- 子どもの自由研究ネタに困っている。
- 子どもが無理なく楽しんでやれる自由研究の題材は?
- 他の子はどんな自由研究をやっているの?
そんなお悩みに答えます。
自由研究の題材は、子どもが興味を持っていることにするのがオススメ!
ムスメの通っていた小学校では、毎年自由研究が必須でした。
なので、夏休みは6年間毎年自由研究に翻弄されてきました。
親としても毎年気が重かったです。
ムスメは自分の決めたやりたいテーマに沿って自由研究がしたいタイプ。
でも、大人から見たらこの期間で無理ちゃう?と思うテーマを選択することも・・・
それもある意味勉強になるかとは思うんですが、ある程度親の方で誘導してあげないと、終わらなかったら提出できないですし、やり直しもできないですからね・・・
テーマ選びって一番困ると思うんです。
実は、自由研究のテーマ選びにはポイントは一つだけ!
子どもの好きなものと結びつけてテーマを決めるのがオススメです。
イヤイヤながら取り組みがちな夏休みの宿題ですが、好きなことを選ぶことで多少はやる気も出ると思うのです。
また、興味を持って取り組むことにより観察力や想像力が鋭くなり、その結果、考察がより深いものとなるからです。
オススメの自由研究の題材リスト
自由研究の題材は色々なところに転がっています。
日頃から、これは!と思うものをメモしておくといいですよね。
かくいう私も、毎年直前になって迷わされています(汗)
ということで、我が家で実際に子どもに提案したもの&やったものを紹介しますので参考にしてみてください。
お役に立つと嬉しいです。
※学年は目安です。特に根拠はないですが、適当に難易度別に分けてみただけです。学年問わず活用してみてくださいね。
低学年向け
低学年のうちは、ごく簡単なものがオススメです。
調べたりする必要がなく、数をカウントしたり、絵を描いたりするだけのものが取り組みやすいと思います。
【野菜や花】植物の研究
おうちで野菜や花を育てて、実や花の数をカウントするだけの自由研究はいかがでしょうか?
1年生は、学校で育てている朝顔を夏休みの間に持ち帰ることが多いので、それを利用してもいいですよね。
何日に何色の花が何個咲いたか
を毎日カウントして記録していきます。
咲き終わったお花は押し花にしてしおりを作ったり、色水にして染色遊びをして自由工作に提出するのも一石二鳥でいいかもです。
最終的に種の数もカウントできたらサイコーですね。
もっと詳しく研究したい場合は、
一つの花を決めて、時間ごとに咲く様子を調べる
条件によって花の咲く数に違いがあるかを調べる
など色々と親子で考えてみましょう。
- いつ(日付)、何色の花が何個咲いた?
- 時間ごとに咲く様子を観察
- 条件によって咲く花の数に違いはある?
- 種の数は?
・・・などを調べてみましょう。
朝顔は1年生で育てる植物の定番ですが、実は自由研究のテーマとしても人気があり、全国的にたくさんの子どもたちがテーマとして選んでいます。
これを機に興味を持ってもらってさらに詳しく研究してみるのもいいですよね。
食べることが好きな子には、ミニトマトなど野菜が特にオススメ。
- いつ(日付)、何個実がなったか?
- どこになったか(根元、真ん中らへん、上の方)
- なる場所によって大きさ、味や甘さに違いがあるか
・・・などを調べてみよう
違いがあることがわかったら次なる自由研究のネタに繋がるかも!?
【生き物】近くの川や公園で取れる虫調べ
生き物が好きな子は、近くの川や公園で取れる虫や植物を調べる自由研究がオススメです。
川に入る時は必ず大人の方が同伴の上、気をつけて取り組んでくださいね。
- どんな虫(植物)が取れた?
- 同じ種類の虫(植物)はあるかな?
- 特徴は?泣き声は?
- たくさん取れた虫(植物)ランキングは?
・・・などをまとめてみましょう。
取れた虫や植物の中で好きなものを徹底的に調べてみるのもいいですね。
また、気になったことをまとめておいて、また来年のテーマにするのもいいですよね。
自宅周辺のマップ作り
地図や冒険が好きな子は夏休みのたっぷりある時間を使って、周辺のマップを作るのも楽しいです。
スイーツ好きなら「家の近くのケーキ屋さんマップ」作りはどうでしょう?
- 地図上にケーキ屋さんをマーク
- そこのケーキはどんな特徴があるのか?
- お店やケーキの写真や絵
- お店の方へのインタビュー
・・・などをまとめてみましょう。
このご時世ですから、お家の近くのテイクアウトできるお店を調べたりするのも楽しそうですよね。
他にも
- 通学路の危険箇所マップ
- ○○までサイクリングで行った時のマップ
などを作成しても良さそうですね。
○○駅を通る電車調べ
電車や乗り物が好きな子には、最寄駅を通る電車調べはいかがでしょうか?
- 電車の種類
- 行先(始発ー終点)
- 電車の写真・スケッチ
・・・などをまとめてみましょう。
わからないことは鉄道博物館を利用したり、鉄道博物館で質問したりするのもいいですよね。
なんなら、鉄道博物館で楽しんだ後に疑問に思ったことをテーマに選ぶのもいいかもしれません。
例えば・・・
- 自動車の信号と鉄道の信号の違い
- 線路に石が敷いてある理由
車両基地をめぐるツアーや
自分で電車の模型を作る工作も楽しそうですよね。
中学年
中学年になってくると、学校でいろんなことを学んだり、学んだことをまとめる力もついてきます。
まとめ方も工夫してみましょう。
学校で学習したことやこれから習う単元でさらに突き詰めたいことや低学年の時の研究をもとにさらに突き詰めたいことをテーマに決めてもいいですね。
スーパーで売っている野菜の種からも芽が出るの?
最近は野菜が畑になることを知らず、スーパーで買うものと思っている子どもが多いそうです。
子どもと一緒に実際に育ててみましょう。
種を買ってくるのもいいのですが、普段スーパーで買ってきた野菜の種って捨てていますよね?
もったいないので有効活用しましょう!
- かぼちゃ
- トマト
- きゅうり
- まめ類
- ピーマン
- スイカ
- とうもろこし
などなど色々あります。
- どんな種か?
- どこに入っていた?数は?
- 実際に芽が出るかな?
- どんな芽だったか?
・・・をまとめてみましょう。
芽が出た野菜に共通点は見つけられるかな?
アボカドも芽が出るんですが、発芽までに時間がかかります。
実験は早めに始めるようにしましょう。
好きな生き物の生態調べ
お子さんが生き物が好きな場合、どんな生き物が好きですか?
- セミ
- ダンゴムシ
- カピバラ
- パンダ
- いるか
- 恐竜
- ・・・
自分が好きな生き物についてもっと詳しく調べてみましょう。
調べる方法は
- 図書館の図鑑で調べる
- 水族館や動物園で実際に見る
- 飼育員さんに質問してみる
- ふれあいコーナーで実際に触れてみる
旅行や遊びを交えながら取り組んでいくと子どもも喜びそうですよね。
- 体の構造や特徴
- 住んでいるところ
- 食べ物
- 得意なこと
- 好きなこと
・・・などなどをまとめてみましょう。
海水から塩を作る
海の水ってしょっぱいのは知っているけど、どうしてしょっぱいのか知っている子どもは意外と少ないかも!
海水から塩を作ってみましょう。
旅行先でいった海から海水をとってきて近所の海と比べてもいいですね。
海水浴をしながら自由研究にも取り組めて子どもにとっても楽しみながらできますよ。
- 海水から塩を作る方法は?
- どのくらいの海水からどのくらいの塩が取れるかな?
- 場所によって味や量、質は違う?
・・・などをまとめてみましょう。
身近な調味料がどこからきているのかを知る機会にもなり、濃度を学ぶ機会にもなりますね。
【未来の新幹線】リニアモーターカーはどんな仕組みで走るの?
電車が好きな子はリニアモーターカーについて調べてみるのも楽しそうです。
超電導という磁石の仕組みや高速に走る秘密についても知ることができますね。
山梨県のリニア見学センターに行くと実際の走行の様子を見学できたり、体感することもできるので旅行がてらに行ってみてもたのしそうですね。
- どんな仕組みで走るの?
- 新幹線との違いは?
- 早く走る工夫は?
・・・などなどをまとめてみましょう。
高学年
高学年になると、学校でも家庭科や歴史、プログラミングなどかなり高度で幅広く学習してきます。
勉強と身近な生活を結びつけたり、興味があることと結びつけられるような自由研究テーマが面白く、今後の学習の興味に繋がっていくかなあと思います。
野菜からデンプンをとる
種には植物の発芽に必要なデンプンが含まれている事を5年生で習います。
お料理が好きな子は、片栗粉がデンプン成分である事を知っているかもしれません。
では、いつも食べている身近などんな野菜にデンプンは含まれているのかな?
実際に野菜からデンプンをとってみましょう。
- 野菜からデンプンはどうやってとる?
- 実際にどんな野菜からどんなデンプンが取れた?
- 色は?量は?
- できたデンプンは野菜によって味は違う?
- 片栗粉として使ったときにとろみのつき方に違いがある?
・・・などを調べてまとめてみましょう。
ゲームってどうやって作られているの?
プログラミングツールを使ってゲームを作ってみましょう。
学校の授業で使っているツールを使って作ると学習の予習復習にもなるのでオススメですよ。
手軽にゲームを作れるソフトもあるのでそれを使ってもいいですね。
うちの子が通っていた小学校では、Scratchを使っていました。
Coder Dojoが無料でカリキュラムを公開していますから、これらを参考にしてゲームを作ってみるのもいいでしょう。
他にも
など、無料で公開されているソフトはたくさんあるのでゲーム作りに役立ててくださいね。
自由研究として提出する場合は、
- どんなゲームを作りたい?
- 実際に作ってみて苦労したところは?
- 工夫した点は?
- おうちの人にプレイしてもらった感想は?
- さらに改良できるところはあるかな?
・・・をまとめてみましょう。
どうせならパッケージや取扱説明書も作ってリアルに仕上げましょう。
作ったゲームをDVDに焼いて、取説やパッケージをつけて提出したら本物のゲームのようになりますよ。
作ったゲームを学校に持っていきみんなに遊んでもらいたい場合は、先生に確認してみましょう。
平安京ってどういうところだったの?
小学6年生になると、社会で歴史を学ぶようになります。
歴史に興味があるなら旅行がてら歴史史跡や博物館・資料館を周り、自由研究にまとめてみましょう。
私たちが住む京都は平安京があったところ。
街中を探検すれば、そこかしこにそのあとが伺えます。
歴史を調べていくと、あそこの神社はそんな出来事があったのか!あの出来事とあのお寺はつながりがあったのか!などと気づきが多くて面白いです。
それらをマップにまとめるのもいいですよね。
また、隣県の奈良には平城京跡があります。
違いをまとめるのも面白そうです。
地域によっては、古墳群があったり城跡があったりするのでお住まいの地域での史跡を回ってみるのもいいですよね。
その地域出身の歴史上の人物を調べるのも面白いですね。
- その時代の歴史的背景を調べる。
- どんな出来事があったかな?
- 歴史史跡をマップにまとめる。
- 現在の地図と重ねてみる。
- わからないことは図書館で調べたり、資料館や博物館の方に聞きにいく。
・・・などを調べてみましょう。
まとめる形式を巻き物にしたりして工夫すると見栄えもいいですね。
洗剤の液性と汚れ落ちの関係
理科の液性(酸性・アルカリ性)の分野と家庭科の洗濯の分野を合わせた自由研究なんてどうでしょうか?
学年が低い場合は、洗剤で汚れが落ちる仕組みだけを調べてもいいですね。
- 洗剤が汚れを落とすメカニズムは?
- どんな汚れが落ちやすく、落ちにくいか?
- 洗剤の液性によって汚れ落ちは変わるのか?
- 同じアルカリでも弱アルカリと強アルカリでは汚れ落ちは変わるか?
・・・などまとめてみましょう。
液性を調べる指示薬(アントシアニン)を紫キャベツから作ってみるのも面白いですよね。
液性を調べる試薬はAmazonなどから簡単に入手できますよ。
元塾講師が教える】子どもの考える力が伸びる!自由研究のまとめ方
自由研究は、調べたり実験したら終わりではありません。
子どもや親からしたら超めんどくさい!と感じるのがまとめの作業ではないでしょうか?
でも、このまとめの作業こそが調べたり実験して感じたことや考えた事を定着させて、自分の頭の中の考えを整理するのにもめちゃくちゃ役立つ大事なステップなのです。
自由研究用にノートを2冊用意しよう
そのための準備として、まずは、自由研究用としてノートを2冊(最低1冊)を用意しましょう。
- 調べた事、わかった事をメモする自分用
- まとめて提出する用
調べたことや分かった事をまとめる自分ノートは必須です。
前の学年で余ったノートを有効活用してもいいですね。
まとめ用はノートを用意しなくても、コピー用紙などに書いて画用紙で表紙をつけたり、模造紙にまとめたりしても構いません。
- コピー用紙にまとめて冊子にする
- 模造紙にまとめる
などでもOK!
自分用のノートには、調べたことや実験の様子、分かったことや感想、疑問に思ったことなどを忘れないようにメモしておきます。
あとでまとめにも使うので、些細なことでもどんな形式でもいいので細かく書いておきましょう。
スケッチや写真に残しておくと後のまとめにも使えて見栄えも良く、わかりやすく仕上がります。
自由研究を提出用にまとめてみよう
提出用としてのまとめ方は色々あります。
- 冊子で提出
- 模造紙で提出
- (作品として提出)
冊子型にして提出する場合は、市販のノートを使ってもいいですし、コピー用紙などに書いたものに画用紙で表紙をつけて冊子にしたものでもいいですね。
市販のキットを使っても綺麗にまとまりますよ。
低学年のうちは、ノートにまとめるほどの分量にならないこともありますので、模造紙にまとめるのがオススメです。
学校によっては、発表用に必ず模造紙にまとめる必要があるかもしれません。
学校に確認してみてくださいね。
ゲームなどを作品として提出する場合も、研究の動機や工夫したことなどを文章にまとめて一緒に提出しましょう。
自由研究のまとめ方には決まりがあります。
以下の順序でまとめてみましょう。
- テーマ(興味を引く題名を考えてみよう)
- 動機(テーマを選んだ理由・きっかけ)
- 調べる方法・内容(どんなことを調べるか?使用器具・何で調べるか?)
- 予想(どうなると思うか)
- 結果
- 考察・感想
- まとめ
- 参考にした本・お世話になった人や場所
さらに必要がある場合は
- 補足情報
- 今後の課題
なども記載するといいですね。
まずは、自分用のノートに大雑把でいいので、どのようにまとめるかの案を書いてみましょう。
そしてそれを参照しながら本番用にまとめていくと失敗もなくスムーズに作業が進みますよ。
本が好きなお子さんなら書籍でまとめ方や発表の仕方を学んでもらうのもいいかもしれませんね。
まとめ
小学校によっては、毎年自由研究が必須になっていて、親も子どももテーマを見つけるのからまとめまで大変苦労します。
ただ、自分の興味のある事を調べたり実験したりするのは子どもにとってもとても貴重な体験になります。
また、しっかりと観察し、まとめることでやりっぱなしにならず、自分の考えを整理したり、定着するのにとても役立ちます。
夏休みはたっぷりと時間があるので、自由研究にもってこいの時間です。
大変ですが、本当は興味のある事を追求していく
研究って楽しいものです!
ぜひプラスに捉えて子どもも大人も良い学びにつながるといいですよね。
微力ながら力になったら嬉しいです。
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