子どもやパパが言うことを聞いてくれなくてイライラ!怒りに振り回されずに思いが伝わる方法は?

この記事は約9分で読めます。
  • 子どもや旦那にいつもイライラしてしまう。
  • 時々怒りが爆発してしまって自分でも自己嫌悪。
  • 子どもや旦那が言うことをちっとも聞いてくれない。

そんなお悩みに答えます。

感情ってどうしてあるの?

ハートを抱える手

子どもや旦那にいつもイライラ・・・

そんな自分にもほとほと疲れ果ててしまいます。

妊娠中や出産後はホルモンのバランスが崩れて特に感情の浮き沈みが激しくなることもあります。

特に、孤立無援で育児をしていると少しずつ知らぬ間にメンタルが削られていくことも珍しくないのです。

私もふたりめの産後にノイローゼになりかけていました。

こんな感情なんていっそのことなかったらいいのに、どうして感情なんかあるんだろう?

そう感じたことはありませんか?

感情は脳の「扁桃体」と言うところで生まれます。

扁桃体は、脳の奥の方にある最も原始的な脳の一つです。

扁桃体は、何かを見たり聞いたりしたときに、それが生命にとって重要なのかどうかを一瞬のうちに判断します。

つまり、内外から受けた刺激が自分にとって危険なのか、安全なのかを判断し、危険なことに対しては「不快」、安全なことに関しては「快」の感情を感じるようになっていて、その時生まれた感情によって行動が左右されることになるのです。

このように、感情とは危険から身を守り生き延びることができるための生き物の本能なんです。

元々は、私たちも自然の中で生きる動物でした。

自然界の動物たちにももちろん感情があります。

動物は、自分のテリトリーが侵されて死の危険が迫った時に「怒り」の感情を表します。

本気で怒るベンガルネコ

しかし、私たち人間は生死の危険に関係なく「怒り」の感情が湧きます。

では、どんな時に「怒り」の感情が湧くのでしょうか?

私たち人間も動物のように、自分のテリトリーを侵されたと感じると怒りがわくと考えられています。

もちろん、なわばりのような場所的なテリトリーだけでなく、

怒りの感情が湧く時
  • 自分の好きなことを汚される
  • 努力を踏みにじられる
  • 今まで力を尽くしてきた手柄を横取りされる
  • 得意分野を馬鹿にされる

など、心理的な領域や得意分野なども含まれます。

ご存知のように怒りの他にも、感情はあります。

感情の種類
  • 怒り
  • 喜び
  • 悲しみ
  • 驚き
  • 恐怖
  • 嫌悪
  • 疲れた
  • 悔しい
  • 寂しい
  • ・・・

心理的にはいくつかの説があり、基本感情と呼ばれる感情は6つとも8つとも言われています。

社会が複雑化するに従って、人間関係をより円滑にするために感情も複雑になってきているとも言われており、まだまだ分かっていないことも多い分野です。

私たちの命を守るために備わっている感情ですが、

私たちはともすれば、その感情に振り回されてしまうこともあります。

そんな時、どうすればいいのか。

ここでは、

  • 特に怒りの感情をコントロールし、振り回されないようにするための方法
  • 自分の思いを相手に伝える方法

について紹介していきます。

【悪循環】「怒り」は攻撃の感情。攻撃されると人は怒りを覚える

怒り心頭のママ

先ほど、怒りの感情はテリトリーを侵された時の感情だと言うことをお伝えしました。

テリトリーを侵された動物は、相手を威嚇したりそれでも相手が引かなければ攻撃をしてテリトリーを守りますよね。

そもそも「怒り」と言うのは、攻撃の感情です。

危険を察知し、相手を攻撃することよって自分が生きていくために必要なテリトリーを守り、生き伸びるための感情になります。

では、テリトリーを侵そうとした相手の動物はどうだったでしょうか?

反撃されるかもしれない危険な相手のテリトリーを侵してまで手に入れたいものがあったはずで、それはやはり生きるため食糧であったり繁殖のためのパートナーであったりするでしょう。

殺気立って向かってきたはずです。

つまり、攻撃されることによって攻撃された相手は怒りを覚え、その怒りによって攻撃的になります。

皆さんにも覚えがありませんか?

怒りをぶつけられると人間は?
  • 喧嘩腰に接してくる相手に対して怒りが湧く
  • 八つ当たりされて腹が立つ
  • パートナーの行動に腹が立ったので怒って抗議したら逆ギレされた

人も動物も、怒りの感情をぶつけることによって相手にも怒りが湧きます。

そのことによって自分もより怒りの感情が湧く。。。

悪循環ですよね。

でも、これが感情の本質なのです。

でもでも、生活していると、子どもやパパに対してイライラしてしまうことありますよね。

  • 自分の気持ちをわかってほしい
  • こう言う風に行動してほしい

本当はそう伝えたいのに、売り言葉に買い言葉で喧嘩になってしまって結局想いが伝わらないことってありませんか?

では、私たちは怒りが湧いた時、どのように対応したら相手も自分も感情的になることなく、気持ちを伝えることができるのでしょうか?

【解決方法①】「怒り」は二次感情。一時感情を伝えることで相手に想いが伝わる

男女の話し合い

先ほど、怒りの感情の例として動物を出しました。

人間は、動物と違う点があります。

それは、本能的な感情だけでなく、後天的に学んだ知識や文化が背景となって感情を変えることができると言うことです。

人間は、社会を築いていく中で理性的に行動する必要がありますから、より複雑な感情を抱くようになったり感情をセーブしたりする必要が出てきます。

セーブする働きをしているのが大脳の前頭前野という部分で、最も人間的な理性的な役割を司っています。

だから人間は必ず感情をセーブできます。

まずは、怒りが湧いてきたらその怒りの感情を手放していきましょう。

手順①怒りを手放す
  • 深呼吸してゆっくり10まで数える
  • その場を離れる
  • 下瞼を冷やす

このような方法で怒りが沸騰することを防ぐことができます。

そのあとは、相手に思いを伝えていきましょう。

怒りのままに伝えてはいけません。

心理学的には怒りの感情は「二次感情」と言われます。

  • 一次感情:本当に自分が感じている感情
  • 二次感情:一次感情によって生まれた感情

例えばこんな場面に思い当たる節はありませんか?

酔い潰れる夫と怒る妻

ママ:・・・(帰りが遅いパパをイライラしながら待っているママ)

ガチャ(鍵が開く音)

ママ:(あ!帰ってきた)
パパ:た・ら・い・ま〜
ママ:連絡もしないで、こんなに遅くまでどこで飲み歩いてたのよ!(怒)
パパ:飲むのも仕事なんだから仕方ないだろ!(怒)
ママ:子どもも小さいのに毎日毎日飲み歩いて!(怒)

ギャーギャーー・・・

この時、ママは帰ってきたパパに怒りをぶつけました。

それに対してパパも怒りを返します。

感情的になる気持ちはとってもよくわかります。

私だってストレスたまってても小さい子置いて出かけられないから我慢しているのに!飲みに行きたいのに!

それでは喧嘩になってしまいますよね。

でも実際ママの感情は?

心の声に耳を澄ませて、怒りの原因を探ってみましょう。

ママの本心
  • 一次感情心配、不安、寂しさ、疲れた
  • 二次感情:怒り

本当は、帰りが遅いパパを心配していたはずです。

  • 帰りが遅くて連絡もないし、事故にでも巻き込まれたんじゃないかな?(心配・不安)
  • 一日中育児に追われて休む間もなくて疲労困憊(疲れ)
  • 毎日飲み会ばかりで自分を蔑ろにされているみたい(寂しい)

と言うところでしょうか?

この気持ちをパパに伝えてみたらどうでしょうか?

では、もう一度あの場面に戻りますね。

ママ:おかえり!連絡もなくて遅いから事故にでもあったんじゃないかと心配したよ。
次からは連絡してね。

パパ:お、おう。心配かけてごめんな。突然、上司に誘われて断りきれなくてさ。
ママ:そうなんだ。仕事も大変だと思うけど、こっちも私一人じゃ大変で・・早く帰ってきてお風呂に入れてもらえるとすごく助かるの。
あまり遅い日が続くと私たちがどうでもいいと放って置かれているみたいで寂しい。できれば早く帰ってきてほしいな。

と言う風に、冷静に話ができるれば、自分の言いたいことも旦那さんに伝わって、穏やかに話すことができていいことづくめです。

この一次感情を伝える方法は、子どもに対しても使えますよ。

子どもに対してイライラする場合は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

【解決方法②】感情にとらわれないトレーニング「マインドフルネス」で扁桃体を鍛える

瞑想をする女性

冒頭で、感情は内外からの刺激を受けて脳の扁桃体と言う部分から生まれると言いました。

でも、同じ刺激を受けてもみんなが同じ感情を抱くとは限りませんよね。

同じ出来事があっても

怒る人・怒らない人
泣く人・泣かない人
喜ぶ人・喜ばない人
悲しむ人・悲しまない人

いろんなタイプの人がいますよね。

また、不幸なことが続いても精神的に強い人もいます。

同じような感情が発生してもそれにとらわれない人の方が、穏やかに過ごせそうですよね。

実は、感情への耐性は鍛えることができることが最近の研究でわかっています。

それが瞑想やマインドフルネスです。

マインドフルネスは、ヨガや禅で以前から行われていた瞑想の宗教的な部分を排除し、誰にでも実践できるようにしたものです。

周囲に情報があふれ、何かと忙しい現代人はいつも上の空状態。

目の前で起こっていることにフォーカスして生活することが難しくなっています。

マインドフルネスや瞑想は、心ここにあらずの状態を改めて、目の前のことにフォーカスする訓練をすることで目の前の物事への本質に気づく練習です。

この訓練をすることで、感情や状況に流されずに冷静に問題を解決する力が養われてくるのです。

また、感情の制御を司る前頭前野もストレスによって自己制御機能が低下してしまうのだそうです。

瞑想やマインドフルネスにはストレス耐性を上げ、リフレッシュする効果もあります。

とても理に叶ったトレーニングなんですね。

忙しい子育ての中でも毎日1分でできるマインドフルネスを紹介した記事がこちらです。

この瞑想やマインドフルネスを行うことにより、扁桃体が鍛えられ、リラックス効果やストレス耐性が上がる効果があることが研究によって明らかになっています。

ぜひ毎日の生活に取り入れてみてくださいね。

まとめ

家族を守る手

必死に子育てや家事に追われる毎日。

子どもや旦那さんが思うように動いてくれなくてイライラしてしまうことがありますよね。

なんでわかってくれないの!

と怒りをぶつける前に思いを伝える方法を考えてみましょう。

怒りをぶつけられると人は攻撃と捉えて怒りで返してしまいます。

怒りは二次感情。

その下に隠れている一次感情が必ずあるはずです。

自分の心に耳を澄ましてその気持ちを探って相手に伝えましょう。

きっと冷静に伝えることができます。

伝えられたあなたは素晴らしいです!

きっと相手もわかってくれるでしょう。

でも、期待しすぎは禁物。

やるかやらないか選ぶのは相手なので、あとは相手に任せましょう。

相手の行動を見て、こちらも出方を選択することができます。

怒りをセーブすることができるあなたならきっとより良い選択ができますよ。

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