- 子どもが宿題をしないからいつも怒ってばかり。疲れる。
- 子どもはどうして宿題をしないの?
- どういう風に接したらいいの?
そんなお悩みに答えます。
子どもが宿題をやらない理由は3つ!よく観察してタイプを見極めよう
私が過去に塾講師をやっていた頃、「家で学校の宿題をしないので困っている」という相談を受けたことが何度かあります。
子どもが宿題をやらないで困っている親御さんって多いんですよね。
では、子どもの立場になってみたときに、子どもが宿題をやらない理由はなんでしょうか?
- 宿題はやりたくないから「やらない」
- 宿題が分からなくて「できない」
この2通りのパターンがあります。
やらない場合と、できない場合で私たち親も対応の仕方が変わってきますよね。
まずは、お子さんの行動をよく観察してどのタイプかを見極めましょう。
どのタイプかを知ることで、より正しいアプローチの仕方を見つけることができます。
子どもが宿題をやらない!タイプ別の対応
宿題をやらない子どもには、「やりたくない」と「できない」の2パターンがあることをお伝えしました。
その中でも、できない子のタイプを2つに分けると、3通りのタイプに分けることができます。
お子さんはどのタイプですか?
次は、タイプ別の対応方法を紹介していきますね。
宿題をやるメリットが分からない子への対応
子どもは、自分がこうしたい!楽しい!ってことに素直で貪欲ですよね。
友だちと遊びたい!
ゲームが楽しい!
したいこと、楽しいことを優先させるあまり、楽しくない宿題は後回しになってしまいます。
そもそも、楽しいことを後回しにしてまで宿題をやることのメリットが感じれていない場合がほとんどです。
子どもらしいって言っちゃ子どもらしい理由ですよねw
その他にも、学校でそれなりの成績が取れている子の場合に、「学校の宿題は簡単すぎてつまんないからやる意味ない」と言っていた子もいました。
できる子もできない子も同じように出される宿題は、自分のためになるかどうかも分からず、やらされている感満点でやる気が起きないのもわかる気がします。
大人も同じように、メリットや意味がないと思うものにやる気は感じられませんよね。
子どもの場合は、素直ですからねー。もっとその傾向が顕著になります。
こういう子たちには、宿題をやるメリットを理解してもらうことで自分からやるようになるのがすごく早いと感じます。
宿題のメリットについては以下の記事を読んでみてくださいね。
問題が分からない・理解できない子への対応
宿題をやらない子の中には、
- 宿題の内容が理解できない
- 宿題の問題が解けない
からやれないという子もいます。
みんなができているものができないために相当自信を喪失している場合も多いです。
そのような場合は、より丁寧なサポートが必要になります。
理解できない子に、一方的に説明して「やってみて」ではなかなか難しいです。
まずは、一緒に宿題の問題を解いたり、一緒に考えてお手本を示していく必要があります。
似たような問題を何度も一緒にやっていくことで、やり方を習得したり自信につなげていくのがポイントです。
お仕事の関係で、親御さんがサポートできない場合もあるかと思います。
そういう場合は、個別指導塾や家庭教師を利用するなどプロに対応をお願いするのもいいですね。
今は、タブレットを使った通信教育などもあるので、ご家庭やお子さんにあった方法を見つけてみてくださいね。
そして、できなかったところは見ない!できたところを徹底的に褒める!
できるようになってくると嬉しくてもっとやりたくなるというスパイラルを回してあげましょう。
このようなタイプの子の場合は、初めから宿題を全てやるのは無理だと思うので、量をセーブして、少しずつこなしていけるようになるのがオススメです。
何をやったらいいか分からない・どうやってやったらいいかわからない子への対応
入学したての小学1年生や低学年に多いのが、
- 何をやっていいのか分からない
- いつ、どうやってやったらいいか分からない
というタイプの子です。
宿題をメモしたノートを忘れてきてしまったり、プリントを紛失してしまって宿題の範囲を把握できていないのでできないのです。
また、帰宅後どのタイミングで宿題をやったらいいのか?どこで?何時まで宿題を終わらせたらいいのか?分からない場合もあります。
そういう場合は、
- 学校との連携
- 家庭で宿題をやるスケジュールを一緒に立てる
が必要になります。
まだまだ幼児の範囲を出ない低学年の頃は、忘れ物は当たり前と言ってもいいんです。
なんで忘れるか?そこのところもまだ分からないので問い詰めても時間の無駄です。
宿題を紛失してしまう子の場合は、担任の先生に相談してサポートを受けましょう。
先生もそういう子の対応には慣れているので大丈夫。
- プリントを入れるファイルを用意する
- 宿題をランドセルにきちんと入れたか先生にチェックしてもらう
- どうしても分からないときは電話で確認する
など、学校と連携してサポートしましょう。
また、帰宅したらいつ宿題をするのか?どこでするのか?どの順番でするのか?などの計画を親子で一緒に立ててみましょう。
例えば、
- 帰宅後おやつを食べてから
- 明日の用意をした後
- ダイニングテーブルで
- 漢字の宿題→計算ドリルの順番
などポイントは、親が主導するのではなく、子どもと一緒に考えてスケジューリングすることです。
親は、例えば夕飯までには終わってほしいなど、何時までには終わらせてほしいなどの希望を伝えましょう。
計画当初は、時間が足りなかった、休憩を入れなかったので疲れたなど計画倒れする場合もあるかもしれません。
何度か修正を加えて徐々に自分のペースで進められるようにサポートしてあげましょう。
宿題をやらない全てのタイプに共通する対応
ここまで、宿題をやらない・できないタイプ別の対応を紹介しました。
ここからは、宿題をやらない全てのタイプに共通する対応をご紹介します。
命令・指示はNG。質問形式の声がけを
お子さんが、宿題をやっていないな?と思った時、あなたはどんな声がけをしますか?
○○くん、宿題やったの?
どうして早くやってしまわないの!
早く宿題しなさいって言ってるでしょ!
宿題終わるまでゲーム禁止!
毎日毎日、こっちだって怒りたくもないってーの!もういい加減にして!って気持ちですよね。
これらは、全て相手を責める口調ですね。指示や命令の意味が含まれています。
こう言われた時の子どもさんの反応はいかがでしょうか?
わかってるって。
今やろうと思っていたのに・・・
言われたからやる気がなくなった!
こんなことを言われたら、「やる気がなくなったとかって言い訳かよ!」「ごちゃごちゃ言ってないではよやれ!」ってまたイライラしてしまいますよね。
ただ、このお子さんの言葉は一理あるのです。
自分のことに置き換えて想像して欲しいんですが、
仕事で上司に
家事で旦那さんに
指示されたり命令されたりしたことに対してやる気って起きます?起きないですよね。
人は、命令されたり指示されるとやる気がなくなるんですよ。そういうものなんです。
ただ、大人は、そこを「やらなくちゃならないな」とグッと我慢することができます。
子どもはまだ未熟なため、そこができないんですね。
やる気なくなったー→やらね
ってなってしまうわけです。
そこを無理やりやらせたとしても、次からも同じことが繰り返されるだけなんで、自分からやるようには決してなりませんよね。
なので、本気で宿題をやって欲しいと思ったら、命令・指示口調はNGです。今すぐ封印しましょう。
その代わり、行動を起こす気にさせるのが「質問形式」です。
- 宿題何時からやる?
- どんな宿題が出たの?
- どれからやる?
- どうやって進めようね?
こう言った声がけをすることで、自ら行動を起こしやすくなります。
質問に対する返事として、自分の行動を約束したことになるんです。
子どもって、自分から言い出したことや約束には結構忠実に動きますから。
自分でできたという喜びは、実は一番のご褒美でもあるのです。
自主的に行動することで、考えて行動するようになったり達成感が得られるので、次の行動にもつながりやすくなるんですね。
詳しくは、下の記事に書いてあるので興味がある方は読んでみてくださいね。
一緒にやる・親の近くでやってもらう
「賢い子はリビングで勉強する」「ダイニングに勉強机を用意する」というのが一時流行したことがありましたよね。
大人から見ると、うるさいリビングでやるより静かに一人で集中できる自室で勉強した方が捗るんじゃない?って考えがちですが、実は子どもはそうではありません。
子どもは、何をするにも親のそばでやるのが安心するそうです。
勉強も同様に、安心できる環境でやった方が集中できるので、学習効率が良くなるのだそうです。
いつも親が過ごしているリビングやダイニングのテーブルで宿題をする方が集中できるということですね。
すぐそばに親がいれば、ちょっとサボりたくなっても自分にかつを入れることもできます。
わからないところがあったら気軽に聞くこともできます。
親の側も、厳しい目つきで監視するのではなく、優しくそばに寄り添うつもりで見守ってあげましょう。
時々、「できてる?」と覗いたり、一緒にやってあげるのも効果的です。
「一緒にやる」というのは、「やってあげる」という意味ではありません。
一緒に考えたり、一緒に調べたり、ちょっとしたヒントを出してみたり。
子どもは「見守ってもらえてる」「気にかけてもらえてる」と安心感に繋がります。
親としては子どもの学習課題や進み具合を把握することもできますし、親子のコミュニケーションにもなります。
褒める
親御さんによっては、
宿題をやったからご褒美に○○を買ってあげる
という方もいらっしゃいますが、基本的にそれは必要ないように思います。
ご褒美のために宿題をやるのではないですし、毎度ご褒美を用意できるかと言ったらそうではないですよね。
ご褒美ないなら宿題やらない!なんて言われても困りますし。
実は、大好きなママやパパに褒められること自体が、子どもにとってはご褒美なんですね。
なので、たくさん褒めてあげましょう。
結果ではなく、まずは「宿題をやっている」ということを認めてあげたいので、やり始めたら、もしくはやっている最中に
- 「あ、宿題始めたんだね!嬉しいな」
- 「やりたくない宿題でも頑張っていて、素敵だね」
- 「頑張っているね」
などと声をかけてあげましょう。
「宿題は嫌なもの」から「宿題をすると褒められる」に変えることで、子どもが自発的に取り組むように促してあげましょう。
習慣化する
うちの子どもたちが通っていた小学校では、宿題は毎日出ました。
毎日毎日、宿題宿題いうのはいやですよね。
できれば、子どもには自ら進んで宿題に取り組んで欲しいと思います。
毎日宿題ができるようになるためには、「習慣化」できるのが一番です。
でも、今までやっていなかった子が突然習慣化するのは難しいですよね。
なので、まずは、とりあえず我慢して毎日声がけを頑張ってみましょう。
で、その時に、
- 帰って手を洗ったら宿題
- おやつを食べたら宿題
- 夕飯を食べ終わったら宿題
のように、行動の順序を決めてしまうことです。
何かを新しく始めて、それを習慣化したいと思ったら、毎日習慣化している行動にくっつけるのが最も習慣化しやすいそうです。
すでに習慣化して毎日やっている
- 手洗い
- おやつ
- 夕飯
に宿題をくっつけてしまうことで、習慣化しやすくなるというわけです。
もちろん、絶対に何がなんでも守らなくてはいけないわけではなくて、例えば習い事がある日は習い事が終わってから、とか、たまにはゲームをやってからなんて風に例外の日があってもいいです。
でも、できるだけルーティンにしてしまうことで習慣化しやすくなるので是非やってみてくださいね。
「勉強に取り組むのがとにかく嫌!」
というお子さんには、「コナンゼミ」はいかがですか?
週2回配信されるアニメを見ながら、謎解きにチャレンジします。
学年別に難易度が分かれているので低学年のお子さんでも「解けた!」という実感が得やすいように工夫されています。
謎解きは、小学校で習う知識を使って作られているので、知らず知らずのうちに勉強の復習にもなりますよ。
コナンゼミでは、謎解きだけではなく本格的なワークブックも作っているので、謎解きとセットで取り組むことで学習へ取り組むハードルが下がります。
謎解きは週2回の配信で月額748円
ワークブックは月額1,320円〜
なので、セットで取り組んでもリーズナブルですよね。
しかも、テキストを作っているのは小学館ですから品質も安心です。
無料のお試しもできますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
宿題をしない子どものタイプ別に分けた対応方法をご紹介しました。
即効性のある方法ではありませんが、続けることで自ら宿題に取り組んでくれるようになることでしょう。
自発性を持って取り組むことで、より意欲的な行動に結びつくことは教育界では周知の事実です。
自ら考えて行動してくれるようになるように、親の声がけが重要になってきます。
時間はかかるかもしれませんが、子どもにとって将来にわたって大事な力になるでしょう。
とはいえ、子どもの一人ひとりがいろいろな個性をもった人間です。
全ての人に必ず効き目があるとは限らないので、この記事を参考にしつつも、ご家庭でお子さんにあった方法を見つけてみてくださいね。
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