- レッスンバッグはキルティングで作りたいけど、糸のほつれなど劣化が気になる。
- 劣化の心配がないオシャレなレッスンバッグの作り方が知りたい。
そんなママのお悩みに答えます。
▼リュックにつけるチェストベルトの作り方も公開しています▼
レッスンバッグをキルティング生地で作るメリット・デメリット
キルティング生地は中綿入りの生地で、ふわふわな見た目と形状を保ちやすい事から園児のレッスンバッグの材料としてとても人気があります。
特に、入園式の写真ではピシッとしたレッスンバッグだと写真映えもするんですよね(o^^o)
他にメリットとしては、万一の際に防災頭巾代わりにも使えるそうです。
うちの子どもたちが通っている園や学校では個人で防災頭巾を準備はしないので、万一の災害の時に代用できるのは心強いかなと思っています。
そんなキルティング生地ですが、年末からの新入学・入園準備の時期になるとキャラクターもののキルティング生地が手芸店に並んで種類も豊富です。
レッスンバッグを手作りする場合、その中から子どもの好きな柄を選んでつくるのが一般的です。
市販のキルティング生地は中綿を入れたあとにバイヤス方向にダイヤ型にステッチをしているものが多いです。
このステッチを入れる事で中綿を落ち着かせて、布を丈夫にする役割もしているのですが、このステッチの糸が使い続けるうちにほつれてくるんですよね。
特に、幼児はまだまだ扱いも荒いですし、レッスンバッグも日常使いするものなのであっという間にほつれてみすぼらしくなってしまうこともしばしば・・・
せっかく手作りしたのに・・・なんて、残念な気持ちになってしまいます。
今回紹介するレッスンバッグの作り方は、このデメリットを克服しています。
キルティング生地を買ってきてつくるより、少し手間はかかりますが、長く使えるものとなりますので是非試してみてくださいね。
市販キルティング生地のデメリットを克服!レッスンバッグの作り方
上記のようなキルティング生地のデメリットを克服したレッスンバッグの作り方を公開します。
長く使えて見た目も子供っぽくなりすぎずにオシャレなので是非試してみてくださいね。
用意するもの
- (表地)ベースの布:34×44cm・・・2枚
- (表地)切り替え布:14×44cm・・・2枚
- (裏地)66×44cm・・・1枚
- キルト芯:66×44cm
- ネームラベル
- アクリルテープ(持ち手テープ):66cm
生地は、オックスや同程度の厚みがある綿や麻の生地がオススメです。
キルト芯を貼るので厚すぎない生地がいいんです。
メインとなるベースの布、切り返しの布、裏地の3種類を用意してください。
※切り返ししないで作りたい方は、切り返し用の布は必要ありません。
キルト芯は、アイロン接着ができるものとできないものがあります。
アイロン接着できるタイプのキルト芯は裏表があります。
ザラザラしている方が裏で、ノリが付いていますので、このザラザラの面と布の裏を合わせてアイロンで接着します。
でも、このザラザラが剥がれてくると部屋中に散らばって悲惨なことになります。
その上、綺麗にアイロン接着するのが難しいので、あまりおすすめしません。
アイロン接着できないタイプの方が守備範囲が広くてオススメです。
アクリルテープは持ち手に使います。
持ち手は、共布で作る場合はアクリルテープは必要ありません。
ただ、持ち手を共布で作ると、持っている間によれてくしゃくしゃになってしまうんですよね。
それが嫌なので私は持ち手テープを使っています。
これなら長く使っていてもよれてくることがないので。
お好みで用意してくださいね。
用意するものはコチラの記事で詳しく紹介しています。
↓↓
それでは、早速レッスンバッグを作っていきます。
布の裁断
↓
お好みの生地をキルティング化する
↓
順番に縫い合わせていって完成!
この手順で説明していきますね。
①布の裁断
購入してきた布を裁断します。
今回は、過去の記事で紹介したサイズを元に裁断していきますね。
出来上がりサイズは約30×40cm(縦×横)になります。
大判の絵本も入るサイズでありながら、幼児とくに入園したての3歳児にも持ちやすいコンパクトサイズとなっています。
サイズを変えることもできますので、お好みのサイズで裁断してください。
- (表地)ベースの布:34×44cm・・・2枚
- (表地)切り替え布:14×44cm・・・2枚
- (裏地)66×44cm・・・1枚
- (キルト芯)34×86cm・・・1枚
切り返しが必要ない場合は、省いてもらって構いません。
これで必要な布は全て裁断が終わりました。
②キルティング化前の準備(切り返しがある方のみ)
切り返しを付けたい場合はもうひと作業あります。
切り替えが必要ない方は、ここは飛ばして③に進んでくださいね。
切り返し布をまずは中表に縫い付けてからステッチをかけます。
⭐︎のところの長さが同じになるように中表(表同士が向かい合うよう)に重ねて赤線をぬいしろ1cmで縫ってください。
※ぬいしろは布端から縫う位置までの幅の事です。
実は、メインの布の下の方っていらないって言っちゃあいらないんですが、このように作った方がキルト芯の収まりがいいのでこんなふうに作りました。
縫ったら、切り返し用の布を下側にペロッと倒してもらってアイロンをかけます。
↑こんな感じになります。
そしたら、縫い付けた布が落ち着くようにステッチをかけていきます。
上の写真の赤線を端から1〜2ミリくらいの幅で縫ってください。
裏から見るとこんな感じになります↓↓
これでベースの布の切り返しの完成です!
これを2組作ります。
次は、お好みの生地をキルティング化する作業に入っていきます。
③お好みの生地をキルティング化する
ベースの布を中表(表が内側になるよう)に合わせて底を縫います。
上下を間違えないように気をつけてくださいね。
切り返しがある方は、切り返しの線が合うようにまち針を止めて縫うと仕上がりが綺麗ですよ。
上の写真の赤線をぬいしろ1cmで縫っていきます。(以降、ぬいしろは1cmで共通です。)
これが終わったら準備完了です!
表地の布の裏に、キルト芯を貼っていきます。
先ほど縫い合わせたベースの布を開いて、ぬいしろを開いておきます。
そこにキルト芯を重ねて止めます。
アイロン接着ができないタイプのものは、まち針で止めておきましょう。
ここで、ぐるっと一周しつけ縫をしておくと仕上がりが綺麗になります。
これで、お好みの布をキルティング化する作業は終了です。
思ったより簡単ですよね?
半分におるとバッグの形が見えてきたと思います。
ここまで行けば半分は終わったようなものですよ。
休憩を入れながら、あと少し頑張りましょう!
④ネームラベルを縫い付ける
園児のレッスンバッグには、お名前を記載できるネームラベルをつけてあげましょう。
バッグを形にする前に縫い付けておいた方が楽なので、ここでネームラベルを縫い付けておきましょう。
先生からもパッと見て持ち主がわかるように、位置としては表地の下側がオススメです。
ご希望の位置にネームラベルをアイロン接着し、その上から縫い付けます。
色々な柄物が販売されているので、お子さんの好みのものを見つけてあげてくださいね。
⑤持ち手の位置を仮縫いする
さて、ネームラベルが縫い終わったら、持ち手テープを33cmにカットしたものを2本用意しましょう。
持ち手の位置を決めます。
表地の表側、横中心の位置にチャコペンなどで印をつけます。
表地の表側の中心から左右両側に7cm離れた位置に持ち手テープをまち針などで固定します。
持ち手が捻れないように注意してくださいね。
持ち手テープと表地を合わせた状態でしつけ縫して、持ち手テープを仮固定します。
本縫いの時にぬいしろ1cm幅で縫うので、しつけ糸が見えないように、1cmよりも若干内側で縫ってくださいね。
次に裏地と合わせる時に本縫いするので、今はここまででOKです。
⑥表地と裏地を合わせて縫う
まず、⑤でできた表地に裏地を中表(表が内側になるよう)に重ねてください。
下の写真は裏地の裏側が見えています。
そして、その上下を縫っていきます。(写真の赤線です。)
ここで縫うのは上下のみです。
脇は縫わずに残しておいてくださいね。
持ち手テープのところが厚くなっているので気をつけて縫ってください。
上下を縫ったら、裏地と表地をそれぞれ真ん中で掴んで、表地同士が中表、裏地同士が中表になるように開きます。
↓こんな感じです。
上の写真の赤線のように、返し口を残して脇を縫います。
重なっている部分は、キルト芯側に倒して縫うと収まりがいいです。
さあ、完成まであと一歩です!
⑦ひっくり返してステッチをかける
表に返していきます。
先ほど開けておいた返し口から手を入れて中の布を引っ張りだして表に返します。
表に帰ったら、返し口を縫ってとじます。
手縫いでコの字とじでもいいですし、裏地で目立たないので、1〜2ミリ幅で表からダダダっと縫ってしまっても大丈夫です。
返し口を閉じたら、裏地を表地の中に納めて形を整えます。
最後、バッグの口部分にステッチをかけます。
上の写真の赤線を2ミリ幅くらいで縫ってくださいね。
⑧完成!
レッスンバッグが完成しました!
キルト芯を貼る一手間で、キルティング生地ならではのふっくらの質感がありながら、すっきりとした見た目に仕上がりました!
キルティングステッチがないので、使い込んでも糸がほつれてきて見た目的に残念な感じになることもありません。
実用的かつ素敵なバッグができましたね。
きっとお子さんも喜んでくれる事でしょう。
お疲れ様でした!
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