【元塾講師が実感!】小学生の通信教育はタブレットと紙どっちが効果的?

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  • 小学生の子どもが通信教育を始めようと思っているのだけれど・・・
  • タブレットと紙教材とどっちが良いんだろう?
  • うちの子にはどっちがあってるのかな?

そんなお悩みに答えます。

小学生の通信教育はタブレット?紙教材?それぞれのメリット・デメリット

色々と考える女子学生

私たちが子どもの頃は、今のようにインターネットも一般家庭には普及していなかったこともあり、通信教育といえば市販のドリルのような紙教材が主流でした。

現在では、インターネットが広く普及し、子どもでもスマホやタブレットを使いこなせる子が多いこともありインターネットを活用した講座が多くなっています。

小学生向けの通信教育講座を開講している各社を見てみると、紙教材のみを提供しているところは圧倒的に少なく、タブレットと紙教材の両方の講座を用意しているところ、もしくはタブレットを使った講座のみを提供してるところさえあります。

もはや主流はタブレットとさえ言っても過言ではない状況です。

では、

  • 子どもにとってはタブレットでの学習が最適なんでしょうか?
  • 通信教育を始めようと思ったらタブレットを選ぶべきなんでしょうか?

私も、ムスメが通信教育を始めるにあたりそんなふうに悩んだことがありました。

実は、タブレット、紙教材、それぞれにメリット・デメリットがあります。

そこで、今回は、過去に塾の講師をしていたこともある私rikekoが、タブレットと紙教材のどちらでの学習が効率的かを解説していきます。

【小学生の通信教育】タブレットのメリット・デメリット

タブレットとヘッドホン
タブレット通信教育のメリット・デメリット
メリット
  • 動画やタッチなどを効果的に使って楽しみながら学べる
  • 自動で丸つけなどをしてくれるので親の負担少
  • 外出先でも取り組みやすい
  • 教材がたまらずスッキリ
デメリット
  • メインの学習よりもゲームにハマりやすい
  • 添削が定型(個別の対応が難しい)
  • 子どもの学習理解度が把握しにくい
  • 学習後に教材が残らない

タブレット教材は、勉強することが楽しいと思えるような工夫がしてあります

なので、ゲームをしたり動画をしたりする感覚で楽しみながら学習をすることができるのが最大のメリットです。

端末さえ持って歩けば、外出先で、車や乗り物の中でもサッと勉強することもできます。

準備や後片付けもサッと済むので手軽ですよね。

学習に取り組むことのハードルが下がるので、勉強が嫌い・しぶしぶ宿題をするなど、自主学習の習慣がついていないお子さんに特にオススメです。

タブレット教材を使う目的としては、とりあえず学習への拒否反応をなくし勉強することへのハードルを下げることにあります。

また、言葉で説明されたり文章を読んでもなかなか理解できない場合にも、動画やアクションなどを上手く使われているので理解しやすいのもタブレット学習のいいところです。

ただ、タブレット学習にもデメリットがあります。

タブレットを使った講座では、学習へのハードルを下げるために学習ゲームなどがついていることが多いのですが、メインの学習よりもそのゲームにハマってしまうというのは、タブレット講座あるあるです。

学習に取り組んでほしくて用意されているゲームなのに、メインの学習を粗末にしてしまっては本末転倒ですもんね。

また、タブレットでは、学習後の丸つけなどが自動で行われるようになっているものもあります。

親の側の負担を軽減することができるのでめっちゃいいですよね。

ただ、これも良し悪しで、子どもが勝手に進めてしまうと言うとは、親が子どもの学習場面に触れる機会が減ってしまうので、学習状況や理解度を親が把握しにくいというデメリットにもなるんです。

小学生のうちはまだまだ学習にも親のフォローが不可欠なので、お子さんの学習状況や理解度は意識して把握するように注意が必要になります。

タブレットで勉強するのは良いけど、学校では紙を使った学習になるのでそこに対する拒否反応は相変わらずという話もよく聞く話です。

子どもにとっては、タブレットと紙だと勝手が大きく違うように感じるようです。

これからも中学高校と進んでいっても学校での学習は紙が基本になりますので、ある程度学習へのハードルが下がったらいずれは紙への移行も考えていかなければなりません。

タブレットは、タブレットの中に教材が配信されるので、紙として教材や勉強した内容が残ることはありません。

一定期間したらデータも消えてしまいます。

なので、嵩張る教材がたまらずスッキリしてとてもいいように感じます。

ただ、残らないということは、後からまた見たい!と思った時に見返したりやり直したりすることもでないということでもあります。

これも良し悪しですね。

【小学生の通信教育】紙教材のメリット・デメリット

宿題をやる女の子
紙テキスト型通信教育のメリット・デメリット
メリット
  • 学校の授業やテストと同じ紙を使った学習
  • 紙に書くことで記憶に残りやすい
  • 書き込むことでじっくり考えたり自分で書いたメモをあとで見直したりできる
  • 教材が残るので後からやり直したり見返すこともできる
  • 添削が丁寧
  • 親が理解度などを把握しやすい
デメリット
  • 丸つけなど親の負担が大きくなる
  • 教材が溜まってしまう

紙教材の最大のメリットは、自分で手を動かして書き込むことで記憶に残りやすいことです。

人間の脳は、インプットしたことをアウトプットすることで記憶が定着することがわかっています。

「書く」作業もアウトプットですから、紙教材に書くという動作は記憶を強化することでもあるのです。

書き込むことでじっくりと考えたり、丸つけの際に解説をメモしたところを後から見返すことができるのも紙教材のメリットです。

タブレットと違って、教材も捨ててしまわない限り手元に残るので、あとでやり直したり見返して活用することもできます。

また、学校と同じ紙を使った学習なので、学校での勉強との馴染みもよく、学習内容が反映しやすいのも紙教材のメリットです。

ただ、丸つけなどは自分でできるまでは親がやってあげなくてはいけないのは負担が大きくなります。

その分、子どもの理解度や学習進度がわかりやすく、把握しやすいのはメリットとも言えます。

また、紙教材の場合は捨てない限りしっかり溜まっていきますから、収納場所や整理方法は相談が必要かもしれません。

各社、通信教育の比較をこちらの記事で詳しく解説しています。

通信教育の紙教材と市販のドリルなどの違いは?

通信教育の紙教材と同じく、紙に書いて学習する方法として、市販のドリルを活用する方法もあります。

では、通信教育を利用した場合と、市販のドリルなどを使った場合に違いはあるのでしょうか?

実は大きな違いがあるんです。

お子さんの学習状況やご家庭でどのくらいのサポートができるかなどによって決めると良いですね。

【通信教育】紙教材のメリット・デメリット【市販ドリルとの比較】

紙テキスト型通信教育のメリット・デメリット【市販ドリルとの比較】
メリット
  • 毎月必要な分だけ教材が届く
  • 添削や解説などのサポートが充実
  • ポイントや景品などのご褒美もある
  • 親のサポート負担が少ない
デメリット
  • 教科によって理解度に差がある場合に対応が難しことも
  • 市販のドリルに比べたら受講料が高額

通信教育の場合は、毎月1回、その月に学習すべき量の教材がどんと届きます。

届く教材は、教科書の順番や分量などを考えられているので、あまり深く考えることなくその月の中で届いた教材をこなしていけばいいのでドリルよりも手軽です。

市販のドリルと違い、添削問題や解説、景品などの学習のサポートも充実しているので親のサポートの負担は少なくなります。

ただ、これらのサポートがある代わりに市販のドリルなどを自分で購入するよりも費用は割高になります。

また、各社子どものレベル別のコースをえらべる様にはなっているのですが、幅広くレベルに対応できている会社はない様に見受けられます。

つまり、会社によって対応しているレベルが違うので、1社でまとめようとすると単元別に理解度に差があったり強化ごとに著しく理解度に差がある場合には対応が難しいこともあります。

市販のドリルのメリット・デメリット【通信教育の紙テキストと比較】

子どもの算数計算ドリル
市販ドリルのメリット・デメリット【紙テキスト通信教育との比較】
メリット
  • 子どもに合わせた量や難易度の教材を選べる
  • いつでもやめたり追加することが可能
  • 通信教育や塾に比べて安価
デメリット
  • 子どもの理解度や学習進度に合わせた教材を選ぶ手間がかかる
  • 子どもの学習スケジュールをサポートする必要がある
  • 丸つけや解説も親がサポートする必要がある

市販のドリルは、まず本屋さんにいってのドリル選びから始まります。

大きな本屋さんのドリル売り場に行ってみるとわかるのですが、本当にたくさんの種類のドリルが並んでいます。

難易度、量、教科書別・・・多種多様な教材がずらりです。

なので、まずはお子さんの理解度や使っている教科書に合う教材を探すのが大変なんです。

でも、逆を言えば、細かくお子さん一人ひとりにあった教材を選ぶことができるということでもあります。

やってみて違うな、となれば違うものに買い換えることもできますし、足りなければ後から追加も簡単にできます。

ただ、始めに勢い込んであれもこれもとたくさん買ってしまうと、子どももやる気をなくしちゃいますし、もっとやりたくなったら後からいくらでも追加できるので、まずは少なめの量から購入するのがおすすめです。

通信教育の場合は、学習スケジュールや取り組みのサポートもしてくれますが、市販のドリルで学習する場合はそのサポートを親御さんが一気に担わなくてはなりません。

丸つけや、わからないところがあった場合も親がサポートする必要があります。

市販のドリルは通信販売や塾に比べて価格も圧倒的に安く済みますから、親御さんが徹底的にサポートできる体制なのであればめちゃくちゃ家計に優しくオススメです。

ただ、学年が上がってくると親の側としてもサポートがなかなか難しくなってくるのも現実です。

そうなった時には通信教育のほうに切り替えるのもいいかもしれませんね。

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まとめ

小学生になると塾に通う子が多くなります。

そんな中、塾には通わずに通信教育を利用して勉強する子、塾と併用して通信教育を利用している子もおり、通信教育を利用して勉強している子どもがとても多いです。

通信教育を利用するメリットとしては、

  • 感染対策になる
  • 送迎がいらない
  • 通学時間が節約できる
  • まとめた時間が取れなくても隙間時間で勉強できる
  • 自分のペースで学習できる

などがあります。

また、市販の教材を購入するよりも

  • 親のサポート負担が軽く済む
  • 教材を選ぶ手間が省ける

なので親も助かります。

一言に通信教育と言っても、タブレットタイプのものと従来の紙テキストタイプのものがあります。

それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、お子さんの性格や学習目的によって適切なものを選んであげることで学習効率が上がります。

タブレットのメリット・デメリット

  • 動画やタッチなどを効果的に使って楽しみながら学べる
  • 自動で丸つけなどをしてくれるので親の負担少
  • 外出先でも取り組みやすい
  • 教材がたまらずスッキリ
  • メインの学習よりもゲームにハマりやすい
  • 添削が定型
  • 子どもの学習理解度が把握しにくい
  • 学習後に教材が残らない

紙教材のメリット・デメリット

  • 学校の授業やテストと同じ紙を使った学習
  • 紙に書くことで記憶に残りやすい
  • 書き込むことでじっくり考えたり自分で書いたメモをあとで見直したりできる
  • 教材が残るので後からやり直したり見返すこともできる
  • 添削が丁寧
  • 親が理解度などを把握しやすい
  • 丸つけなど親の負担が大きくなる
  • 教材が溜まってしまう

本記事では、このメリット・デメリットを詳しく解説しました。

お子さんが通信教育を受講される際のお役に立てたら幸いです。

通信教育の比較はこちらの記事で詳しく解説しています。

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