつもりで楽しくするほうが子どもの力を伸ばすんですね。

まとめ

ブックファースト事業が広がって、乳児検診で無料で本をもらえる自治体が多くなってきたと思います。

まずはこれをきっかけに絵本を読み始めるママも多いかと思います。

絵本の読み聞かせには、子どもの将来のために役に立つ能力を育む良い効果がたくさんあります。

読み聞かせが子どもに与える好影響
  • スキンシップ&コミュニュケーションが脳に好影響
  • 感情を豊かにする
  • 想像力を豊かにする
  • 知的好奇心が広がる
  • 語彙力を伸ばす
  • 集中力がつく
  • 読解力がつく
  • 学力があがる
  • 読書が好きになる

読書が好きになることでますます読書をして、放っておいてもこれらの力が強化されることになるんですね。

我が家の子どもたちも絵本を読むのが大好きです。

小さい頃から、午前は外遊び、午後はお部屋遊びで絵本を読んだりしていたので自然に習慣がついていたのだと思います。

そのおかげか、小学生のムスメは大人顔負けの語彙力の持ち主で、よく凄いねと褒められます。

親バカ発言ですが、塾にも行ってはいませんが自分で勉強しますし学校の成績もかなり良い方です。

今でも本を読むのが好きで、そこに対する集中力は目を見張るものがあります。他のことに気をくばれなくなるのが困りものですが・・・

頭でっかちにならないようにこれから実体験もどんどん積んでいって欲しいと思います。

幼稚園のムスコはまだまだこれからですかね。どんな効果が出てくるか楽しみです。

毎日の遊びの中にうまく取り入れて習慣にすることで無理なくできますのでぜひ絵本の読み聞かせをしてあげてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました