- 宿坊に泊まってみたいけど、普通のホテルと何が違うの?
- 子どもでも大丈夫かな?子どもと一緒でも安心の宿坊はある?
- 延暦寺の宿坊ってどんな感じ?
そんな疑問に答えます。
【初めての宿坊】延暦寺の宿坊に子どもたちと泊まってきました!
今回、夏のプチ旅行で延暦寺に行ってきました。
というのも、京都には歴史上の人物や歴史の舞台となった場所がたくさんあるのに、地元だからという理由でなかなか行く機会がありません。
せっかく京都にいるのに、これは凄くもったいないですよね?
学校で歴史などを学習した時に、行ったことがある場所や体験したことがあることだったら理解度も興味も全然違ってくると思います。
なので、我が家では結構旅行を兼ねて歴史にまつわる場所に出かけたりします。(成果が出ているかは別として・・・汗)
今回は延暦寺なんですが、比叡山は京都市民にとっても街中からも見えますし、トレッキングや遠足などでも身近な山になっています。
ただ、延暦寺を見学する機会ってそんなにないなと思い、今回は延暦寺を選んでいます。
さらに、延暦寺には宿坊もあるということで、せっかくなので「県民割(今こそ滋賀を旅しよう)」も使えてお得やし!ということで宿泊してきました。
子どもたちは、もちろん宿坊に泊まるのは今回が初めてです。
子どもたちに、今回宿坊に泊まることを伝えたところ、宿泊前にはこんなふうに想像していたそうです。
- 宿坊?ってお寺に泊まるの?お墓ある?
- ちょっと怖そう
- お化けでない?
- 修行がしんどそう
- お布団敷けない。寝れるかな?
- トイレはついてきてくれる?
子どもたちの中で、普段お坊さんってどんな生活をしていると思っているんでしょうねw
では、延暦寺の宿坊「延暦寺会館」に宿泊した時の様子を詳しくレポートしていきますね!
延暦寺の宿坊「延暦寺会館」ってどんなところ?ホテルと何が違うの?
延暦寺は京都の北東にある山、比叡山にある天台宗のお寺になります。
京都市内からのアクセスは、自家用車かバス、もしくは電車を乗り継いでいくことができます。
バスだと、乗車場所によっては直通バスがあるので乗り換えなしで便利。
ただ、子どもは乗り物酔いが辛い子もいると思うので、そういう場合は電車が便利かと思います。
電車の場合は、出町柳駅から叡山電車で八瀬駅まで、時間が合えば「比叡」に乗ることができます。
八瀬駅からは、ケーブルカーとロープウエイを乗り継いで比叡山山頂までいくことができます。
乗り物好きのお子さんはとても楽しめるかと思います。
アクセスについて詳しくは、こちらの記事に書いているので参考にしてください。
そして結論から言って、延暦寺会館に実際に泊まってみた率直な感想は、「めっちゃよかった!」です。
悪かったとこはないかな〜と思います。まとめるとこんな感じになります。
では、一つ一つ詳しくみていきましょう。
延暦寺の境内に泊まることができる
延暦寺会館は、なんと延暦寺の境内の中にあります。
上の写真は、比叡山を琵琶湖側から見た地図なんですが、延暦寺会館のある位置がなんとなく分かると思います。
延暦寺は境内がとても広く、回るのも大変なほどなのですが、その東塔というエリアに宿坊「延暦寺会館」があります。
延暦寺やその一帯は世界遺産にもなっているので、世界遺産の中に泊まれるということになります。
それだけでもテンションが上がりませんか?
お寺の中ということだけあって、静かですし、山上なので空気も綺麗でとても過ごしやすかったです。
チェックイン、チェックアウト日の延暦寺拝観料は無料
延暦寺会館は、延暦寺の境内にあります。
通常、このエリアは、拝観料がかかるエリアとなります。
延暦寺会館が延暦寺の境内にあるためなのか、延暦寺会館に宿泊する方は、この拝観料が無料になります。
巡拝受付所にて、宿泊予約してある旨を伝えると、有料エリア内に入ることができます。
そして、チェックイン、チェックアウトの両日は拝観し放題になるんです!これは嬉しい!
延暦寺には50以上もの重要文化財や国宝があり、見所がたくさんあります。
子ども連れでもゆっくりとみて回ることができるので嬉しいですよね。
延暦寺会館のお部屋はお風呂トイレ完備でホテル並!清潔でアメニティも充実
宿坊ということで、どんなところ?と気になるかと思うんですが、上の写真は延暦寺会館の外観です。
普通にホテルですよね!
しかも、楽天からも予約できるというw
素敵な宿坊です(*´∀`*)
「延暦寺会館」の楽天予約は>>こちら<<から気になるお部屋ですが、こんな感じです
私たちが今回利用したのは一般的な和室のお部屋だったのですが、掃除も行き届いており、気持ちよく滞在することができました。
一部お風呂がないお部屋もあるようですが、ほとんどのお部屋にお風呂やトイレがついており、タオル類や浴衣、アメニティもあって本当に普通の旅館やホテルのようでした。
お風呂は普通におうちのお風呂みたいなユニットバスでした。
おトイレと別なのも嬉しいです!
お部屋のシャンプーはDHCのもので、使ってはないですが普段使っているものより良さそう(o^^o)
アメニティは、歯ブラシとカミソリ、ヘアブラシとヘアゴムのセットがついていました。
ドライヤーもあり。
お部屋に化粧水などはありませんでしたが、大浴場には完備してました。
お茶請けはないものの、お茶セットも完備。コップも十分なほど用意してあり飲み物を飲むのにも便利。
冷蔵庫もついているし、アイスもバッチリ凍りました!
めちゃくちゃちゃんとした旅館と同じで子連れでも快適に過ごせましたよ。
精進料理(もどき)が食べられる
延暦寺会館に食事付きプランで宿泊すると、お食事が精進料理をいただけます。(プランによっては違うこともあるかもしれません。)
精進料理とは、仏教の教えに習ってお肉やお魚の殺生や刺激物を避けたお料理になります。
私たちが延暦寺会館でいただいた限りでは、ん?これ大丈夫?というものも入っていたように感じました、
なので、厳密に本格的な精進料理というよりは、より食べやすく提供しやすく工夫したものかな?というふうに感じました。
冒頭の写真は大人用の夕食ですが、こちらの写真↓は子ども用の夕食。
子ども向けの料理は子どもが食べやすいように味付けなど工夫していただいていたようでした。
ソフトドリンクや、お寺なのにアルコール類も別途注文できるようですw
スタッフの方も子どもにもとても親切に接してくださいました。
ちなみに、朝食も和食でしたが、どちらもあっさりとした味付けで量も多すぎずに美味しかったです。
ただ、育ち盛りの中学生には大人の量でもちょっと物足りなかったようでした。
ご飯、お味噌汁はおかわり自由でしたが、確かにおかずはちょっと量が少なかったかな?
こちらが子ども用の朝食です。
私的には精進料理が食べられて満足だったのですが、子ども的に食べ慣れない食材はちょっと食べるのに躊躇することもあるようでした。
追加料理とかはなさそうでしたので、何か簡単に食べられるものなど持っていくと安心かもしれません。
こちらの食堂では、お昼にはランチ営業もしており、宿泊者以外の方も利用できるそうです。
お布団の上げ下ろしはセルフサービス
こちらの延暦寺会館では、お部屋やサービスは完全にホテルなんですが、お布団の上げ下げはセルフサービスになっています。
我が家もそうですが、普段ベッドのご家庭も多いと思います。
なので、子どもたちとお布団を敷くっていうのもまた貴重な体験になりました。
お布団は、敷布団、掛け布団で十分でしたが、体温調節が難しい小さいお子さんはバスタオルなどうまく使って調節してあげるといいかもしれません。
朝のお勤めに参加できる
延暦寺会館に宿泊した方の特典として、根本中堂で毎朝行われている朝のお勤めを見学することができます。
私たちが訪れたときは、根本中堂の改修工事中とのことでしたが、お参りもできましたし、朝のお勤めの見学をすることもできました。
延暦寺会館から、朝のお勤めが行われる根本中堂からは徒歩で5分ほどです。
早朝の境内は静かで朝霧も立ち込め、より厳粛な雰囲気を纏っています。
その中を歩くだけでもピシッとした引き締まった気持ちになります。
根本中堂の中に到着すると、お勤めが始まるまで暫し待ちます。
同じ比叡山内にあるホテル、「ロテルド比叡」に宿泊の方もみえられているようで、堂内は結構な人数の方が入っていました。
道内は暗く、お坊さんまでの距離も離れているので、仏像やお坊さんがお経を唱えている姿を見られるせきは一部です。
後方の席となると全くみえませんので、より良い席を確保したい方は早めに会館を出発するのがオススメです。
ただ、早めについてしまうとお勤めが始まるまでの時間、子どもがじっとしていられないと思うので良し悪しですね・・・
お勤めが終わった後は、お坊さんのお話を聞くことができます。
延暦寺の始まりなど、貴重なお話を伺うことができました。
以上時間にして30分以上あり、小さいお子さんにとっては楽しいものでもないので、もしかしたら飽きてしまう場合もあるかもしれません。
その場合は、途中で退出もできます。
希望者は予約制で座禅や写経も
以上が宿泊者限定の朝のお勤めの見学になりますが、他にも希望者は座禅体験や写経を行うこともできます。
1週間前までの予約制となっていますので、宿泊予約の際に合わせて会館に問い合わせてみてください。
座禅は1時間ほどとのことで、今回は下の子が耐えられそうになさそうだったので私たちは断念しました。
子どもたちにとってもいい経験となると思うので、また、機会があったら体験したいと思います。
以前は、泊まりがけで修行体験があったのですが、現在はストップしています。
【癒し】夕食会場やカフェ、大浴場からの眺めが絶景だった!
延暦寺会館は、延暦寺の境内の琵琶湖側の端にあります。
なので、夕食会場、カフェ、大浴場、至る所からの眺めがめちゃくちゃ絶景なんです!
ゆっくりとお食事したりくつろぎながらこの絶景を眺めることができ、とてもリフレッシュできました。
この眺めだけでも非常に価値があるなあと感動しました。
まずは延暦寺会館1階にあるカフェ。
ラウンジは誰でも利用できてゆっくりくつろげるソファーが配置されています。
こちらでゆったりするのも良いのですが、窓側には、カフェで飲食の方限定の席があるのです。
こちらの席からの眺めが絶景で!
こうして写真で見るよりも、実際に見るのとでは全然ちがってとにかく癒されました・・・。
時間帯によってもまた違う景色が見れてすごく心が癒されます
しかも、カフェの土日限定テラミスがめちゃくちゃ美味しかったです!
カフェラテやテラミスに好きな梵字を印刷?してもらえるんですが、どれにしようか迷っちゃう(♪(´ε` )
私は、宇宙そのものである大日如来様を表す梵字にしてもらいました〜
バンって読むそう(*´∀`*)
あっさりしていて甘すぎず、あんこや湯葉が入っていて最後まで飽きずに食べることができました。
これだけ食べにまたいきたいくらい!我が家ではみんな気に入りました。(次の日も食べましたw)
ちなみにカフェでは、宿泊者限定の10%割引券が何度でも使えましたよ。お得で嬉しい(´꒳`)
カフェの他に、大浴場からの眺めもよく、疲れが一気に吹き飛びました。
ちなみに、大浴場は早い目の時間に入ったら貸切で広々と使うことができ、とてもよかったです。
日帰り入浴は受け付けておらず、宿泊者だけなのでのんびり入ることができます。
バスタオルは浴場には用意されていないので、お部屋から忘れずに持っていくようにしてくださいね。
お風呂上がりに冷水機が用意されていたのもありがたかったです。
お部屋によっては琵琶湖側眺めが良いお部屋もあるようですが、今回は、お値段がお得な山側のお部屋に泊まりました。
山側も山側で朝霧が立ち込めた山々や境内が望めて綺麗でした。
売店はここでしか買えないお土産が充実!ただ食事類は置いていないので注意
売店もお土産が充実していてよかったです。
食べ物だけでなく、お寺らしくおりんや経典、数珠なども。
お寺らしからず、お酒の販売もありましたw
和のストラップや絵本、しょうぐうさんのぬいぐるみなど子どもが記念に買いやすいものも幅広い品揃えがありました。
ムスメは般若心経の経典を購入していましたw
売店は、山上のバス1日券についている5%割引券が使えました。
ただ、食事類の販売はなかったので、心配な場合はちょっとしたパンやおにぎりなどは持参したほうがいいかもしれません。
まとめ
子どもたちと初めての宿坊「延暦寺会館」に宿泊をしてきました。
感想をまとめると・・・
注意点としては、コンビニはないこと!夜は真っ暗!
あまり宿泊する方が多くないようで、めっちゃ穴場!って思いました。
結論:延暦寺会館は子どもづれでも安心!というか最高!
京都の方もそうでない方も、ぜひ延暦寺会館泊まってみてください〜おすすめですよ。
「延暦寺会館」はこちらからも予約ができます。
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