【徹底比較】小学生は塾と通信教育どちらがいいの?実体験から感じたメリット・デメリット

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  • 子どものクラスのほとんどが塾に行っているらしい。
  • 子どもの成績が心配・・・
  • 子どもに塾に行ってほしいと思っている。
  • 子どもは塾に行きたくないと言っている。
  • 通信教育と塾どっちがいいのかな?

そんなお悩みに答えます。

【塾に行きたくないわが子】ママとしては塾に行ったほうがいいと思うけど・・・どうしたらいい?

私が子どもの頃、小学生で塾に通っている子と言ったら一部のごく成績のいい子どもたちでした。

塾に行っている子よりも、チャレンジなどの通信教育をやっている子が少し多いくらいで、他の大勢の子たちは勉強系含めて習い事をやっていない子がほとんどでした。

一方で、今の子どもたちの話を聞くと、低学年でも塾に行っている子が珍しくないです。

学校や地域性もあると思いますが、高学年にもなると塾に行っている子がクラスのほとんどだそうです。

しかも、中学受験を視野に入れて通塾する子がクラスの半数ほどはいるようなんです。

つまり、成績が悪いから塾に行っているのではなく、さらなる高みを目指しているというわけですね。

全国の小学生を対象に文部科学省が行った、平成30年の「子供の学習費調査」によると、何らかの学習塾に通っている小学生は、

  • 公立:39.1%
  • 私立:75.1%

公立の小学校でも4割の子どもたちが塾に通っているそうです。

同じ調査を詳しくみてみると、学年が上がるごとに通塾する生徒の割合や塾にかける費用も大きくなっていることがわかります。

小学生の頃は宿題もなく、毎日遊んでいた記憶しかない私たち親の世代から見ると、なんだかすごいなあと感心してしまいますよね。

特に、私はのんびり構えすぎなのか、

  • これから大学生まで長いのに、小学生から勉強勉強で疲れてしまいそう
  • 小学生のうちはもっと遊ばせてあげたい
  • 自分の興味の持てるものを見つけてほしい

などと思う気持ちもあるものの、正直、クラスの過半数がなんらかの塾に通っていると聞いているので全く焦らないわけではありません。

ただ、ムスメに、「塾行ってみる?」と提案してみたところ、あっさりと

「イヤ」

と言われてしまいました・・・

ムスメとしては塾に通っているお友だちから、

  • 塾は勉強が難しく、宿題も多いので大変
  • 先生が厳しくて怖い

などと良くない噂を聞いていたために、塾に対してイヤなイメージが付いているようでした。

幸いムスメは、今のところ学校での成績は悪くないですし、早急に塾に行く必要があるというわけではありません。

ただ、私自身は、

  • 中学生になると勉強もグッと難しくなるし、その前に学習習慣をつけるためにも塾に行っておいたほうがいいのでは?
  • 一緒に学び合える友だちがいたら勉強も楽しくなるかもしれないし・・・

と思っていて、塾に行っておいたほうがいいかも・・・と思っているんですよね。

でも、それ以上に我が子のことを考えた時、塾に通うメリットはなんだろう?

以前に塾の講師をやっていた経験も活かし、自分でもよくよく考えて整理してみたのでシェアします。

学校以外に塾や通信教育で学習するメリットは?

色々と考える女子学生
塾や通信教育で学習するメリットは?
  • 家庭での学習習慣をつける
  • 学校の学習内容の理解不足を補う
  • 教科書レベル以上の学習に取り組む
  • 受験に対応した学力をつける
  • 色々な教師・生徒に触れることで色々な学習方法や意見を学ぶ

小学生のうちは、学校で習ったことを覚えていればほぼほぼ困ることがない内容になっています。

ただ、中学、高校、大学と進学していく中でだんだんと学習内容は難しくなり、学校の授業を聞いていれば理解できるというレベルではなくなってきます。

なので、学校以外、家庭で学習する習慣というのがとても大事になってきます。

特に、小学校から中学に上がるとグッと学習内容が難しくなり、テストなどの方法もこれまでの方法とは大きく変わるため学習につまずく子がとても多い印象です。

余裕がある小学生のうちに家庭学習のやり方を身につけ、習慣をつけておくことはとても大事なことです。

なら、家庭で親がみてあげればいいじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、必ずしも親がお子さんの勉強を見て教えてあげられるわけではありません。

お仕事をしていらっしゃる方もいらっしゃいますし、子どもの学年が上がれば学習内容も難しくなってきます。

塾の講師はプロですから、わかりやすい教え方や子どもとの接し方も心得ています。

なので、家庭学習のフォローをするのが塾の役割でもあります。

自宅学習しようと思って本屋さんにドリルを買いに行くと、めちゃくちゃたくさん並んでいてどれを選んでいいかわからないですよね?

塾や通信教育のテキストであれば、子どもの学習レベルや理解度に合わせて学習効率の良い問題をセレクトするなど研究し尽くされたものを用意してくれます。

できないところは、講師がわかるまで解説してくれ、できたところはさらなる高みを目指すこともできます。

中学受験に対しても、学校の勉強ができるだけではなかなか難しいんです。

塾や通信教育では受験に対する様々な情報を持っていますから、受験や成績に対して的確なアドバイスをもらうことができ、合格への近道となります。

このように、学校以外に塾や通信教育で学習することで、学力の向上だけでなく、家庭学習の習慣をつけたり、学校以外での価値観を学ぶなど、これからの子どもの成長面でメリットがあると言えます。

逆に、デメリットとしては、遊ぶ時間や自由時間、休息時間が少なくなったり、自分の興味があることに費やす時間が少なくなることが考えられます。

子どもは遊んだり、興味があることに時間を費やすことで成長しているところもあります。

なので、そう言った時間が制限されることで、伸びやかな考えができなくなったり、成長や健康面に影響が出てしまうことも考えられます。

また、「勉強・勉強」と追い詰められることで心が折れてしまうことも考えられます。

いずれにせよ、やりすぎはよくないので、子どもの様子をよく観察し、将来の夢や子どもと話し合うなどしてお子さんにあった方法ややり方を選ぶ必要があります。

それでは、次に、塾・通信教育それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

塾のメリット・デメリット

塾で講師に勉強を教えてもらう女子

塾に通うこと特有のメリット・デメリットは以下のようなことが考えられます。

塾のメリット・デメリット
  • 塾の時間割に沿って強制参加
  • 先生との相性がある
  • お友だちと切磋琢磨できる
  • わからないことは即解決できる
  • 通信教育よりは高額な費用がかかる

まず、塾に通うメリットとしては、講師に直接教えてもらうことができるので、わからないこともすぐに質問ができ解決することができることがあります。

なので、その日わからなかったところもスッキリして帰宅できるんですね。

また、同じ塾に通うお友だちができれば、お友だちと切磋琢磨したり励ましあったりして学習に取り組むこともできます。

塾によっては成績によってクラス分けをしているところもあり、いい刺激になることもあります。

ただ、先生や周囲の生徒との相性が合わないと感じてしまうと通うのが苦痛になってしまうこともあります。

その一方で、顔を突き合わせて対応してもらえるのでより細かい要望に応えてもらうことができるのも塾のいいところでもあります。

本来は刺激になっていい方向に向かってほしいクラス分けも、プレッシャーになってしまって良い効果が出ないこともあります。

そういった塾のデメリットが気になる場合は、個別指導や家庭教師にするのもいいかもしれません。

また、塾は、基本決まった時間に塾の場所に行って授業を受けるスタイルなので、その時間に他の用事や習い事を入れることができません。

塾の帰りが遅いので送り迎えが必要になったり、睡眠不足になってしまう問題点もあります。

また、用事があって授業を休んでしまうと、その後の授業に付いていけなくなったりしてしまう心配もあります。

ただ、その時間になれば強制的に塾に行って学習するスタイルになるので、学習習慣が身に付くというメリットもあります。

一方で、塾は金銭的な負担も大きいです。

通う回数や教科数などにもよりますが、年間で20万〜100万円かかることもあり、夏季講習などの追加講座をとるとさらに高額になって家計の負担も大きくなります。

塾に向いている子

塾に向いている子
  • 先生との相性はあまり気にならない子
  • お友だちと関わることでやる気が出る子
  • 自宅での学習が苦手な子

以上のメリット・デメリットを考えると、塾に向いている子は、先生に拘らずに学習に取り組める子や、お友だちと関わることでやる気が出る子が考えられます。

逆にプレッシャーに弱かったり、神経質なタイプはあまり向いていないかもしれません。

また、元々学習習慣がなく、おうちでドリルなどを買ってもほとんどやらないタイプの子も塾には向いています。

そういう子は、お尻に火がつかないとやらないことが多いので、

  • 毎週○曜日になったら塾で勉強
  • ○曜日までに宿題

などと学習のリミットを区切ってあげることで勉強の習慣がつく可能性が高くなるからです。

通信教育のメリット・デメリット

タブレットとヘッドホン
通信教育のメリット・デメリット
  • 自分でスケジュール管理が必要
  • マイペースに進められる
  • わからないところは即解決できないことも
  • 自宅で学習できる
  • 通塾時間を節約できる
  • 塾にプラスする使い方もできる
  • 塾よりはリーズナブル

通信教育のメリットとしては、何しろ自宅で学習できるので、マイペースに学習できることにつきます。

他の習い事があったりクラブ活動に熱心、睡眠時間は譲れない、など、学習の他にも確保したい時間がある場合は、開いた時間で進められる通信教育はもってこいです。

通塾に時間をかけずに済むので、その分を学習時間や他のことをする時間に当てることができるのもメリットです。

昨今は、新型コロナなど感染症の心配もありますから、自宅で学習できるのは安心で助かりますよね。

ただ、自宅で学習となると、自分でスケジュール管理が必要になります。

大抵の通信教育は、毎月分の教材が月1回送られてきます。

それを、どれくらいのペース配分で進めるか、どの時間でやるかなどの自己管理と自制心が必要になってきます。

初めのうちは、おうちの方のサポートが必要かもしれません。

また、自宅での学習ということで、学習中にわからない箇所があってもすぐに解決することが難しい場合もあります。

通信教育によっては、その辺をタブレットやメールなどでサポートするシステムもありますが、対面での解説にはなかなか敵わないかなあという印象なので、その点では塾に比べるとデメリットかなと感じます。

塾と比べるという意味では、通信教育の費用は塾に比べると非常にリーズナブルです。

教科数やテキストかタブレットかによっても変わってくるので幅がありますが、大体3万円〜25万円くらいになります。

月々払いよりも年払いにするともっとお安くなります。

塾に比べたらはるかにリーズナブルですよね。

通信教育に向いている子

通信教育に向いている子
  • 自分で時間管理ができる子
  • マイペースに進めたい子
  • 自宅で学習環境が整っている子
  • 塾などでの感染が心配な子

メリット・デメリットを見てみると、塾に行くよりも通信教育が向いている子は学習をマイペースで進めたい子ということがわかります。

わからないところをじっくり考えたり、完全に理解しているところは飛ばしたりしてメリハリをつけて学習できるのも通信教育の良いところです。

ただ、大人からの管理が甘くなりがちなため、自分で学習する時間やペース配分の管理をする必要があります。

また、通信教育は自宅での学習になりますから、集中して学習できる環境が家に整っていることも必要です。

生活空間である自宅での学習になるのである程度は仕方がないところもありますが、兄弟に邪魔されたり騒々しく勉強に集中できないと効率も悪いです。

ただ、安心できる自宅での学習ということで、逆に集中できるという子もいます。

また、昨今のコロナ禍では不特定多数の子が集まる塾は感染が心配な方も多いかと思います。

通信教育なら、そういった心配も軽減されますよね。

我が家でも、小学6年生からZ会を始めました!

中学生になってからよりも、小学生のうちから学習習慣をつけておくのがオススメですよ。

通信教育を始めるにあたって、種類がたくさんあって迷いますよね。

通信教育各社の特徴や金額をこちらの記事↓で比較しました。

ぜひお役に立ててくださいね。

【塾か?通信教育か?】実際に学習するのは子ども!子どもの性格や生活パターン、希望をよく考えて選ぶべし

OKポーズをするママと女の子

塾にも通信教育にもそれぞれメリット・デメリットがあることがわかりました。

こうやってみると、どちらがそれぞれのご家庭やお子さんのやり方に合っているのかが見えてくるかと思います。

  • お子さんの性格
  • 生活パターン
  • 他の習い事や趣味との兼ね合い
  • 子どもや親御さんの希望

そういったことを総合的に判断して決められるのが一番かなと思います。

その上で、悩んだ時にはお子さんの希望を優先させるのが大事かと思います。

なぜなら、実際に学習するのはお子さんだからです。

我が家でも、親である私としては、お友だちに刺激を受けてほしいこともあり塾を進めたのですが、子どもは通信教育の方がいいと言いました。

一旦塾に行けば考えが変わるかなと思い、短期講習だけでも行ってみては?と勧めたのですがやはりダメでした。

子どもとはいえ、自分の意志を持った一人の人間ですから、嫌というものを無理にやらせるのは良くありません。

それに、嫌というものをやっても効果は出ませんよね。

なので、最終的には子どもに選んでもらいました。

ムスメは最終的に通信教育を選びましたが、自分のペースでしっかりと頑張ってくれています。

子どもとしても、自分が選んだという責任感がありますから、自発的に取り組めるのかもしれません。

今後も継続して頑張れることを期待しています。

ただ、子どもも決めかねているとか、親としてどうしてもこちらの方を勧めたいという場合は、一旦やらせてみるという手もありだと思います。

子どもは経験や予測能力が未熟なので、一旦やってみたら「意外とわかりやすい!」「思ったよりも楽しい」なんてことはよくあることなので。

また、一見塾に合わなそうでも、集合授業が合わないだけで、個別指導や家庭教師が合う子もいます。

それぞれのご家庭で、親子ともに納得のいく方法を探ってみてくださいね。

まとめ

今の時代、小学生の半数以上が何らかの塾に通っています。

学校以外に塾などで学ぶことのメリットは

学校以外に塾や通信教育を習うメリットは?
  • 家庭での学習習慣をつける
  • 学校の学習内容の理解不足を補う
  • 教科書レベル以上の学習に取り組む
  • 受験に対応した学力をつける
  • 色々な教師・生徒に触れることで色々な学習方法や意見を学ぶ

勉強が本格的に難しくなってしまう中学校に上がる前に、家庭学習の習慣をつけ、学習へのモチベーションを持ってもらうことが大事だと考えています。

学校以外での学習方法は、主に塾と通信教育の2通りがあるのでそれぞれのメリット・デメリットも比較してみました。

塾のメリット・デメリット
  • 塾の時間割に沿って強制参加
  • 先生との相性がある
  • お友だちと切磋琢磨できる
  • わからないことは即解決できる
  • 塾にプラスする使い方もできる
  • 通信教育よりは高額な費用がかかる

通信教育のメリット・デメリット
  • 自分でスケジュール管理が必要
  • マイペースに進められる
  • わからないところは即解決できないことも
  • 自宅で学習できる
  • 通塾時間を節約できる
  • 塾よりはリーズナブル

このことから、塾・通信教育それぞれに向き不向きがあることもわかります。

塾に向いている子
  • 先生との相性はあまり気にならない子
  • お友だちと関わることでやる気が出る子
  • 自宅での学習が苦手な子

通信教育に向いている子
  • 自分で時間管理ができる子
  • マイペースに進めたい子
  • 自宅で学習環境が整っている子
  • 塾などでの感染が心配な子

それぞれのご家庭やお子さんのやり方に合った方を選ぶと、学習の効率も上がってくると思います。

どちらにしようか悩んだ時にはぜひ参考になさってみてくださいね。

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