- 子どもの歯が一部茶色くなっている。虫歯?
- フッ素の歯磨きを使ってから茶色くなった気がする。フッ素で歯が茶色くなるの?
- 歯医者さんに行きべき?
そんな疑問に答えます。
ムスメの前歯が茶色くなりました
ムスメが3歳の頃の話です。
初めてフッ素入りの歯磨き粉を使って歯磨きをした数週間後に、前歯が茶色くなっていることに気がつきました。
え!?フッ素で歯が茶色くなるなんて聞いてないよ〜
前歯だったためすごく目立つし、とっても気になる。
子どもの歯が茶色く変色する原因は?
子どもの歯が茶色く変色する原因は、主に以下の4つだそうです。
麦茶しか飲んでなくても着色ってするのかな〜?
ムスメの場合、前歯の1本だけが目立って茶色くなっているので、お茶などの着色汚れではないと思う。
ぶつけたり転んだりした訳でもないので、神経が死んでいる訳でもないと思う。
痛がったりヘコんだりもしてないし、ボツっと茶色いところがある訳ではなくて、薄く茶色い部分がもわ〜んと広がっている感じだけど、虫歯の可能性もあるの?
てか、エナメル質形成不全って何!?
悩んでいても仕方がないので、近所の歯医者さんに行ってみることにしました。
【小学生の五人に一人!?】歯科医を受診して判明!ムスメの前歯の変色の原因はエナメル質形成不全だった
1軒目の歯医者さんでは、
「虫歯ではないし、着色かもしれないね。放っておいて大丈夫」
と言われました。
なんとなく納得がいかなくて、近くの小児歯科に連れて行ったところそこで原因が判明しました。
これは、エナメル質形成不全ですね。
ムスメの前歯の変色の原因は「エナメル質形成不全」だそうです。
ムスメのように前歯になりやすいのだそうです。
10年ほど前は、あまりメジャーには知られていなかったようです。
エナメル質形成不全ってなんぞや!?
歯の構造は、主に3層になっていて、
- 一番内側に、神経などが集まる「歯髄」、
- 真ん中に、柔らかい「象牙質」、
- 最も外側にある「エナメル質」
という構造になっています。
歯が白く見えるのは、一番外側のエナメル質が白い色をしているから。
その中の象牙質は茶色っぽい色をしているんです。
エナメル質形成不全は、何らかの原因で一番外側のエナメル質がうまく作れず、薄くなっている状態。
エナメル質がないことで中の象牙質の茶色が見えてしまっている状態です。
最新の日本小児歯科学会の調査では、小学1〜2年生の五人に一人がエナメル質形成不全だそうです。
10年ほど前は十人に一人くらいの割合だったそうなので、最近の子どもの間で急激に増加しているのだそうです。
https://www.u-toyama.ac.jp/outline/publicity/pdf/2018/20181126c.pdfしかも、西日本に多いんだそうです。面白いですね。(面白がってる場合じゃないな・・・)
エナメル質形成不全の原因は?
エナメル質形成不全になるのは以下の原因が考えられます。
特に、お母さんのお腹の中にいるとき、特に歯の石灰化が行われる妊娠中期・後期・授乳期にカルシウムやビタミンDが欠乏すると胎児のエナメル質形成がうまくいかなくなることがあるそうです。
今は、美容のために日焼け止めを塗って日傘をする方も多く日光を浴びないようにする女性も多いですよね。
人間は、日光を浴びることでビタミンDを体内で作ります。
ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収がうまくいかずに、体内のカルシウムが不足し、胎児やお母さん自身の骨にも異常が見られることが増えているそうです。
必要な紫外線の量は、1日に5分ほど掌に浴びればいいと言われているのでそんなに難しいことではありません。
私は過度に日焼けを気にする方ではないのですが、ムスメの妊娠期は社内で朝から晩まで仕事の日々を送っていたので日光を浴びる機会ってほとんどなかったです。
そのせいもあるのかも知れません。
適度に日光を浴びることも必要なんですね。
反省です。
エナメル質形成不全はどんなことに注意したらいいの?
今のところ、ムスメのエナメル質形成不全は比較的軽いもののようでした。
成長とともに徐々に改善していくこともあるそうです。
ただ、軽いと言っても注意して生活しなければならないこともあるようです。
虫歯になりやすい&着色汚れもつきやすい!しっかり歯磨きすることが大事
エナメル質形成不全は、最も硬くて丈夫なエナメル質が薄いことで虫歯になりやすく、着色汚れもつきやすいそうです。
なので、今以上に丁寧に歯磨きをしていくことが必要とのことでした。
また、歯磨きをして刺激をすることで歯の再石灰化を促し、エナメル質を再形成させることもあるのでそういう意味でも歯磨きをしっかりとしていくようにとのことでした。
念のため、気になっていたフッ素入り歯磨き粉について聞いてみました。
そうしたところ、フッ素による着色の心配は無いとのことでした。
逆に、フッ素は歯を強くする働きがあるので今後もフッ素入りの歯磨きで磨いた方がいいとのことでした。
↓歯医者さん推奨の歯ブラシ&歯磨き粉(フッ化物入り)
歯が脆くかけやすい。定期的な検診が必要
エナメル質形成不全は、硬く丈夫なエナメル質が薄いことで、歯自体が脆くなり欠けやすくなるそうです。
なので、子どもにありがちな袋などの硬いものを歯で噛みちぎったりそういうのは気をつけてあげる必要があります。
今後、すり減ったり欠けたりした場合は、詰め物をしたりカバーしたりして補修する必要が出てくるとのことでした。
なので、歯の状態を観察し何かあった場合にすぐに対応できるように、定期的に検診を受けることを勧められました。
【後日談】エナメル質形成不全のムスメ小学生の間も虫歯ゼロ!大きなトラブルなし
3歳の頃エナメル質形成不全と診断されたムスメでしたが、毎日歯磨きをしっかりし、定期的に歯医者さんで検診やクリーニングをしてもらった成果もあるのか、その後小学生の間も虫歯になることはありませんでした。
ただ、初めて診断を受けたときは乳歯だった歯も永久歯に生え変わったにも関わらず、またしっかりと歯磨きをしているにも関わらず、やはり歯は黄色くなりがちです。
乳歯だけではなく、永久歯でもなるそうです。。
一度、奥歯にボコっと白い突起ができて歯医者さんに相談したところ、これもエナメル質の形成不全だということで、前歯と奥歯にできやすいようでした。
それ以外は今のところ大きなトラブルもなく治療の必要もなく過ごせています。
今後もケアしながら見守っていきたいです。
まとめ
子どもの前歯が茶色くなる原因は主に4つあります。
我が子の場合は、エナメル質形成不全と診断されました。
エナメル質形成不全では、硬いエナメル質がうまく形成されないことで、虫歯になりやすかったり欠けやすかったりしてしまいます。
しみる場合もあるので、虫歯と勘違いして受診したらこの病気だったと診断されることもあるそうです。
軽症の場合は、日常的な歯磨きをしっかりとして再石灰化に期待することと、歯科医での定期検診を受けることでケアをしていくことになります。
症状が進んで重症化した場合は、詰め物やカバーなどの治療をしていくことになるそうです。
ムスメの場合は、今のところ大きく悪化することはありませんが、歯が黄色がちで見た目的にちょっとかわいそうかなという感じもします。
本人的には特に症状もないのですが、悪化しないよう今後もケアをサポートしながら見守っていきたいです。
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