- 子どもと一緒に節分祭を楽しみたい!できたら鬼さんも見たい!
- 節分祭にオススメの寺社を教えて欲しい。
- 節分祭に行く時に注意する点やオススメポイントを知りたい。
そんなお悩みに答えます。
京都の節分祭は多彩で楽しい!子どもにこそ見せたい!
京都には様々な神社仏閣があります。
その多くで節分祭や節分会を行っており、一般の人も見ることができます。
節分はそもそも、寒さが厳しくなるこの時期の健康を祈り、一年の無病息災を祈るために、豆を撒き鬼を退治する有名行事ですよね。
日本の伝統文化を子どもたちに伝えたい!
混雑していてなかなか行きにくい京都の節分祭ですが、魅力たっぷり。子どもにこそ見せたい行事です。
この記事では、オススメの3つの寺社とその節分祭の様子をお伝えします。
吉田神社
吉田神社は京都市左京区の京都大学近くにあり、西暦859年に平安京の守護神として創建した大変に歴史ある神社です。
吉田神社は吉田山の西側の一部が境内となっており、広大な敷地内に様々な神様のお社があります。
ここにお参りすれば全国の神様にお参りしたのと同じ効果があるという「大元宮」もあり、いろいろ回ってみるとバリエーション豊かでたのしい神社でもあります。
吉田神社の節分祭の見どころと子連れが気をつけるポイント
吉田神社の節分祭は3日にも渡って行われます。(2021年の節分祭は2月1〜3日)
本年の節分祭は中止が発表されました
節分前日祭
追儺式(鬼やらい)18:00〜
節分当日祭
火炉祭23:00〜
節分後日祭
目立った行事はありません
屋台が約800軒&人の大渋滞!子どもから目を離さないで
特に、前日祭と当日祭の2日間は参道を通行止めにして参道や境内におよそ800軒もの屋台が出て賑わいます。
なかなか前に進めないほどの人出なので、迷子になろうものなら探すのは無理に等しいです。
お子さんを連れている時は目を離さない様にしましょう。
節分祭の人では午後から夕方にかけて多くなるので、小さなお子さんを連れてお参りする時は昼間の参拝をオススメします。
吉田神社の節分の鬼が出てくる時間は?
また、前日祭18時からの追儺式は、平安朝の宮中にて執り行われていたものを厳密に継承されている貴重な神事です。
平安京の貴族たちが見ていたものと同じものを見ていると思うととても趣深いですよね。
迫力がある鬼が出てくるので見所でもあるのですが、人手が凄いので数時間前から並ばないといい位置が取れないのでお子さん連れだと良い位置でみるのは至難の技です。
結局人の頭しか見れないってことも。
なので、お子さん連れの場合の狙い目は前日祭と当日祭の「昼間」です。
吉田神社の鬼さんは、赤、青、黄色の3色(人?)。
実は、この鬼さんたちは昼間境内を闊歩しているんですね。
前日祭、追儺式前は怖い鬼さんに、
追儺式後、当日祭では、改心して優しい顔になった鬼さんに会うことができちゃうんですね。
しかも、この鬼さんたち、子どもにとってもフレンドリーです。
子どもを見つけると抱っこしてくれたり、脅かしてくれたり、撫でてくれたり、とっても愛嬌のある鬼さんたちです。
いつも絵本で見ているのとは違うリアルな鬼さんに子どもたちは・・・
びっくりするやら怖いやら!
どんな反応をするのか、親としてちょっとワクワクしてしまいます(´∀`)
ただし、鬼さんはなかなか出てきてくれません。
出てきてくれる時間は非公開だそうです。
私たちは、お昼過ぎから夕方の間に数回出会したことがあります。
いつ出会えるかわからないのも、運試しのようで、会えたら今年一年幸せに暮らせそうな気がします。
鬼さんを待つ間も、吉田山の山頂にある公園で遊んだり、他のお社を見て回ったりいろいろな屋台を見て回りながら節分を満喫しましょう。
吉田神社の節分は福豆に福引がついてくる!景品も豪華!
吉田神社の節分では、福豆が授与されます。
福豆は、開運招来、厄除のご利益があるありがたい大豆の炒り豆で300円で購入することができます。
この福豆には一袋につき1枚の福引券がついていて、後ほど抽選によって景品が当たります。
景品は、旅行券10万円分、ノートパソコン、ストーブ、お酒や自転車、パジャマ、お菓子、納豆まで多岐に渡ります。
抽選結果は、節分祭終了翌日にインターネットや境内にて発表されますので、帰宅後にゆっくりとインターネットで確認することもできます。
基本情報
吉田神社
〒606-8311 京都市左京区吉田神楽岡町30番地
075-771-3788
社務所開設時間:9:00~17:00
拝観料:無料
駐車場:約20台※節分祭中は不可
HP:http://www.yoshidajinja.com/index.html
護王神社
護王神社は、京都御苑の西の烏丸通り沿い、蛤御門前にあります。
護王神社にお祀りされているのは、和気清麻呂という人で、この方は京都に平安京を作ることを進言し、自らも建都に尽力した方です。
元は高雄の神護寺にあった社を、この蛤御門前に移したのは1866年だそうです。
護王神社のシンボルは「イノシシ」
普通の神社で出迎えてくれるのは狛犬ですが、ここでは「狛イノシシ」なんです!
なぜイノシシなのかというと、時は遡って平安時代末期・・・
称徳天皇の寵愛を一身に受けた道鏡という僧が、偽の神託によって天皇になろうとしていました。
これを見破った和気清麻呂は、天皇に報告し道鏡が天皇になることを阻止しました。
しかし、このことが道鏡の怒りを買い、和気清麻呂は足の腱を切られたうえに九州の山奥に流罪となってしまいます。
和気清麻呂は歩くこともままならなくなり、九州への道中も険しい山道で、道鏡の刺客が襲いかかり困難な道程でしたが、突然山中から300等もの猪が現れて和気清麻呂を助けてくれたのだとか。
その後、不思議なことに和気清麻呂の足が治り歩けるようになったことから、護王神社は足腰の神様となり、足腰の健康や怪我の回復、スポーツの上達成就などを願って参拝者が訪れる神社となりました。
そして、境内の狛猪はこの故事に由来しているのだそうです。
護王神社の節分祭の見どころと子連れが気をつけるポイント
護王神社では、節分の日に節分祭が催され、たくさんの人で賑わいます。
節分祭
節分の日 14:30〜
(2021年は2月2日)
- 鬼やらい
- 四方奉射
- 豆撒き
子ども連れは鬼が境内に現れるときを狙おう!
節分祭の神事は、境内中央の舞台の上で行われます。
節分当日は神事を見ようと、狭い境内に多くの人が集まるので小さなお子さん連れでは危ないです。
なので、あえてこの時間には近づかないのがポイント!
鬼やらいの神事の前には、鬼たちが境内を闊歩する時間があります。
小さなお子さん連れは、このタイミングを狙いましょう。
護王神社の鬼さんは赤と緑の2色(人?)です。そして細身で、手に持っている杖が特徴的です。
鬼さんは子どもを見つけると寄ってきてくれますし、写真を撮るのにもとても協力的でした。(ありがとうございます!)(^^)
お付きの人?もいて、順番を整理してくれたりするので揉まれることもありませんでした。
なので、午後は早めに出かけて境内をウロウロするのがオススメ。
また、神事のあとの豆撒きには有名人が現れますので、今年は誰かな?とちょっと楽しみにして見ています。
基本情報
護王神社
〒602-8011 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所蛤御門前)
075-441-5458
参拝時間:6:00〜21:00
社務所開設時間:9:00~17:00
拝観料:無料
駐車場:約15台※ 節分祭中は不可
HP:http://www.gooujinja.or.jp/
盧山寺
さらに、この盧山寺は「紫式部邸跡」としても有名なんです。
なんで、お寺と紫式部と関係があるの?と思われるかもしれませんが、実は、この地が紫式部邸跡だとわかったのは意外と最近で、昭和40年のことなんだそうです。
紫式部といえば、源氏物語で有名ですが、日本人で唯一の「世界5大偉人」の1人にも選ばれていますが、実は、紫式部は一条天皇のお妃さまの女房だったんですね。
つまりは使用人ですね。
女房程度の身分の者、しかも1000年以上前の女性の住んでいたところがわかるって、実はとても凄いことなんです。
紫式部は、曽祖父がかなり高い身分である権中納言の藤原兼輔という人で、元々はこの地はその曽祖父の持ち物だったんだそう。
その後、藤原兼輔から紫式部の父・為時にこの邸宅を譲ったとの記録があったので、紫式部がここで育ち、源氏物語などを執筆したとの説が分かったのです。
盧山寺の歴史は古く、938年に元三大師「良源」が元は船岡山の南に創建しました。
その後、他のお寺との統合や豊臣秀吉の都市改造の一環として今の位置に移りました。
なので、盧山寺が紫式部邸と知っていて移ってきたわけではなく、意外と紫式部との関係は薄いです。
しかし、御所の近くにあることもあり、宮中行事との関係は深く、節分の行事も宮中行事と深く関係しています。
盧山寺の創建者である良源は今でも元三大師堂に祀られており、厄除けの神様としても有名で、京町家でもツノの生えた「角大師」の護符を貼っているのをよく目にします。
厄除けの神様なので、鬼を滅する節分にもってこいのお寺とも言えますね。
また、この良源はおみくじを始めた人とも言われており、おみくじ発祥の地でおみくじを新ためて引いてみるのもいいですよね。
護王神社の節分祭の見どころと子連れが気をつけるポイント
節分会
節分の日
(2020年は2月2日)
15時:鬼法楽(鬼踊り)→法弓
16時:豆撒き
鬼のお加持:14:15~14:45と16:00過ぎ(鬼おどり終了後)
盧山寺の鬼さんは、赤、緑、黒色の3色(人?)です。
村上天皇の時に、宮中にて300日の護摩業を執り行っていた際、3匹の鬼が現れたことに由来しているそうです。
鬼踊りが終わると鬼は邪気を払われ、人々の体の悪いところを取り去ってくれます。
狭い境内にたくさんの人・人・人・・・人の中に入り込むのは危険!
京都でも「厄除け大師」として厚い信仰を集める盧山寺。
15時の鬼法楽が始まる頃には、狭い境内にも関わらず、たくさんの人で文字通り溢れかえります。
でも、正直後ろの方は見えないです。
チラリと鬼が見えるくらい。
だからと言って、子連れで人混みに入っていくのはオススメしません。
人が押し合いへしあいで倒れてくるかもしれないし、何しろ迷子になったら救出不可能です。
時間外に行くのがオススメ
子ども連れなら、午前中に行くのがオススメです。
午前中なら人はほとんどいないです。
盧山寺の豆撒きでは、通常の炒り大豆ではなく、蓬莱豆という砂糖をコーティングした豆が使われます。
この蓬莱豆を紅白一粒ずつ食べると寿命が伸びるそうです。
このお豆が美味しい!
実は、このお豆は豆撒きで使われるだけでなく、販売もしています。
豆撒きで拾うのも楽しいんですが、小さい子どもを連れている時は無理をせず、私はいつも午前中に行って蓬莱豆を購入してきます。
その他にも、お守りやお札も買えますし、本堂には鬼の抜け殻も展示されているので、子どもとゆっくりと見れます。
お寺の職員さんが、子どもに「今は大人しうしてるけどね。うふふ」とか、訳ありげに話しかけてくれるので、子どももちょっとビビって近づこうとせず、遠巻きに見守りました(´∀`)
基本情報
盧山寺
参拝時間:9:00〜18:00
社務所開設時間:
拝観料:敷地無料。本堂拝観は500円
駐車場:なし
HP:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html
まとめ
鬼といえば、赤と青の2色が定番なような気がしますが、京都の寺社ではいろんな色の鬼が登場します。
それぞれのお寺でそれぞれに特徴的な鬼が出迎えてくれます。
それぞれにいわれがあったり、役割があってとても興味深いです。
子どもたちも鬼を見て怖がったり、泣き叫んだり、キョトンとしたり、反応もそれぞれで楽しいです。
寒い時期ですが、厄除けの行事である節分を子どもたちと一緒に是非楽しんでくださいね。
人手がたくさんなので、お出かけの際は防寒をしっかりして、気をつけてお出かけくださいね。
コメント