- 子育てするにはマンションがいい?一戸建てがいい?
- 賃貸が便利?購入した方がおトク?
転勤族の父を持ち、結婚してからも転勤で転居を繰り返し行ってきたので、社宅、マンション、一戸建ての全てに住んだことのある私が解説します。
子育てするなら社宅、マンション、一戸建て?
結論から言うと、残念ながらひとつの「正解」と言うのはありません。
それぞれのご家庭で、ママやパパが、何を最重視するかで変わってくるからです。
子育てをする上で、
- 生活の利便性を大切にするのか?
- のびのびと自然の中で暮らすことを大切にするのか?
- 金銭面でのゆとりを大切にするのか?
大事にしたいことはそれぞれのご家庭、個人個人でも違ってくると思います。
徒歩圏にスーパーやドラッグストアなど便利なお店、駅などが揃っている繁華街では、赤ちゃん連れでも気軽に買い物に出かけることができてちょっとした買い物や急に準備しなくてはならなくなった時にも便利ですよね。
駅近の住宅なら車が無くても移動手段に困らないので通勤にも便利です。
日々子どもと生活していくにはとても便利ですが、その反面、子どもたちをのびのびと走り回って遊ばせてあげることができる環境を確保するのは難しいです。
家賃や購入費用も高いです。
反面、自然豊かな場所に住居を構えると、子どもたちは自然の中でのびのびと遊ぶことができ、空気も綺麗で最高ですよね。
大抵このような場所は家賃も購入する場合も安いので、同じ予算であれば間取りも余裕を持って生活ができますし、お庭を持つ事もできます。
お庭で子どもを遊ばせたり、プールにバーベキューに最高ですね。
ただ、近くにお店もない場所では車での移動が基本となりますので、車を所有するのが基本となります。
子どもたちが大きくなって習い事や塾通いをする場合、送り迎えも必要になるかもしれません。
このように、それぞれの住宅様式によってメリット・デメリットがあるので、各ご家庭で何を重要視するのかをよく相談してから決めるといいですね。
以下に、マンション、一戸建て、そして社宅、賃貸か購入かのメリット・デメリットをまとめてみましたのでご参考になれば幸いです。
社宅、マンション、一戸建てのメリット・デメリットは?
以下に、社宅、マンション、一戸建てそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
この後、詳細を解説していきます。
マンションのメリット・デメリット
マンションのメリット
利便性が高い
マンションが建っているところは交通の便がいいところが多いです。
通勤や通学、お出かけの時にもバスや電車のアクセスがいいととても便利ですよね。
交通の便がいいところだと、車を所有する必要がないので節約にもなりますし、妊娠中やお年寄りなど車を運転できない時にも行動範囲が狭まることがないのでありがたいです。
車を所有したい場合は、駐車場があるマンションを選ぶのがべんりですね。
コンシェルジュや24時間ゴミステーションを備えているマンションもあり、かなり便利です。
買い物がしやすい
マンションはたくさんの方が住んでいるため、スーパーやドラッグストアなど生活をするのに便利なお店が近くにあることが多いです。
子育て中は子どもを連れての買い物は一仕事なので、近くにお店が集まっているとあちこち行かなくていいので時短で助かりますね。
また、急に買い物をする必要が出てくることってありませんか?
買い忘れた、子どもが次の日使うものを用意し忘れた、急にお土産やプレゼントが必要になった。
こんな場合でも、お店が近くにあれば、サッと買いに出ることができるのでとても便利ですよね。
セキュリティが高い
オートロックのあるマンションや管理人さんがいるマンションは、セキュリティが高く防犯の面でも安心です。
セキュリティが高いということは子育て世帯にとっては重要ポイントのひとつですね。
一戸建てと違って、オートロックを入ってしまえば、誰が何階に住んでいるのかは外部の人からは分かりにくいのでセキュリティが高いと言うこともできます。
共用部の清掃などメンテナンスをしてもらえる
マンションでは、共益費や修繕費を払っています。
なので共用部の清掃や外装の修繕など、メンテナンスをしてもらえます。
小さい子どもを育てていると、汚れに気付いてもついつい掃除を後回しにしてしまったりするので、汚れたり、壊れたりしたときにも綺麗に保ってもらえるのでとてもありがたいですね。
住み替えがしやすい
何年か同じところで生活をしていると、少なからずライフスタイルの変化があります。
家族が増えたり、旦那さんが転勤になったりする事もあるでしょう。
近隣の住民とのトラブルが起こる事もあるでしょう。
隣にマンションが建って日当たりや景観が悪くなったと言う事も考えられます。
今住んでいる住居が手狭になった、違う場所に引っ越したい、そんな場合に住み替えがしやすいのがマンションではないでしょうか。
マンションは借り手がつきやすいので買ってしまっても賃貸として出す事も可能です。
その場合は家賃収入が入るところもありがたいですね。
ママも子どももお友達を作りやすい
マンションは、似たような価値観や収入帯の世帯が集まりやすいです。
なので、同じマンションの中でママ友や子どもの友達が作りやすいです。
一緒に子どもを遊ばせたり、ママの悩みを相談できる友達ができるのは嬉しいですね。
子ども同士が大きくなってお互いの家を行き来するようになっても、同じマンション内なので交通事故などに合う心配も減ります。
ただし、仲が良いとは言ってもお互いの家を行き来する場合はトラブルも起きやすいものです。マナーをきちんと守るようにしましょう。
日当たりが確保しやすい
皆さんは住居を決める時に日当たりは重視しますか?
私にとって日当たりはかなり重要項目で、朝はお日様を浴びて起きたいしお洗濯物もお日様に当てて乾かしたい派です。
日当たりがいいとジメジメもしにくいし、生活しやすく感じます。
街中では、戸建てでは日が当たらなくなってしまいますし、マンションが隣に建ってしまったら壊滅的になってしまいますよね。
マンションは、ある程度上の階なら日当たりが確保しやすいですし、眺望もいいのできもちいいですね。
ただ、マンションでもあとから隣にマンションが建ってしまうこともあるので、その場合はすごく残念な気持ちになります。
日々の掃除がしやすい
戸建てって大抵2階建以上が多いですね。
京都の市街地では3階建も普通です。
そうなると、階段があるじゃないですか。
私だけかもしれませんが、階段の掃除ってめちゃくちゃ面倒なんですよね。
また、赤ちゃん、子どもの転落の心配もある。
マンションは、大抵が1階層なので、掃除機がけがめちゃ楽です。
売却の際の価格が想像しやすい
このメリットは、購入した場合に限定されます。
マンションの建っているところは利便性の高い場所が多いですね。
もちろんそうでないところもありますが、利便性の高いところに住みたい人が多いからマンションを建ててたくさんの人が住めるようにするんですよね。
もちろん、何十年と経つ間に何があるかはわかりません。
でも、駅近だったり繁華街の近くは、地価の価格変動が比較的読みやすいです。
なので、不要になって売却するとなった場合の価格がある程度想像しやすいんですよね。
利便性の良いところなら、賃貸に出す事もできます。
不要になった場合にも高く売れる可能性が高い、賃貸に出せる可能性が高い、これはマンションのメリットと言えます。
災害時に被害を受けにくい
水害が起きた際、ある程度の上階なら居住部分の浸水被害を免れることができます。
マンションのデメリット
音が近隣住戸に響きやすく、子どもが発する音にも気を使う
マンションは、住戸同時がくっついていますので、両隣上下に音が響きやすいです。
子どもがいると、ドタドタする足音や椅子を引く音、泣き声や大声など生活音が煩くなりがちです。
玄関ドアの開閉や窓の開け閉めも強すぎると響いてしまいます。
なので、親としてはこう言った音に非常に気を使います。
子どもにももちろん注意します。
生活音なんて細かいことを気にしたくない、と言う方には戸建ての方が向いていると思います。
収納スペースが少ない
マンションは、専有面積に対して収納スペースが少ない物件が多いです。
物が多い方は、収納が多い物件を選ぶようにしましょう。
戸建てに比べて、アウトドア用品などを収納する物置がない物件も多いです。
一戸建てのメリット・デメリット
一戸建てのメリット
生活音にそれほど気を使わない
マンションのように階下があるわけでもないので子どもの足音や椅子を引く音などの生活音にそれほど気を使わなくていいのが戸建てのメリットではないでしょうか。
とはいえ、田舎のように田んぼの真ん中にポツンと建っている家でなく、住宅地に並んでいる戸建ての場合は、意外と隣家の音は気になるものです。
一戸建てではお庭で子どもを遊ばせたり、お庭でのバーベキューができる事もメリットですが、あまり大きな声は近隣の方の迷惑になるので控えた方がいいですね。
なお、家の前の道路で遊ぶのもよく見ますが通行の妨げになり危険でもあるので十分に気をつけましょう。
お庭や駐車スペースが確保できて便利
戸建てに住む事で、自宅のお庭で子どもを遊ばせたり、お庭でバーベキューをしたり、家庭菜園をしたりできます。
とても魅力的ですね。
また、敷地内に駐車スペースを確保すれば、雨の日の車での外出も濡れずにできてスムーズ。
大きな買い物をしても荷物や子どもの乗せ降ろしも楽チンですよね。
広さ
一戸建ては、2階3階建の事も多く、お部屋の広さを確保しやすいのもメリットですね。
広いと、リビングでお友達を呼んでパーティをしたり、お泊まりをしやすいので人が集まりやすくなり、子どもも社交的になります。
また、子どもそれぞれに子ども部屋を持つ事もでき、プライベートスペースを確保しやすいのも一戸建てでしょう。
お庭には物置を置く事もできるので、物が多い方や趣味が多彩な方は重宝するでしょう。
広いおうち、特に階段は小さい子どもの絶好の遊び場になります。
おうち遊びでものびのびと遊べるのが一戸建ての魅力ですよね。
ただ、怪我には十分に気をつけてくださいね。
生活の自由度が高い
上記のように、一戸建てでは比較的自由に間取りや敷地の使い方を選択できるので、自分のライフスタイルに合わせて生活の自由度が高くなります。
お庭でバーベキューやプールをしたり、家庭菜園を楽しむのはマンションではなかなか難しいです。
そんな生活を叶えるのが一戸建てでの生活です。
一戸建てのデメリット
メンテナンスを自分でしなくてはならない
一戸建てでは、外壁の清掃や屋根のメンテナンス、お庭の掃除や植栽の手入れなど、お家周りの全てを自分で行わなくてはなりません。
外壁を含めて家の内外の設備は年月が経てば痛んできたり不具合も生じてきます。
そんな時も不具合の有無をチェックして業者を手配するなど、全て自分で行うのが基本です。
私はそう言うのがめんどくさいと思ってしまうので戸建ては向いてないなとつくづく思います。(汗)
住み替えが困難
場所にもよると思いますが、一般的に戸建てはマンションよりも需要も物件数も少ないです。
なので、いざ住み変えようと思った時に希望の物件に出会えることが難しいです。
パパやママが異動になって住み替えたい場合やライフスタイルの変化によって引っ越したい時もおうちが見つかりにくいため引っ越しにくくなってしまいます。
住宅密集地では日当たりが確保しにくい
同じような高さの家が集まっていたりマンションが建つような住宅密集地では、家同士が近いために日当たりが確保しにくくなります。
日中あまり家にいないと関係ないように思いますが、日当たりが悪いと洗濯物が乾きにくかったり、湿気がたまりやすくカビが生えやすく健康に良くありません。
隣にマンションが建ってしまったために日当たりが悪くなってしまったと言う話も・・・
住居周辺の騒音や振動が気になりやすい
一戸建ては、住戸同士がくっついているマンションと違って生活音が上下左右の家に響きにくい特徴があります。
しかし、一戸建ての場合は地面に近いので場所によっては周辺の道路での騒音、大型車の往来による振動、酔っ払いや子どもの騒ぐ声が気になりやすいです。
お隣の家がよる遅くまで騒いでいるとか、バーベキューの煙がきて洗濯物が干せないなんて事もあります。
広くて掃除が大変
広いのが魅力の一戸建てですが、広くて部屋数も多くなるが故に掃除が大変。
階段の掃除も面倒です。
私はこまめに掃除するのが苦手なので、戸建てをきれいに維持する自信はありません。
売却の際の資産価値が想像しにくい
これは、購入した場合のデメリットになりますが、一戸建ては購入した瞬間から、建物部分の価値は時間とともに下がっていき何十年かたてば0になってしまいます。
なので、年月が経っても資産価値があるのは土地の方です。
しかし、土地も価値が上がったり下がったりしていきます。
住宅地の土地変動は、繁華街に比べてなかなか読みづらいです。
なので、将来売却しようと思った時に高く売れるか、売れないか想像がつきにくく見通しが立てづらい傾向にあります。
台風・災害時は被害をモロに受けやすい
水害が起きれば、低い土地にある戸建てはモロに浸水被害を受けてしまいます。
また、屋根瓦があれば台風で飛ばされたり、屋根に穴が開く事も。
中古で購入したり、古い物件に住む場合は耐震性も気をつけたいです。
1981年6月以降の新耐震基準で作られていると安心です。
家は購入or賃貸?それぞれのメリット・デメリットは?
メリット
・家賃が発生しないので長い目で見ると安く済むことも
・好きに改装できる
デメリット
・近隣でトラブルがあった場合も容易に引っ越せない
・住み替えが困難に
・メンテナンスは全て自分で行う
以上のようなメリット・デメリットがあります。
子どもたちがちいさいうちは、ライフスタイルが目まぐるしく変化します。
仕事で転勤になったり、部屋が手狭になったり、子どもが通う学校によっては引っ越しが必要になったり・・・
なので、私はライフスタイルの変化に臨機応変に対応できるように賃貸がいいかなと思っています。
社宅のメリット・デメリット
最後に社宅のメリット・デメリットもまとめておきます。
社宅のメリット
家賃が格段に安い
社宅は会社が補助をしてくれるので、周辺の同じような物件に住むよりも家賃が格段に安いことが最大のメリットです。
固定費である家賃が安く住むというのはとても助かりますね。
経済的に余裕が出るので、お休みには子どもたちと遠出したり子どもの教育費に回すことができ、生活を充実させることができます。
社宅の形態としては会社によって、借り上げのマンションだったり、会社で建てたマンション、一戸建てのこともあります。
多くは借り上げもしくは、会社で建てたマンションのでその場合のデメリットについて次から書いていきます。
社宅のデメリット
プライベートが会社に筒抜け
社宅の場合、同じマンションに住んでいるひと全員が同じ会社に勤める社員ですから、プライベートとの切り分けが難しくなることもあります。
噂好きな人がいると、子どものこと、生活のこと、休日の過ごし方など全て会社に筒抜けになる事もあります。
社宅でトラブルが起きるとそれが仕事に差し支える場合もあります。
場合によっては、通常のマンション以上に生活に気をつけなくてはならないと言えるでしょう。
退社した場合は速やかに立ち退かなくてはならない
社宅は、会社が補助を出して社員を住まわせている住宅です。
なので、会社を退社した場合には速やかに立ち退かなくてはなりません。
退社の理由はそれぞれだと思いますが、体調を崩したりしている場合は気を付けなくてはなりません。
勢いで退社してしまうと、住むところを失ってしまう可能性があるからです。
退社する場合は、必ず次の住居を見つけてからにしましょう。
人事の方の裁量にもよると思いますが、私が退社する時は退社後1週間以内で出てくださいと言われました。
希望する条件に合わない事も
社宅の場合は、会社で用意した物件の中から選ばなくてはならず選択肢が多くはないので、通常の賃貸に比べて自分の希望する物件に出会えない事も多いです。
特に、会社で建てたマンションの場合は築年数が古いものも多く、エレベーターがなかったり、天井が低い、部屋数が多いものの一つ一つの部屋が狭いなど、希望に合わない場合もあります。
まとめ
私は自分の性格上、メンテナンスや掃除が苦手な事もあり、利便性をとって賃貸マンションが圧倒的に合っていると思います。
ただ、やはりお庭で子どもを遊ばせたりバーベキューをしたりって憧れはあります。
子どもそれぞれに個室を持たせてあげられるのも子どものためを思うと頑張らないとって考えてしまいます。
社宅は、住宅としての自由度はかなり低くなってしまいますが、金銭的にとても助かるので選べる方は社宅を選んだほうがいいかなと思います。
子どもを育てていると、年齢が上がるにつれお金もかかってくるし、お金はあっても無駄になりませんからね。
ただし、社宅は住んでいる人が社内の人ばかりになるので、人間関係をうまくやらなくてはならないストレスはあるかもしれません。
各ご家庭の価値観にあった住居スタイルを選んでいくのが最良の方法ですから、ぜひ、自分にぴったりの住まいを見つけてくださいね。
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