- 子どもが宿題をやらない。
- 学校や塾の宿題をやる意味がわからない。
- 子どもが宿題をやる意味ってあるの?
そんな疑問に答えます。
宿題をやる5つのメリット
私は、過去に塾講師をやっていたことがあり、その時にはもちろん宿題を出していました。
それは、それなりにメリットがあるからです。
では、宿題をやるメリットとはなんでしょうか?
宿題をやるメリットを知ることで、宿題に向かう意欲が湧いてくるかもしれませんよ。
【知識の定着】学校・塾での学習内容の定着
宿題を出す側が最も考えるのが、この「学習内容の定着」です。
新しく覚えたことを一度で自分のものにするのはかなり難しいですよね。
では、どうすれば覚えたことが記憶に残るのでしょうか?
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士は、100人の子どもたちを対象に記憶に関する実験をしました。
この実験は、子どもたちに人名図鑑のプロフィールを覚えてもらい、それを暗唱するものでした。
その際、子どもたちをいくつかのグループに分け、グループごとに覚える時間と暗唱する時間を変えていって、どのグループが最もたくさん覚えることができたかを調べました。
すると、覚える時間と暗唱する時間が3:7のグループが最も高い成績を収めたというのです。
これを聞いた時に私が思い出したのが、宿題の定番「音読」です。
毎日同じところを読むことで、大体の子どもがフレーズ丸ごと覚えてしまうんですよね。
小学校の時に音読した詩のフレーズを覚えていて自分でびっくりした経験ありませんか?
学校の授業で読む(インプット)だけでなく、音読(アウトプット)することで記憶として定着するんですね。
宿題として音読をする賛否は置いておいて、記憶を定着するメカニズムが立証されていて面白いですよね。
このことから、
覚えた知識を定着させるには使うことが必要。
つまり、学習したことを身に付けるためにはアウトプットが大事なんですね。
しかも、脳の記憶システムは、繰り返すことでより強固になる事がわかっています。
学校や塾で学んだことを宿題で復習・反復することで、脳に記憶として留め定着させることができるのです。
【自主学習に活かそう】学習課題を把握できる
宿題って、特に学校の宿題だと、勉強ができない子もできる子も一律に同じ内容のものが出されることがほとんどだと思います。
できない子にとっては、
全くわかんなーい
できる子にとっては
こんなの簡単すぎてやる意味ある?
ってことになりますよね。
本当は、個々の学力に合わせて宿題を決めるのが全ての子のためにいいんでしょうけど、大人数をみる学校ではそこまではなかなか難しいのもありますよね。
義務教育のうちは基本、最低この程度はできて欲しいなあといういわゆる底あげ目的で宿題内容を設定していることが多いです。
なので、宿題の内容は「最低限クリアして欲しいレベル」ということになります。
これが解けている子は、最低限のレベルはクリアしているので、もっと発展問題に取り組めばいいと思います。
逆にできない子は、このレベルがクリアできるように努力する必要があります。
このように、宿題をすることによって
- どの問題が苦手でどの問題が得意か
- どのレベルの問題まで解けているか
を知ることができるので、
その子の学習課題が明確になるというメリットがあります。
【将来の自主学習のために】自宅学習の習慣化
小学生のうちは、学校でちゃんと授業を聞いていさえすれば学校の授業には大体ついていけますよね。
ただ、中学、高校と教育レベルが上がってくると、そうはいかないことも多いです。
学校が終わった後も自主的に勉強をしないと授業についていけないということが起こり得ます。
将来待っている大学受験、就職試験もそうですよね。
一人ひとり希望の進路に進むために自ら努力したり学習することが必要になります。
その時に、自主学習ってどうやるの?状態では非常に苦労することになりますよね。
小学生や中学生のうちから毎日宿題をすることで、自宅学習を習慣化しておくことができます。
すると自主学習が必要な年齢になった後のちとても楽なのです。
【内申点】学校の評定が上がる
これは、まあ、一時的なメリットにはなりますが、宿題をすることのメリットの一つに、「学校の評定・内申点が上がる」というものがあります。
特に推薦で進学したいという場合、学校からの内申点・評定というのは非常に重要な位置を占めてきます。
これが全てではありませんが、宿題をしっかりすることも少なからず内申点に影響します。
推薦で進学という選択肢が広がるのはメリットになりますよね。
【社会生活に通じるものも】周囲の人からの信頼につながる
集団生活を送る上で、約束を守るということは基本中の基本です。
約束を守るということで、周囲の人からの信頼を得ることができます。
仕事でもなんでもそうですよね。
- いついつまでに
- どんな内容の仕事を
- ここまでの範囲で
仕上げることを仕事仲間やお客さんと約束・契約し、それに沿って仕事をします。
その約束が守られなかった場合は、仕事として成り立ちません。
- あんなやつに仕事は任せられない。
- あいつはいつもそうだから。
人としての信用問題にも関わってくるんですよね。
これは、これから子どもたちが大きくなり社会生活を送る上で、大切なことになります。
このことは宿題にも共通していると考えられます。
多少一方的ではありますが、宿題もいわば先生との約束です。
いつも宿題をやってこない子は、クラスメイトからも先生からも
- いつも宿題をやってこない子
- だらしない子
というレッテルを貼られてしまい、信頼問題にも関わってきますよね。
一方で、宿題を毎回きちんとやってくる子に対しては、
- あの子は毎回きちんと宿題をやってくる
- しっかりした子・きちんとした子
という信頼にもつながります。
宿題をやるということは、周囲からの信頼につながる、社会勉強の一つでもあるのです。
宿題をやる4つのデメリット
一方、宿題をやることで被るデメリットも考えられます。
メリットとデメリットをよく知った上で、宿題をうまく利用するようにしましょう。
好きなことをやる時間が減る
1日の時間は24時間と決まっていますから、宿題に費やした時間の分、好きなこと、興味があることに費やす時間が減るというデメリットが考えられます。
- 宿題をやるよりももっと他のことを勉強したい
- 身に付けたいことがある
- 取りたい資格がある
- 詳しく調べてみたいテーマがある
スポーツやピアノ、プログラミングなどの習い事の練習や、より専門的な勉強、工作、研究など意欲があってその分野を極めたいと思っている子どもにとっては、宿題をする時間は無駄に思えるのかもしれません。
親としては、勉強だけでなく興味のあることや才能があると思うものには力を入れて頑張って欲しいと思う気持ちもありますよね。
【思考停止】勉強=作業になり自主性が失われてしまう
宿題って、先生が勝手に決めて、いわばやらされ仕事ですよね。
指示されたり命令されたことってやる気が沸かないので、宿題自体が作業と化している子どもも多いのではないでしょうか?
ある意味、
- 宿題やる意味あるの?
- 宿題のメリットってなんなん?
って言ってくる子って賢いって思うんですよ。
自分の考えを持っているし、行動力も思考力もある。
ほとんどの子は思考停止してしまって、「やっときゃいいんでしょ」って感じで仕方なくやっていると思います。
そうすると、勉強自体が途端につまらなくなってしまうんですね。
やっぱり自分からやりたい!やろうっていう思いが伴わない行動、自主性がない行動って興味も失われるし効果も低くて効率悪いんです。
勉強は本来楽しいものです。
自分の世界も広げてくれます。
勉強のモチベーションが湧かないなら、歴史的な場所など、勉強に関連付けられる場所にお出かけして見るのもオススメですよ。
自分から「知りたい!」という意識が持てると勉強に向かう姿勢も変わってきます。
【トラウマ】勉強が嫌いになる
- 宿題やらなくて怒られてばかり
- 宿題わからなくてできない
- 面白くない
そうなってしまうと、宿題自体がトラウマになってしまい、勉強大嫌い人間になってしまうんですね。
個人的な意見ですけど、将来的に大人になってもなんでも勉強必要じゃないですか?
起業するにも、ユーチューバーになるにも、スポーツやるのにだって、ママになるのにだって、勉強必要ですよね。
もっと儲けよう、より視聴者増やそう、より強くなろう、より快適にしよう、って思ったらもっと勉強必要ですよね。
勉強好きな人って放っておいても次々どんどん勉強していってめっちゃいろんな知識持っているし、賢いです。
勉強嫌いになってしまうと結構人生きついんじゃないかなと思います。
勉強嫌いになるくらいだったら、宿題やらなくていいんじゃない?って思います。
「勉強に取り組むのがとにかく嫌!」
というお子さんには、「コナンゼミ」はいかがですか?
週2回配信されるアニメを見ながら、謎解きにチャレンジします。
学年別に難易度が分かれているので低学年のお子さんでも「解けた!」という実感が得やすいように工夫されています。
謎解きは、小学校で習う知識を使って作られているので、知らず知らずのうちに勉強の復習にもなりますよ。
コナンゼミでは、謎解きだけではなく本格的なワークブックも作っているので、謎解きとセットで取り組むことで学習へ取り組むハードルが下がります。
謎解きは週2回の配信で月額748円
ワークブックは月額1,320円〜
なので、セットで取り組んでもリーズナブルですよね。
しかも、テキストを作っているのは小学館ですから品質も安心です。
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無理に宿題をやらせることで親子関係・信頼関係の悪化
子どもに宿題をやってもらいたくて、毎日子どもとバトルしてませんか?
- あまりうるさく・厳しく叱る
- 命令・指示して無理やりやらせる
のは、実は逆効果。
一生懸命に宿題をやらせようと思うあげく、親子関係や信頼関係にもヒビが入りかねません。
そりゃあ宿題をやらないよりはやって欲しいですよ。
自分からやってくれと思いますよ。
でも、親を嫌いになってしまったら
- 子どもは親子関係に悩むかもしれません
- 不安定になって心身に不調が出てくるかも
- 子どもが何か困っても相談してきませんよ
- 成人したら離れていっちゃいますよ
宿題をやらなくても、家庭円満で、親子の仲がいい方が大事じゃないですか?
宿題をやる意味はあるの?
宿題にはデメリットもあるんだあ
じゃあ、宿題はやらない方がいいの?
と聞かれたら、私はこう答えます。
「自分で課題を探し出し、学習できる人にとっては」宿題をやる意味はない
そもそも、宿題は、学習した内容を定着させるためにあります。
なので、自分で課題を探し出して自発的に勉強できる人にとっては宿題をやる意味はないかなと思います。
でも、そう言った人でもメリットの項目で言ったように、宿題をやらなければ、社会的なルールを守らない「社会性のない人」というレッテルは貼られるかも知れませんね。
一部の人にとって意味はないかも知れませんが、ほとんどの人にとって、宿題って大事なものだと思いますよ。
なので、それを見守る大人としては、宿題を子どもに促すその方法を気をつけたいなと思います。
指示されたり命令されたり、やらなくて怒られてばかりでは、やはりやる気はおきませんから、声がけが一番大事だと思います。
子どもに宿題をやってもらう方法は?
メリットもたくさんある宿題。
できれば子どもには宿題をやって欲しいですよね。
じゃあ、親も子どもも気持ちよく宿題をやってもらうにはどうしたらいいでしょうか?
- 宿題をやるメリットを分かってもらう
- 一緒に宿題をやる
- 宿題でわからないところがあったらサポートする
- できたら褒める
詳しくは、この記事にまとめていますので、読んでみてくださいね。↓↓
メリットが分かっている子は、自主的にやりますし、やめなさいって言われてもやるでしょう。
私も、ムスメが低学年の時、宿題のメリットについてしつこいくらい独り言のように言い聞かせてました。
ムスメは今は毎日欠かさず宿題をやっています。(多分)
低学年のうちは一緒にやったり、声がけをしていましたが、4年生ぐらいからは私は全くノータッチです。
理由は、見せてくれないから。
恥ずかしいんですって。
寂しいけど、成長ですね。段々に親の手を離れていってしまいます。
なので、先生からも宿題のことでなんか言われたこともないし、多分、毎日やっているけど、本当はわからないです。見せてくれないから(苦笑)
そんなムスメに「なんで毎日宿題をやるの?」って聞きました。
そしたら、
「後々、色々面倒だから」
ってめんどくさそうに答えてくれましたw
宿題を忘れると、学校でやらされたり、次の日の分もやらなくちゃいけなくて量が増えたりして面倒なんですって。
あとは、宿題しておけば、復習もできるからおトク。わからなくなったら後で勉強しなくちゃいけなくて余計めんどくさい。
んだそうです。
わからないところや特に低学年のうちは一緒にやったりサポートが欠かせません。
わからないところの調べ方も、初めはわからないので一緒にやるといいですよ。
でも、そうやっていると、学年が進んでくると勝手にやってくれるので楽になりますよ。
今は、わからないと勝手に調べてそれでもわからないとたまに聞いてくるくらい。
手が掛からなくなりました。
自宅学習には通信教育を利用する方法もありますね。
こちらの記事では、各社通信教育の特徴や費用について比較しています。↓↓
ぜひ活用してくださいね。
まとめ
宿題をやるメリットとデメリットについてお話をしました。
- 【知識の定着】学校・塾での学習内容の定着
- 【自主学習に活かそう】学習課題を把握できる
- 【将来の自主学習のために】自宅学習の習慣化
- 【内申点】学校の評定が上がる
- 【社会生活に通じるものも】周囲の人からの信頼につながる
- 好きなことをやる時間が減る
- 【思考停止】勉強=作業になり自主性が失われてしまう
- 【トラウマ】勉強が嫌いになる
- 無理に宿題をやらせることで親子関係・信頼関係の悪化
宿題は、基本やることでメリットがあります。
ただ、命令や指示で無理にやらせたり、やらせ方によっては子どもに悪影響もあります。
なので、宿題を促す大人の側が対応の方法を誤らないようにしたいですね。
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