答え方で子どもの行動が変わる!【どうして勉強しないといけないの?】子どもの疑問への答え方

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  • 子どもに「どうして勉強しないといけないの?」と聞かれた。
  • そういえばどうして勉強って必要なのかな?よくわからない。どう答えるべき?
  • 子どもにやる気を持ってもらう答え方はある?

そんな疑問に答えます。

宿題をするメリット・デメリットの記事が思ったよりも好評でしたので、

今回は、子どもの疑問にあるあるな「どうして勉強しないといけないの?」への答え方について記事にしてみたいと思います。

↓この記事です。

【どうして勉強しないといけないと思う?】質問返しして子どもの話を聞いてみよう

談笑する親子

「どうして勉強しないといけないんだろう?」

子どもの頃、誰しも一度は抱いたことがある疑問だと思います。

小学校に入ってから、中学、高校と毎日勉強の日々。

好きな教科も嫌いな教科も、授業を受けて、宿題して、テストを受けて・・・

当たり前だと思っていた日々、ある日突然、はたと思うんです。

  • 分数なんて大人になってから使うのかな?
  • 歴史なんて勉強して将来役に立つのかな?
  • 英語ができなくても、ずっと日本にいれば生活に困らなくない?
  • 理科とか分からなくても生きていけるでしょ?

塾の講師をしていた頃、当時の生徒たちがぶつけてきてくれた疑問です。

その時、私はこう答えました。

「どうしてだろうね?○○ちゃん(くん)はどう思う?」

返ってくる言葉は十人十色、みんな違います。

どうして勉強しなくてはいけないの?

そう思っている時、子どもたちは壁にぶち当たっている時なんだと思います。

  • 将来について考え始めた子
  • 他にやりたことがある子
  • 今のままでいいのかな?と不安になっている子

その壁の大きさは人それぞれで、プチ壁の子もいれば、今後の進路を左右しそうな大きな壁にぶち当たっている子もいます。

もちろん、深く考えてはいないけど漠然と不安に思っていたり焦っている子もいます・・・

  • 勉強をどんなふうに捉えているのか?
  • 将来のことをどんなふうに考えているのか?
  • 何に悩んでいるのか?
  • 何に興味があるんだろう?
  • 何に苦手意識を持っているんだろう?

普段なかなか知ることができない子どもの心の中を知る良い機会です。

ゆっくりと話し合ってみましょう。

「なぜ勉強をしなければならないの?」にちゃんと向き合った方がいい理由は『答え方次第でその後の子どもの行動が変わる』から

わからんよの文字

どうして勉強をしなければいけないかって?すべこべ言わずに勉強せーーー!

という親御さんもいるかもしれません。

でも、前述したように、どうして勉強しなくてはいけないのかな?って子どもが思ったということは、子どもも壁に突き当たっているってことなんです。

そんな時に、

  • すべこべ言わずに勉強しなさい!
  • 余計なこと考えてないでとにかく今は勉強しなさい!
  • テストでいい点さえ取ってれば将来困らないから!

などと頭ごなしに叱られたり満足のいく解答が得られなかったりすれば、子どももやる気を失ってしまいます。

人間誰しも、自発的な行動にはモチベーションが必要です。

モチベーションがあれば、人に言われなくてもどんどんやるものです。

逆に動機がなければ、行動し続けることや、ましてや高みを目指すことは非常に困難になります。

途中まではなんとか頑張ったとしても、気持ちが折れてしまうこともあり得るんです。

しかし逆に、ここでうまく動機付けしてあげさえすれば、他の人になんと言われようと目標に向かって継続して努力するでしょう。

なので、勉強を続けさせたいと思ったら、子どもへの向き合い方・答え方が非常に大切になってくるんです。

では、具体的にどういう風に答えたらいいのでしょうか?

答え方や考え方はそれぞれにありますから、その子にあった答え方が大事になります。

一番大事なのは、ママやパパが一緒に考えてお子さんが納得する答えを一緒に考えてあげることです。

そうは言っても、

勉強が大事な理由なんてよくわからない
どう答えたらいいかわからない

という方のために、例としていくつか載せておきますので参考にしてみてくださいね。

【タイプ別】勉強しないといけない理由の答え方

先ほども言いましたが、大事なことは、

お子さんが納得する答えを一緒に考えてあげることです。

納得する答えは、お子さん一人ひとりで違ってきます。

その中で絶対にNGなのは、

【NG】勉強する理由を聞かれた時の誤った対応
  • 「そんなのどうでもいい」と放り投げる
  • 「理由よりとにかくまず勉強!」と怒る
  • 「将来いい職業に就くため」

普段、親の言うことなんてなかなか聞かない子どもですが、実は敏感に親の態度を感じ取って言っていることをよく聞いています。

せっかく子どもが投げてくれた疑問に対して、上記のような態度を返してしまったら、自分がお子さんだったらやる気が起きますか?起きないですよね。

もちろん、勉強だけが大事なわけでもありませんし、勉強をしなくても生きていけます。

でも、知らないより知っている世界の方が絶対に面白いです。

なので、子どもたちにはその面白さを知ってもらいたいです。

お子さんが納得できる答えを一緒に探して行ってみましょう。

一例として、タイプ別にこう説明したらいいかなと思われる方法を載せていきますね。

「勉強はめんどくさい」タイプの子ども

宿題もう嫌だ

人間には本来、もっと知りたい!という欲求が備わっています。

それが満たされた時、人は喜びを感じるんです。

だから、知らなかったことを知ると言うことは、本来楽しい・嬉しいものです。

勉強がめんどくさい、やりたくない、というタイプの子は、

  • 机に座って「勉強」
  • 書いて、覚えて「勉強」

というスタイルが気に食わないのかもしれませんね。

もしくは、すでにどこかの単元でつまずいてしまったり、間違えて怒られたなど、トラウマと化している出来事があるのかもしれません。

学ぶことが楽しいことだってことをもう一度思い出してもらう体験が必要かもしれません。

実は、勉強は学校で習う机に向かって「書く」「覚える」以外も勉強なんだよということを、その子の興味のあること好きなことと結びつけて教えてあげる必要があるかもしれません。

でも、学校でやる勉強も大事なことなんだよということはわかってほしいですよね。

例えば、ゲームが好きな子。

ゲームが好きならそれをやり込みたいと思うでしょう。

将来はゲームを作りたいと思っているかもしれません。

ゲームを作るためには、プログラミングのスキルが必要です。

プログラミングを使ってゲームを作らせてみるのもいいですね。

プログラミングをするには、算数的な思考力、論理的な思考力や分析力、忍耐力も必要ですね。

キャラクターのデザインのためにデザインのスキルも必要です。

どういったゲームが流行っているかなどを情報収集して分析するスキルも必要です。

分析するためにはグラフを読んだり数字から読み取ることも必要ですね。

仕様書を書くために文章能力も必要です。

最近は、e-sportsという言葉もかなり浸透してきてプロゲーマーを目指したいと思われる子もいるかもしれません。

プロゲーマーにしろ、ただ単にゲームをやっていれば稼げるものではなく、瞬時の判断力や分析力、戦略などを考える必要は出てきます。

高性能のPCを用意するならそのスペックなどを理解する能力も必要です。

海外の試合でプレーすることもあるので語学力も必要になります。

歳をとってくれば判断力や体力も劣ってくるので、プロゲーマーは引退して、その能力を生かした講師などの別の職業に就くことも考えられます。

基本的なスキルは勉強をしていないと養われないものです。

どんな職業でもプロとして活躍するためには、学校で習ったものからさらに高めていくことが必要になります。

ただ、好き!な気持ちだけでは仕事に結びつけるのは難しいです。

子どもたちは将来大人になって私たちのもとを巣立ち、いずれ働きます。

自分の好き!を仕事にできたら幸せだと思います。

勉強をしておけば、どんな仕事にも結びつきます。

好きを仕事にできなくても、とりあえず食べていくことはできますよね。

でも、勉強をしていなかったら、なかなか難しいのが現実です。

私たち大人は、勉強しておけばいずれ役に立つことを知っています。

今は、とりあえず勉強をしたり遊んだりいろいろな経験を経て、たくさんのことを知っておいて欲しいですよね。

子どもが大人になって、それがいらないと思ったらそれは捨てればいいことです。

でも、持っていないものを捨てることはできません。

将来、子どもは親から巣立って一人で生活していかなければなりません。

生きていくために、より幸せな生活をしていくために、勉強は大事なものなんです。

とりあえず勉強はできる。けどその意義がわからないタイプ

宿題をやる気がない男の子

とりあえず、今までは親や先生のいうことを素直に聞いて勉強をやってきた。

やってはきたけど、ふと辛くなる時があります。

「この勉強ってなんの役に立つのかな?」
「なんのためにこんなに頑張って勉強しているんだろう?」

そんな風に考えている子には、こんな話をしてみてはどうでしょうか。

勉強って、一つ一つを見るとこんなことなんの役に立つんだろうって思うことがあるかもしれません。

「勉強」や「テスト」という世界の中でのものであって、現実に生きている社会とはなんらつながりがないように感じるかもしれません。

でも、実は、算数や理科や社会・・・全て生きている現実の世界とつながっているんです。

しかも、それを知っているのと知らずに見るのとでは、世界は全く違って見えるんです。

何も知らずにただ単に夜空を見上げるのと、宇宙のこと、様々なことを勉強してから見るのとでは、感動の度合いが全く違うと思います。

気持ちだけでなく、想像することも、湧き上がる疑問も、全く違うことが思い浮かぶと思います。

お休みの時に海外旅行に行くにしろ、その国の情勢や経済事情、民族的背景などを知っていくのとそうでないのとでは、感じ方、学びが全く変わってくるでしょう。

全く同じ「自分」という人間が、勉強するしないによって感じ方、考え方、ひいてはその後の行動が変わってくるんです。

勉強は、自分の扉を開けることでもあります。

広い視野で世界を見るために勉強は欠かせないものなんです。

世界は広いです。

子どもたちが大人になった時、様々な価値観や考え、背景を持った人と知り合ったり一緒に働いたりすることでしょう。

多様性の世の中を生き抜く子どもたちが、共に話し合い、理解し合ったり、一緒に働いたりする時に広い視野は必ず役に立ちます。

広い視野を持っていると、さらに世界が広がります。

世界が広がると思考もより柔軟になり選択肢も多くなります。

今は将来の夢がないかもしれませんが、その中で、自分の生き方や幸せを見つければいいのです。

だから、勉強は大事なんだと私は思っています。

勉強ができて賢い子は、その辺を一緒に議論してみるのも面白いかもしれません。

勉強以外にやりたいことがあるタイプの子ども

今は夢中になっている習い事がある・部活に夢中!などで勉強には気分が向かない子もいます。

やりたいことを見出せれば、その時になって底力を発揮するのがこのタイプです。

でも、今は勉強の必要性が見出せないのでそこに力を注いでいないだけかもしれません。

なので、やりたいことを見出せるように、

  • 多方面の経験をさせる
  • のめり込んでいる趣味を受験・職業に結びつける

ことで、勉強に少し意識を向けさせる必要があるかもしれません。

当たり前ですが、勉強ってずっとやってないといざ「やろう!」と思った時にやり方がわかりません。

自分にとってどうやったら効率的に学習を進められるのか覚えられるのかも、やってみないとわからないことです。

勉強するにはそれに使う脳の回路を鍛えておかないと効率も悪いんです。

久しぶりに勉強しようと思って机に向かっても、思ったように記憶できない、集中できない、進まない、なんていうことはあるあるです。

小中高校生の時の勉強は、将来学びたいことができた時のための学習の訓練といってもいいかもしれません。

それに、勉強しているとだんだんと自分の好みが出てきます。

  • 理科は好き、社会は嫌いとか
  • 算数は苦手だけど、英語は好きとか

自分の好みや得意分野がわかることで将来への進路が開けてくることもあるかもしれません。

勉強した割にはテストができなかったなんていう経験もみなさんあると思うんですが、そういう失敗の経験も、失敗を生かして次の成功するために努力するという成長への良い経験にもなります。

そのように話すことで、今は気分は向かないかもしれないけれど、やりたいことができた時のために今から継続が必要だよという大切さをわかってもらえるかもしれません。

【人間一生勉強】教科書を覚えるだけの勉強にこだわらない!

私は、大学生の時にある研究をしていました。

会社員として就職した後も開発職として仕事をしていました。

最前線で仕事をしていると、今まで学校では習ったことがないことにばかりぶち当たります。

おそらく、他の仕事でもそうだと思います。

そう言う意味では学校で習ったことが社会人になって役立つ場面というのはそう多くはないのかもしれません。

ただ、そういった壁に当たった時に、

  • 問題点をどう克服・解決していくか
  • 新しく発見したことをどう役立てるか

が求められることになります。

そのような状況になった時、

  • 今まで勉強してきたことと結びつけてどう判断するか
  • わかっていることを総合的にどう結びつけるか

という想像力や思考力、チームで解決していくコミュニケーション能力などが必要になってきます。

今まで経験してきたこと、考えてきたこと、全てを結びつけて考える必要が生じてくるのです。

考える力というのは、1日にして身につくものではありません。

社会人になってこうした状況になることはたくさんあります。

事務職員さんだって、社長だって、ユーチューバーだって、ゲームの開発だって、みんな一緒ですよね。

だから、今は勉強することに興味が持てなくても、豊かな思考力を育むための訓練だと思ってはどうでしょうか?

パパやママの経験をもとにしてお子さんにこんなお話をしてあげるのもいいかもしれません。

勉強というのは、学校で習う勉強だけにとどまりません。

課外授業や旅行での体験も、習い事も、遊びも子どもにとっては全てが勉強です。

そして、人生を生きていく上で知らないことに出会うことなんてしょっちゅうですし、むしろ知らないことの方が多いんです。

一生勉強ですよね。

新しいことを知ることが楽しいと教えてあげるのも、私たち親の役割かもしれません。

まとめ

子どもの将来のことを考えたら、学校のいわゆる「勉強」だけしていることがもちろんいいことではありません。

体を使ってたくさん遊ぶことも、様々な経験をすることも同じようにとても大事なことです。

でも、将来どんな職業に就くのであれ、子どもの頃に勉強したことは必ず何かの役に立ちます。

それを私たち大人は経験しているからわかっています。

しかし、子どもたちはまだ人生経験が浅いですし、将来のことなんて想像もつきません。

だから、

面白くない勉強をこのまま続けていて何か意味があるのかな?
将来何かの役に立つのかな?

なんて不安になることも、不満に思うこともあります。

どうして勉強をしないといけないの?

と聞かれたときは、子どもに寄り添って考え、子どもが納得できる答えを一緒に探してみてください。

答え方としては例えば、

  • 将来どんな職業につくにしても基本的な勉強・知識は必要だから
  • 今はたくさんのことを経験したり学んで知っておいてほしい
  • 自分の考えや世界を広げるため
  • 思考力や発想力を育てるための練習
  • 将来勉強したくなった時に困らないように訓練のため
  • 自分がどんな仕事をしたいか見つけるため
  • 楽しく幸せに生きるため
  • 自立して働き、生きていくため

などです。

パパやママの経験を交えて話してあげるとお子さんも喜びます。

経験談を話す時に注意してほしいのは、成功例を話さないことです。

よく、「自分は勉強したから○○で成功した」のように成功例として話す方多いですが、これは自慢話にしか聞こえず相手は同意しにくいです。

なので、あえて失敗談を話してあげた方がいいです。

「ママは、あの時勉強しなくて後悔しているから、○○ちゃんには同じような思いをして欲しくないんだよ」

みたいな感じです。

お子さんも悩んでいることを、パパやママが同じように悩んでいたんだ、パパやママも失敗するんだという親近感も湧くのでこちらの言っていることを受け止めてもらいやすいです。

勉強することの意味や大事さを子どもたちにわかってもらうことで、勉強をしていくためのモチベーションになってくれたらと思います。

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