小学校の健康診断で「低身長」と言われた!病院にいく?様子見で大丈夫?

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  • 学校の健診で「低身長」とお手紙をもらった。
  • 低身長って何?身長が低いだけじゃないの?
  • 病院にいくべき?病院ではどんなことをするの?

そんなママの疑問に答えます。

小学校の内科健診で「低身長疑い」とお手紙をもらってきた

低身長のお便り

ムスメが一年生の時のことです。

小学校に入って初めての内科健診で「低身長疑い」とのお手紙をもらってきました。

お手紙にはその他にも「できるだけ早めに医療機関を受診してください」との記載があったので、その記載をみてドキッとしました。

確かにムスメは身長が低いです。

でも…

病的な程低いってことなの?

病院で何かしらの治療を受けなくてはならないものなのかな?

そのお手紙にはそれ以外には何も書いていなかったので、余計にわたしの不安心を煽りました。

私にとっては初めての子どもが小学校に入って初めて受けてきた健診でいただいたお手紙だったので、不安もひとしおでした。

ムスメの低身長はどの程度深刻なんだろう?すぐに病院に行かなくてはならないのかな?

不安に思いながらもその日は一旦寝て、次の日また対応を考えることにしました。

一晩眠ると私の不安も少し落ち着きました。

子どもの「低身長」ってなんなんだろう?治療しなくてはいけないレベルってどう判断するんだろう?

そんな疑問が次々に湧いてきたので調べてみました。

子どもの「低身長」ってなんだろう?

子どもが「低身長」と診断されるのは、単に「背が低い」からということではないようです。

医学的に言う子どもの「低身長」とは、成長ホルモンの分泌が悪いために正常な成長ができない状態を言います。

低身長の原因となる病気は様々あります。

染色体異常だったり、甲状腺や脳、骨の病気や癌などが原因で、成長に必要な成長ホルモンが出ないせいで身長が伸びず、低身長になります。

低身長は見た目の問題だけではなくて、原因になる病気が隠れている可能性があるというところが怖いですよね。

なので、小学校などの健診で「低身長」が指摘された場合は、ただ身長が低いから身長を伸ばすためではなく、今までに気づかずにいた病気を発見するという目的で一度受診したほうがいいでしょう。

子どもの低身長の原因となる病気は、小児科内分泌学会のサイトに詳しく書いてあります。

詳細が知りたい方はこちらをご覧になってみてください。

健診での「低身長」の判断基準は?

成長曲線

低身長の判断基準は、その年齢の子どもの平均身長と大きくずれているかどうかが判断基準として用いられます。

そのために使うのが、−2SDという数値です。

SDというのは、統計で用いられる用語で「標準偏差」と言います。

標準偏差を詳しく説明するとすこし難しくなりますが、標準からどのくらいずれているかという目安になる数値です。

これは計算で求められるのですが、詳しいことはここでは割愛します。

±2SDの範囲の中に約95%の子どもが収まる計算になり、ー2SDよりも下になると低身長と判断されます。

この難しい計算をしなくても簡単に分かる方法があります。

それが、母子手帳についている成長曲線です。

母子手帳に子どもの体重や身長をプロットできる表がついていますよね。これが成長曲線です。

赤ちゃんの時はこまめにプロットしていたママも、幼稚園になり、小学生になったらもうこの表は活用していないという方がほとんどではないでしょうか?

実は、この成長曲線をプロットできる表は以前は6歳までしかありませんでしたが、今は18歳分までついています。

この成長曲線が低身長の判断に役立ちます。

ピンクの色のついた帯の中に収まるのが±2SDの範囲で、この範囲の中約95%の子どもが収まる計算になります。

この成長曲線のピンクの帯から下にはみ出てしまっている場合に「低身長」と判断されます

また、曲線の形に沿わずに急に伸びなくなったなどという場合にも「低身長」となる場合があります。

ムスメの場合は、プロットしてみるとギリギリピンクの帯の中(下端)でした。

ムスメは確かに小さいです。

でも、産まれたときにすでに小さかったんです。

出生体重はほぼ2500gで低体重ギリギリ。

今まで乳幼児健診でも、幼稚園の健診でも、身長体重を測った時は母子手帳の成長曲線の欄にプロットしてきましたが、ずーーーーっと成長曲線の−2SDの内側ギリギリをきました。

お友だちにくらべても小さめだけど、本人なりに順調に成長しているとずっと思ってきました。

今までどこの健診でも病院でも「異常に身長が低い」とか「発育が悪い」と言われたことがなかったので、やっと小学校に入ったと思ったここにきて突然!

まさに晴天の霹靂!って感じでした。

でも、私も身長が低い、私の母も低いです。父は大きいですが、特大ではありません。

主人も義父も大きい方ではないし、義母も小さい。

ムスメが小さいのも遺伝では?

今までの成長もずっとそんな感じで来ているので、ひとまず様子をみることにしました。

その後しばらく様子を見ていましたが、4年生ぐらいからグッと伸びました。

学校の内科健診の校医さんは、今までの成長の様子がわからないので±2SDだけを見て判断したのかもしれませんが、親としてはドキリとしてしまいました。

成長曲線や、簡単に低身長をチェックできるツールを載せているサイトがありましたので紹介します。気になる方は参考にしてみてくださいね。

成長相談室(ファイザー製薬)サイトはこちら

自己判断が難しい場合や心配な場合は、早めに病院を受診しましょう。

内分泌専門の小児科医は小児科内分泌学会のサイトから探せます。

病院を受診した場合はどんなことをするの?

聴診器とカルテ

学校の健診で「低身長疑い」と言われて病院を受診した場合、まず、詳しく検査をして本当に「低身長」なのか、隠れている病気はないかを診断していきます。

その場合に、今までの成長の様子も確認するために母子手帳が必要になりますので忘れずに持参する様にしましょう。

問診の他にも、MRIや血液検査、レントゲンなどを撮って、原因となっている病気がないか、成長ホルモンは十分に分泌されているかを検査します。

実は、ここが大事で、病院を受診する1番の目的は隠れている病気がないか調べることにあります。

実際に−2SDを下回る子どものうち、治療が必要な病気が隠れている「病的な低身長」は約5%ほどだそうです。

低身長と診断されたら今度は治療が始まります。

低身長の治療としては、成長ホルモンを継続して注射していくことで低身長の治療をします。

注射になれたら自宅で注射をすることもあり、これを毎日行なっていきます。

そして、隠れていた病気が発見された場合は、病気も一緒に治療していきます。

まとめ

子どもが小学校の内科健診で「低身長疑い」という結果が出たとお便りをもらってきました。

低身長は、ただ身長が低いというだけでなく、深刻な病気が隠れておりそれが原因でなることもあります。

なので、一度専門医を受診して診断してもらうのが安心です。

低身長を判断する材料としては、母子手帳の成長曲線が使えます。

生まれてからの身長をプロットしていって、成長曲線の−2SDを下回っている場合や曲線のカーブから逸れて伸びなくなっている場合は早めに受診しましょう。

数としては少ないですが、低身長は深刻な病気が隠れていることもありますし、身長の伸びは年齢が低く骨が柔らかいうちの方が効果が高い様なので、早めに受診されることをお勧めします。

検査して何もなかったら安心なので、学校で「低身長」と言われたら一度受診してみることをお勧めします。

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