【子どもと京都観光】平安京の歴史を楽しく学べる京都観光のおすすめコース【自転車で巡ってみました】

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  • 子どもと京都観光をするんだけど、歴史に興味を持ってもらえると嬉しい。
  • 平安京の歴史を学べる施設や遺構を効率的に巡りたい。
  • 子どもと歴史を楽しく学べるオススメコースが知りたい!

そんなお悩みに答えます。

子どもと京都観光するなら平安京の歴史を学べる施設や遺構を巡るのがオススメ!その理由とは?

京都八坂の塔

京都は言わずと知れた世界的な観光名所で、毎年世界中から観光客が訪れています。

京都にはたくさんの寺社仏閣があり、また、都のあった場所として古くから栄えていたため、歴史を感じる建物や街並み、お祭りも人気です。

寺社仏閣で仏像を拝んだり、建物や庭園を満喫することで、歴史に触れ、また日本文化に触れて感性を刺激されたりリラックスしたりできますよね。

私も仏像や庭園は大好きなので京都はとても好きです。

子どもを連れてお寺に参拝することもあります。

ただ、京都観光で大人は満足する方が多いと思いますが、子どもとしては楽しいと感じない子も多いのではないでしょうか?

元々歴史に興味があって色々と知識がある子なら別ですが、せっかく家族旅行で京都の観光名所を巡っても

  • 古い建物の良さもよくわからない
  • 同じようなお寺をいくつも巡ってつまらない
  • 静かに仏像を見ているだけで何が面白いの?

などと感じていそうですよね。

歴史も小学校でちょっと習っただけでよくわからないし、仏像なんて何がすごいのか・・・?

まだまだワビサビのわかる年齢でなければ当然のことかもしれません。

でも、せっかくの家族旅行ですから、パパやママはもちろん子どもも一緒に楽しんでほしいですよね!

子どもも一緒に京都観光を楽しむには、子どもも興味を持てるような場所を訪れるコース設定が大事になってきます。

そこでオススメなのが、「平安京の歴史を学ぶ」コースです。

小学生も高学年になると学校で歴史を少しずつ学習してきます。

私は、子どもの頃歴史ってめちゃくちゃ苦手でした。

ずーっと昔のことって感じであまり実感が湧かないし、教科書のなかの出来事としてしか捉えられませんでした。

だから、教科書を淡々と覚えなくてはならないのも苦痛でしたし、なんの興味も抱くことができなかったんです。

なので、子どもたちには、少しでも歴史に実際に触れてほしいと思うし、リアルと結びつけることでちょっとでも興味を持ってもらえたらなあと思っています。

多くの歴史出来事の舞台となっている京都に住んでいることはそのチャンスも多いってことなので、ラッキーなんですよね。

京都に観光に来られた際にはそのチャンスを生かしてもらえたらなあと思います。

その手始めとして、私がオススメするのが「平安京」です。

奈良時代に平城京という都が奈良に誕生し、その後、京都に遷都してきてできた都が平安京です。

794年の平安遷都から1869年に東京に首都が移るまで長くに渡って日本の政治・文化の中心となっていた場所です。

710年(何と見事な)平城京
794年(なくよ、ウグイス)平安京

の語呂合わせを記憶されている方も多いと思います。

誰しもが触れたことのある歴史のワードかと思います。

歴史の学習ではそんなに深掘りされることがなくサラッと終わってしまうところではありますが、詳しく調べてみると実に興味深いですし、色々な出来事や文化、文学ともつながりがあることがわかります。

実際に京都には平安京の歴史を知ることができる施設もあるので、そこを訪れることで理解を深めることができるのもオススメの一つです。

ぜひ、お子さんと一緒に平安京のことを調べて、京都を巡ってみてくださいね。

子どもと京都を巡るなら自転車がオススメ!その理由は?

【京都自転車】桜の中をサイクリング

平安京があった場所と、現在の京都市の中心部とはほぼ一致しています。

平安京は東西約4.5キロ、南北約5.3キロとなっており、その大半が平坦な土地です。

正確にいうと、北に向かって本当に緩やかな登り坂になっているのですが、大きな登り下りもなく自転車で移動するのに最適です。

道路は平安京時代の条坊制の名残を残して碁盤の目のように張り巡らされており、南北、東西に真っ直ぐな道がほとんどです。

なので今いる位置も方角もとてもわかりやすいです。

道に迷うこともほとんどないでしょう。

道路は狭い道が多く、一部を除けば自動車の交通量もそんなに多くないので自転車での観光にとても向いています。

また、お店も観光名所も広い駐車場があるところはそれほど多くはないので、自転車の方が駐車スペースに困ったり駐車料金が嵩んだりすることもなく機動性が高いんです。

市街地では、レンタサイクルやシェアサイクルも多いので利用してみてくださいね。

自由研究にも☆子どもと平安京の歴史を楽しく学べるオススメコースを紹介します。

子どもと平安京をめぐるコース
  • 平安京 羅城門跡
  • 平安京 東市跡
  • 平安宮 朱雀門跡
  • 京都市平安京創生館
  • 平安宮朝堂院 大極殿跡
  • 平安京内裏 紫宸殿跡
  • 平安京一条大路(北限)
  • 晴明神社
  • 一条戻り橋
  • 京都市考古学資料館

サイクリングコースの始まりは京都駅の南西にある、羅城門跡の遺構からスタートします。

今は、門は面影もなく児童公園内に石碑だけが立っています。

当時の羅城門の実際の姿の模型は京都駅中央口の東側に模型が展示されています。

京都駅中央口前の羅城門模型
京都駅中央口外にあります

羅城門を見た後は、東寺によってみるのもいいかもしれません。

東寺

東寺の五重塔はとてもカッコよく、京都を代表する建物の一つです。

東寺は平安京が作られた時に王城守護の寺として西寺とついで建てられたお寺です。

東寺は私の大好きなお寺の一つなんですが、その魅力・すごさは一言では語りきれません。

特にすごいのは安置されている仏像なんですが、国宝や重要文化財に指定されている仏像が数多く、立体曼荼羅とも称されるその様子は圧巻です。

売店ではお土産も扱っていますが、可愛くて他では手に入らないものも多いので、オススメですよ。

東寺をでて大宮通りを北上していくと、左手には梅小路公園が見えてきます。

ここは京都水族館や鉄道博物館もありますので寄ってみるのもいいです。

公園内で休憩するのもオススメですよ。

大宮通りをさらに北上すると七条通との交差点に当たりますのでそこを右折します。

次の目的地、平安京の東市があった場所は現在は龍谷大学のキャンパス内になります。

守衛さんに断れば自転車のままキャンパス内に入ることができるので見学させてもらいます。

ここも石碑だけなんですが、出土した品は建物の中に展示されているので興味があれば守衛さんに言って見せてもらうことができます。

ここの東側には「堀川」という通りがあるんですが、堀川は平安京増設の際に「掘られた川」です。

京都の堀川

この東市やその他の物資の運搬のために当時は川を利用し船で運んでいました。

その名残が道路の名前にもなっていて面白いですよね。

さてさて、大宮通りに戻ってさらに北上していき、四条までくると急に道路が斜め45度に折れ曲がっています。

まっすぐいくと大宮通り、45度に曲がっている方にいくと朱雀大路(今の千本通)に連絡します。

千本通
当時の朱雀大路は現在両側2車線ずつの大きな通りに。

中京警察署の前を過ぎて交差点に当たったところで右から2本目の大通りに進みましょう。

二条駅を通過すると平安宮の入り口であった朱雀門の跡があります。

現在は門の跡形もなく道路の右側に細やかな看板が立っているだけなので見逃さないようにご注意ください。

平安京朱雀門跡

平城京と違って、実際に平安宮があった場所には現在も市民が生活しているため、復元した建物などはありません。

その代わり、平安神宮は平安宮の建物を模して建てられたと言われているので、実際にみてみたい方は足を伸ばしてもいいかもしれませんね。

石碑を通過してさらに北上し、丸太町通を左折してしばらくいくと、平安京創生館です。

平安創生館

平安京創生館という看板よりも「京都アスニー」や「京都市中央図書館」の看板の方が目立つかもしれません。同じ敷地内にあります。

建物を少し過ぎたところに駐輪場がありますからそこに駐輪しましょう。

平安創生館の入口前は、平安宮でお酒やお酢を作っていた部署「造酒所」があった場所でした。

平安宮造酒所跡

平安京創生館では、平安京の全体像が学べます。

平安京がどんな暮らしをしていたのか食事や服装、建物の様子などが模型と共に展示されているので子どもにもわかりやすいです。

平安貴族の暮らし

平安装束を着てみれたり、貝合わせを体験できたりする場所もあるのですが、コロナ禍で一次中止されている場合もあるので、お出かけの際は問い合わせてみてくださいね。

平安京創生館貴族の体験コーナー

CGで再現した平安宮内の様子もタッチパネルで操作しながら見ることができて面白かったですよ。

先ほど通ってきた朱雀大路(千本通)の当時の道幅や様子、朱雀門、羅城門の様子も模型で見ることができます。

平安京模型

最近、その存在が実際に発掘されて話題になった豊楽殿の復元模型。

平安京の豊楽殿の模型

当時の人の食事も。

平安時代の庶民の食事

豪華すぎて体調を崩すこともあった奈良時代の貴族に対し、健康を意識するようになった平安貴族は食事にも気を使うようになったのだとか。

平安貴族の食事

ここは、駐輪場、入場料ともに無料で利用することができます。

平安創生館のある場所は、平安宮のあった場所ですから、近くに大極殿や紫宸殿の後もあります。

公園内だったりちょっとした場所にあるので注意して行ってみてくださいね。

平安京大極殿跡
平安京大極殿・朝堂院跡

普通の公園の一角にあります。

平安京の朝堂院跡
銀行の建物の横には朝堂院の跡。
千本通丸太町交差点
千本通丸太町通りの交差点にも大極殿跡の案内板

それらを見学した後は、平安時代に陰陽師として活躍した安倍晴明を祀る神社「晴明神社」にも行ってみてください。

安倍晴明は、一条戻り橋に妖怪や物の怪などを置いていて必要な時に召喚して使ったそうですよ。

晴明神社側の戻橋

子どもは妖怪とか好きですからきっと喜ぶと思いますよ。

晴明神社の少し北にある京都市考古学資料館では、京都市内で発掘された品を展示しており、埋蔵品をみながら歴史を学べる資料館になっています。

係の方も丁寧に解説してくれるので、わからないことを質問して自由研究に活かしてもいいかもしれません。

まとめ

平安京の歴史を子どもと楽しく学べる観光コースを紹介しました。

勉強って、ただやらされ仕事になったり覚えるだけだとめっちゃつまんないです。

学校で学んだ歴史の一部に触れて少しでも興味が持てるといいですよね。

ちょっと盛りだくさんになってしまったので、何日かに分けて回って合間にお寺を入れたり興味を持てなさそうなところは省いたりしてもいいかもしれません。

距離的には自転車でも1日で十分回れるコースになっていますが、特に夏は京都はとても暑いので親子ともに無理をされないように注意してくださいね。

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