【赤ちゃんの保湿の重要性】特に離乳食開始時の口元の保湿は必須な理由とは?【アレルギーは予防できる】

この記事は約12分で読めます。
  • 赤ちゃんの食物アレルギーが心配。予防する方法はない?
  • 赤ちゃんの口元が荒れやすいので心配。どうしたらいい?
  • 育児書に離乳食を食べるときは口元にワセリンを塗るようにとの記載があった。めんどくさいんですけど・・・

そんな疑問に答えます。

【意外と知られていない事実】どうして保湿がそんなに重要なの?食物アレルギーと肌の関係は?

塗り薬

我が家のムスコは食物アレルギーがありました。

周りでも、親である私たちが子どもの頃に比べて食物アレルギーの子どもが増えているように感じます。

明らかにアレルギーとは診断されていないけれど、どうもこれを食べるとお口の周りがいつも赤くなるな、という方はもしかしたら軽いアレルギー症状が出ているかもしれません。

ただでさえ忙しくバタバタとする育児の中で、親としては、子どもに食物アレルギーがあると毎日の食事や生活にも気を使ってとても大変ですし、子どもも食べられないものがあるのはとても大変なことです。

できれることならアレルギーであって欲しくないな、予防できるものならしたいな、と思うのは親心ですよね。

私も、食物アレルギーのムスコと生活し、アレルギーを治療するにあたって、色々と調べたりお医者様に聞いたり時に論文を読んだりして勉強をしてきました。

実は、アレルギーについての研究も最近は進んできており、治療方法や予防方法もだんだんとわかってきています。

食物アレルギーは通常、食べ物の中のタンパク質を異質なものとして認識してしまうことによって起こる過剰な免疫反応です。

その中で、アレルギーには「経口寛容」というシステムがあることが分かっています。

「経口」=「口を介する」
「寛容」=「受け入れる・穏やかになる」

という意味ですよね。

つまり、アレルギーの「経口寛容」というのは、食べ物としてアレルゲンを口から摂取する場合にはアレルギー反応が起きにくくなる(通常は起きない)ということです。

その詳しい仕組みが研究により明らかになっているのですが、難しいのでここでは省略します。

興味のある方は、論文を読んでみて下さいね。

食物アレルギーの画期的な治療法につながる経口免疫寛容の仕組みを発見 | 理化学研究所

人体には「経口寛容」というシステムがあるので、食べ物を食べることによるアレルギーは起こりにくく、それよりも、皮膚の傷などを通してアレルゲンが体に入り込んでしまった場合の方がアレルギー反応が起こりやすいことがわかっています。

ムスコも、「経口免疫療法」という治療を行なって、アレルギーのあった食べ物は今は食べられるようになっていますが、小麦粘土やお料理で小麦が手につくと赤くなることがあります。

ここまでで、察しの良い方はわかってしまったと思います。

そうです。

そうなんです!

赤ちゃんの食物アレルギーを起きないようにするには、お肌の保護が大事になってくるんですね。

赤ちゃんのお肌は、もちもちプルップルでプリンプリンです。かわいいですよね〜。

赤ちゃんは、大人よりも体の水分率が多いです。

なので、柔らかくプルプルですが、お肌の保護機能もまだまだ未熟なので、傷つきやすく乾燥しやすいのも事実なんです。

赤ちゃんのお肌がちょっとしたことで荒れたり赤くなりやすいのはこのためなんですね。

お肌が乾燥すると、バリア機能が低下します。

バリア機能が低下すると、赤ちゃんの柔らかいお肌はより傷つき、そこからアレルゲンが侵入してしまうと、お肌は「経口寛容」が効きませんので、アレルギーを起こしやすくなってしまいます。

そこで重要になるのが、「保湿」なんです。

私も、第一子を出産した頃はアレルギーのことにも疎く、保湿の重要性も認識していませんでした。

そのころは、育児書でも検診でも保湿の重要性って対して言われていなかった気もします。

でも、ここで保湿の重要性がわかっていただいたママはラッキーです!

まだ保湿をしていなかったママは今すぐにお子さんの保湿を始めましょう!

そんなに乾燥がひどくないお子さんは市販のワセリンで十分です。

ドラッグストアでも買えますよ。

お医者さんでもらう場合は「プロペト」という名前で処方されます。

プロペトは、ワセリンの中でも純度が高く目に塗っても安全な医療用のワセリンとなっています。

ワセリンでは乾燥が改善せず、肌荒れがお子さんは、小児科や皮膚科で保湿効果のもっと強い保湿剤を処方してもらえますので相談してみてください。

今の時期、病院に行くのは不安な方は処方されるヒルドイドと同じ成分のものが処方箋なしでもドラッグストアで購入できます。

我が家の子どもたちも処方された保湿剤を塗り続けています。

私も親に言われたんですが、保湿をすることで肌が薬に頼らないといけなくなってだんだん弱くなるんじゃない?というのは誤解です。

保湿を続けることでお肌はだんだん強くなります。

ムスメは乾燥がひどくて0歳から塗り始めていますが、小学生中学年くらいには塗らなくても荒れにくいお肌になりました。

今は日々化粧水を塗るくらいで、お薬の処方は必要なくなっています。

ムスコはアレルギーがあることもあり荒れやすく現在も塗り続けていますが、年齢を重ねるごとにお肌が荒れにくくなってきているなと実感しています。

【保湿がアレルギーの予防になる】荒れやすい赤ちゃんの口元は特に要注意!

口元の荒れ

上記のように、お肌からのアレルゲン侵入を予防するために保湿が大事なことがわかりました。

そこで、赤ちゃんのお肌ということで注目すると、赤ちゃんの口元ってとても荒れやすいんですよね。

よだれやミルクを飲んで吐き戻したり、色々なものを口に入れるので唾液で荒れたりしやすいです。

なので、我が家の子どもたちも赤ちゃんの頃は年中口元が赤くあれていました。

目に見えて赤くなくても、皮膚が薄くよく動かすところなので見えない傷があることもあります。

その荒れた口で、離乳食を食べるとどうなるか?

そうです

口元にできた傷からいろいろな食べ物が体内に侵入していくことになります!

恐ろしいですね!

当時、全くそんな想像もせずに育児をしていましたが、今考えると本当に恐ろしいです。

元々どっちが先か、卵が先が鶏が先か?の問題になってしまいますが、食物アレルギーを持っている子は肌荒れやアトピーを併発している子がとても多いそうです。

お肌が荒れやすい子は食物アレルギーも要注意です。

普段からしっかりと全身の保湿が大事です。

特に「離乳食の時は口元にワセリンを塗ってから」と育児書に記述があるのはこのためなんですね。

ワセリンを厚めに塗って、口元の傷からアレルゲンが侵入しないように保護してから食事をするようにしましょう。

ただし、当たり前ですが、ワセリンがアレルギーの予防薬になるわけではありません。

保湿をすることで必ずしもアレルギーが防げるわけでもありません。

アレルギーの不安のある方は、かかりつけの小児科医やアレルギー専門医のご相談くださいね。

まとめ

赤ちゃんに対する保湿の重要性と、食物アレルギーとの関係をお話ししました。

私も、第一子が生まれた頃は、「保湿?赤ちゃんの肌はプルプルだし大丈夫(後回し)」と思っていましたが、ムスメの肌荒れが乾燥からきていることをお医者様に指摘され、そこで初めて赤ちゃんに対する保湿の重要性を認識しました。

ムスコは食物アレルギーを持っていたことから、保湿と食物アレルギーの関係も知ることとなり、改めて、赤ちゃんに対する保湿の重要性を痛感することになります。

私自身が、肌がそんなに弱くないので普段から保湿も適当というのも認識の甘さにつながったのかもしれません。

正直、子どもたちにもっと早く保湿をしておけばな、、、と後悔もあります。

なので、これからママになる方達にはこんな後悔をして欲しくないという思いもあり、記事にしました。

周りのママたちに聞いても、あまり保湿の重要性って広まってないなという実感もあり、今回この記事で少しでも多くの方に知ってもらえたらと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました