- 子どもがピアノを習っているんだけど、自宅練習を嫌がる。やめさせるべき?
- レッスンは喜んで通っているものの、自宅での練習となると泣いてしまう。
- 練習を泣かずに続けられる方法はある?
そんなお悩みに答えます。
小学校中高学年など年齢が上がってくるとまた別の対応になってきますが、今回は幼稚園から小学校低学年くらいの小さい子向けのお話です。
【ピアノを習っている子ども】自宅練習で泣いてしまいイライラ。。やめさせた方がいい?続けてもいい?
こちらの記事で、「子どもに習わせてよかった習い事」として「ピアノ」を紹介しています。
実際に我が家でも、子どもたちふたりともピアノを習っています(上の子はもうやめてしまいましたが)。
たくさんの音楽に触れ自分で奏でられることで人生をより豊かにしてもらいたいという目的だけではなく、ピアノを習うことによって様々な感覚や能力が養われることは広く知られています。
なので、できれば長く続けて欲しいなあと思うのですが、ピアノなどの楽器系の習い事ってちょっと特殊というか、他の習い事と違って次のレッスンまでに自宅での練習が必要なんですよね。
習字やそろばん、スイミングなどのスポーツ系の習い事であれば、普段から練習しなくても習い事がある日にレッスンを受けて、最悪その日だけ単発で済むようなことも多いです。
でも、ピアノなどの楽器系やその他一部の習い事では、次のレッスンまでの宿題を出されるんですよね。
ピアノもそうで、「次のレッスン日までに宿題曲を弾けるようになっておく」という宿題を出されます。
これがママたちを悩ませています。
特に小さい子どもに、自宅で練習をさせて一つ曲を弾けるようにすることって結構難しいんですよね。
実は我が家でも下の子が自宅での練習中に泣いてしまうので、私がイライラしてきてしまうので悩んでいました。
下の子は、お姉ちゃんがピアノを習っているのをみて、自分から習いたいと言い出しました。
言い始めたときはまだ小さかったので、少し様子をみていましたが、やはり習いたいということで習い始めたんです。
良い先生にも恵まれ、レッスンに通うのも一度も嫌がったことはなく楽しく通っています。
「辞める?」と聞いてみたこともありますが、「絶対やめない!」だそうで・・・
でも、自宅での練習となると泣いてしまう。
練習自体も気が進まない様子です。
泣かれることが続くと、練習を見ている私もつい、イライラしてきてしまいます。
私としては、
などと悩んでしまいました。
- 私の教え方が悪いのか?
- 先生の教え方と何が違うのか?
などを色々と研究し、試行錯誤してきました。
そのうちに、なんと、泣かずに練習できる方法にたどり着くことができました!
この記事では、同じようにお悩みの方のために、我が家の体験談を交えて、ピアノの自宅練習で泣かずに練習できるようになった方法をシェアしていきたいと思います。
ピアノの自宅練習で子どもが泣いてしまう理由
ピアノの練習中に子どもが泣いてしまう場合、まずは子どもがなぜ泣いているのかを知る必要があります。
とはいえ、泣いている理由を子ども自身に聞いても、特に小さいお子さんの場合は言葉ではうまく説明できないことが多いです。
「どうして泣いているの?」と聞いたところで、泣いていることを責められていると感じるお子さんもいます。
なので、よくお子さんを観察して、まずはどうして泣いてしまっているのかを特定してみてください。
例えば、練習を始めるに当たって、今までしていた遊びを中断しなければならないのが嫌だと感じていることもあります。
- もっと遊びたかったのに!
- 次はこれをしようと思っていたのに!
- ピアノのせいで中断させられた!
という風に感じてしまうこともあります。
また、小さい子どもには定番の眠い、疲れているから泣くってやつもあります。
練習を見守る真剣なママの顔やアドバイスを送るママの声をその真剣さゆえ怖いと感じてしまうこともあります。
また、大人としては、初めて弾く曲がうまく弾けないのは当たり前だし、練習中だから間違えていいものと当たり前に思っています。
ただ、子どもからすると「なんで自分が想像しているように上手に弾けないの!」と感じてしまい、それが悔しさや苛立ちとなって泣くことに繋がってくるのです。
また、同じところ(弾けないところ)を繰り返し弾くのをやりたくないっていうのがあると思います。
これは我が家の体験談になるんですが、私もピアノを習っていたことがあるので、下手に練習の仕方がわかってしまうんですよね。
弾けないところを細分化して弾けるようになるまで繰り返し練習する
これを子どもにもさせていました。
でも、その練習方法が、特に「小さい子どもにとっては合っていない」と気がつきました。
できないところを何度もやるって、大人でもつまんないですもんね。
というわけで、子どもがピアノの自宅練習で泣く理由として思いつくのは以下の通りです。
ピアノの自宅練習で親が気をつけること
やる気があって、泣いてでも「やりたい!」と思うことはすごいことだと思います。
小さい子の場合は、感情をうまく処理できないで泣いていることもありますから、本人のやる気があって泣いてでも練習を続けられている場合は心配ないと思います。
泣いているのを見守っている親も辛いですが、感情を代弁してあげたり、頑張って練習できたことを褒めてあげてサポートしましょう。
ただ、
- 練習に取り組もうとしない
- 泣いていて練習が進まない
- 嫌々ながら練習していて上達しない
だと困ってしまいますよね。
このような場合は、練習を見守る親の側でできることがあります。
の3点を工夫しましょう。
自分もピアノを習っていた経験者として言えることは、「練習はつまらない」です。
できないところを繰り返し繰り返し弾くって決して楽しいことじゃないです。
つまらないって分かっている事を取り組むのって難しいですよね。子どもなら尚更です。
なので、つまらない練習へ取り組むハードルをまずは下げてあげます。
そして、終わる見通しをつけてあげると、それに向かって頑張れます。
例えば
- 練習はおやつが終わったら
- 読みたい絵本を読んでから
- ママは練習中に怒らない
- 1曲3回ずつ弾いたら終わり
ピアノは、長時間の練習をたまにやるよりも、短時間でも毎日やった方がうまくなります。
子どもからしても、延々と弾けないところを何度もやって終わりが見えないよりも、「3回やったら今日は終わり!」とした方がハードルも下がるし終わりも見えてやる気にもなるようです。
なので、初めのうちは毎日練習をつける習慣をつける意味でも回数を切って練習してもらった方がお互いに気持ちよく練習できますよ。
後は、練習すると上手になるねって事を本人に刷り込んでいきます。
曲を弾いている途中で間違えたら、誰に言われなくても弾いている本人が「あーまた間違えちゃった」って分かるし、落ち込みます。
でも、弾けるようになった自分をイメージできるから頑張れるし、弾けるようになったら実際に嬉しいんです。
できるようになったイメージがあるから頑張れるんだと思います。
なので、「練習したから上手に弾けるようになったね。」と繰り返し伝える事でそのイメージを刷り込んでいきましょう。
そうする事で練習することの大事さを本人にわかってもらうことができるでしょう。
時に、練習をサボったら弾けなくなったという経験をしてもらうのも大事かもしれません。
お正月休みなどでピアノを全く触らなかったら、以前弾けていた曲が弾けなくなっていたという経験をする事で、毎日練習することの大切さを身を以て学ぶことができます。
【体験談】泣かずに練習できるようになった方法は?
我が家では、ピアノの自宅練習中に下の子が泣いて全く進まないので困っていました。
何度も話し合ったり、泣くくらいなら練習をやめたら?と練習を中断させたりしましたが、本人としては練習を続けたい。うまくはなりたい。と泣きながら訴えてくるんですよね。
- うまく弾けないことへの苛立ち
- 同じことを繰り返しやるのが面白くない。やりたくない。
が理由で泣いているのだと推定できました。
確かに、私も練習は好きではなかったので、弾けないところを何度もやるのってつまらないし、モチベーションも沸かないのは分かります。
習い始めてからまだ1年強なので、本人としては、自分が弾いている曲を聞いている余裕がなくても突っかかってしまっていてもリズムがあっていなくても、音を拾えたら「弾けた」という意識でいることもわかりました。
なので、「弾けた」はずなのに、ママには「ここが弾けていないからもう一度」と言われるのが理解できないし、繰り返し弾くモチベーションもわかない。
「練習したから弾けるようになった」という理解にもならないようでした。
なので、話し合って
- 毎日1曲3回弾いたら練習終了
という約束を立ててみました。
ピアノの練習をするのはいつも園からの帰宅後なんですが、帰り道で
- 今日は練習してからおやつを食べようか
- おやつを食べてから練習したいな
- 借りてきた本を読んでから練習する
- 練習が終わったらレゴで〇〇を作って遊ぶ
などと話しながら自分で練習する時間を見つけて決めることにしています。
子どもは自分で決めたことに関しては守る生き物なので、子どもを尊重します。
毎日と決めてはいますが、体調悪い時や遠足などで疲れている時などは臨機応変に対応します。
そして、毎日練習の3回目はスマホで動画を撮って記録することにしました。
本当に1日3回でうまくなるのかなって思いますよね。
実際に我が家でも試してみましたが、その日弾けなくても、次の日、その次の日と3回弾くうちにできるようになってきます。
※もっと難しい曲になってきたら別だと思いますが・・・
そして!
3回と決めただけなのに、なんと泣かずに練習することができたんです!!
私の方がめちゃくちゃ喜んでしまって、その日は息子をめちゃくちゃ褒めましたww
そして、動画を撮ってその後子どもと一緒に見ることで、自分はここを間違えているんだなと客観的に見ることができるようになったようです。
また、徐々にですが「間違えたところを次の日はできるようになった」、とか、「ここ、間違えちゃった」「ここはうまくできた」などと動画を見なくても曲を弾いた後に振り返ることができるようになったのには成長を感じて感動しました!
まとめ
ピアノを習うことはメリットがいっぱいです。
なので、親としては続けて欲しいと思いますが、実際に子どもに自宅練習をさせるのは大変です。
ほとんどの子どもは自分からは練習しないので、親のサポートが必要になります。
ピアノを続けるにあたって自宅練習は必要だし、大変ですが練習に取り組んでもらうためには親の側にも工夫も必要になります。
ただ、習ったことがある方なら分かると思いますが、ピアノの練習って、楽しくないんですよね。
できないところを練習しなければならないわけなので・・・
小さい子どもの場合は、「練習をすると弾けるようになる」という見通しもつかないので、練習に対するモチベーションがまず沸きにくく、親も苦労します。
今回は、自宅での練習を泣いて嫌がる子どもに対する対処法について体験談を交えて紹介しました。
我が家の方法としては
結局個人によって泣く理由はそれぞれなので、万人に当てはまる方法はないと思いますが、同じような事でお悩みの方がいらっしゃったら参考にしていただけたら幸いです。
結局、好きだから続けられるし頑張りにも繋がるので、子どもにもピアノが好きなままでいてもらえたらいいなと思います。
コメント