【偏頭痛のママ必見】妊娠・授乳中に頭痛薬は飲んで大丈夫?偏頭痛の対策・回避方法から治療のことまで【体験談】

この記事は約13分で読めます。
  • 頭痛がして育児が辛い・・・
  • 頭痛が辛いけど、授乳中だから薬は飲めないよね?
  • 定期的にくる頭痛は一生付き合わないといけないの?頭痛を予防することはできる?

そんな辛いお悩みを解決します。

この記事は、私の体験や担当医師に聞いたこと、調べたことをもとに記事執筆時点での最新情報を記載しています。

しかし、医学は日々進化しています。

今後もできる限り最新の情報に更新していこうと思いますが、私は専門家ではないので限界もあります。

ご自身の健康に関わる事ですので、心配な症状がある方はネットの情報に頼らず、医師に相談することをオススメします。

【体験談】頭痛を抱えながらの育児が苦行。妊娠中・授乳中の頭痛との付き合い方は?

育児に悩むママ

ただでさえ辛い偏頭痛。

24時間365日休みなく続く育児をしながらであれば、その大変さはいっそう辛くなります。

私も長年偏頭痛を抱えて生活しているのでその辛さはよくわかります。

日本人は、頭痛ごときで病院にいくなんて、と考えている人が多く隠れ頭痛もちが多くいると言われています。

なので、偏頭痛を治療することができると知っている人は意外に少ないです。

また、授乳中では薬も飲めないからと思い込み、我慢しながら育児をしている方も多いです。

実は、授乳中でも飲める鎮痛剤があります。

この記事では、偏頭痛歴25年以上の私が、育児中の頭痛との付き合い方と偏頭痛の治療についてお話しします。

妊娠・出産・育児で増える頭痛!多くのママが頭痛のせいで育児が辛くなっています。

実は、妊娠や出産を経ることで頭痛を経験する人が増えると言われています。

妊娠初期にはつわりの一種として頭痛を経験するママもいます。

また、つわりのせいで脱水や貧血になり、それが原因で頭痛になる方もいます。

妊娠中期や後期には体重が増加し、姿勢が悪くなることで筋肉が硬って緊張型頭痛の原因となることもあります。

妊娠や出産を経験することでホルモンバランスが大きく変化するので、これが頭痛の原因となることもあります。

また、妊娠中は妊婦特有の病気でも頭痛が発生することがあります。

例えば、妊娠高血圧症候群では、血圧が高くなることが頭痛の誘引となります。

出産後は、初めての慣れない育児や自分の時間をうまく取れないことへのストレスや睡眠不足が原因となって頭痛を引き起こします。

そのほかにも、妊娠中・育児中は運動不足になることも多く、筋力の低下や血流低下が頭痛の原因となることもあります。

このように、妊娠・出産・育児中に頭痛を引き起こすリスクはたくさん潜んでいます。

子どもがいない時ならば、鎮痛剤を飲んで休めば済んだかもしれませんが、妊娠中や育児中はそうはいきません。

赤ちゃんは休みなくお世話が必要ですし、子どもたちもママをゆっくりとは休ませてはくれません。

薬も思うように飲めず、ゆっくりと休めないことが余計に頭痛を悪化させる状態に陥りかねません。

かといって、頭痛がある中で無理やり動かなければならないのは本当にきついです。

私も経験があるからわかります。

今休めばすぐに治まりそうだけど、今休めない・頭が割れそうに痛くて吐き気もしてるのに子どもたちと接しなくてはいけない、動かなくてはいけないと言うのは本当に辛いです。

私の頭痛は偏頭痛?偏頭痛とその他の頭痛の違いって何?

怖がる女性

私は長年頭痛に悩まされてきました。

今は、専門医に偏頭痛と診断されて治療中です。

同じように偏頭痛を抱える友人もいます。

ここでは、長年偏頭痛と闘ってきた身として、偏頭痛の症状の特徴をご紹介していきます。

偏頭痛の発症メカニズムと症状の特徴は?

身近に起こりやすい頭痛として「偏頭痛」「緊張型頭痛」があります。

偏頭痛が起きる原因というのはよくわかっていないそうですが、何らかのきっかけで、脳の血管が急激に拡張することで起こると考えられています。

緊張型頭痛の発症メカニズムも明確には解明されていませんが、ストレスが強い人や首肩の筋肉の血行が悪化している人の痛みが強くなりやすく、これらが要因となって頭痛が生じると考えられています。

偏頭痛と緊張型頭痛の特徴を挙げてみます。

偏頭痛

  • 「ズキン、ズキン」という波打つような(拍動性の)強い痛み
  • 月に1~2回起きる
  • 頭痛が起きる前にチカチカした光が見えることがある
  • 体を動かすとガンガンと頭に響く

緊張型頭痛

  • 後頭部を中心に頭全体が締めつけられるような重い痛み
  • 毎日のように朝から晩まで一定の鈍い痛みが続く
  • 肩や首のこりを伴う
  • パソコンを使った後に痛む
  • 軽いめまいを伴うことがある
  • 温めるとラクになる

引用元:エスエス製薬

そのほかにも、目の奥がえぐられるような痛みがほぼ毎日続く「群発頭痛」と言うのもあります。

偏頭痛の症状は人それぞれ!特徴に当てはまらない頭痛も

ただし、これは一概に当てはまるものではなく、例えば偏頭痛でも頭の両側が痛くなる人もいますし、拍動性でない人もいます。

頭痛の前兆も偏頭痛の特徴としてよく言われますが、チカチカした光だけでなく、匂いや音に敏感になることもあります。

ただ、前兆が現れない人の方が多いそうです。

女性の場合は、生理中に腹痛とは別に偏頭痛を生じることもあります。

偏頭痛は遺伝する!母方からの遺伝はなんと7割!

遺伝子

偏頭痛の場合は、母親方の遺伝が7割程度と高く生まれつきリスクがあります。

実際に私も叔母が頭痛もちです。

私のかかりつけのお医者さんもご自身が偏頭痛でお母様からの遺伝だそうです。

私の頭痛も子どもたちに遺伝する可能性が高く申し訳ない気持ちもあります。

子どもの頭痛は、腹痛など頭痛と違う形として現れる場合も多いそうで、注意深く見守っていこうと思います。

偏頭痛は他の頭痛と混合することも多い

偏頭痛の場合、痛みが強く日常の活動を続けられずに寝込んでしまうほどです。

一方で、緊張型の場合は、頭痛がありながらも偏頭痛ほどは痛みは強くなく、頭痛がありながらもかろうじて日常生活が送れる程度の痛みになります。

吐き気があっても偏頭痛のように嘔吐まで行くことはないようです。

偏頭痛と緊張型の混合の頭痛の場合もあります。

ちなみに私は混合タイプです(白目)

なので、頭痛とうまく付き合う&治していくためには、自分の頭痛が偏頭痛なのか緊張性なのかを詳しく知ることが大事です。

そのためには自己判断で市販薬を飲むのではなく、専門医の受診をオススメします。

偏頭痛はママ世代に発症しやすい

偏頭痛は女性は男性の4倍発症しやすく、20歳代〜40歳代の女性、つまりママ世代に多くなっています。

偏頭痛の特徴としては妊娠中に症状が軽快することが多いそうです。

実際に私も普段は1ヶ月に1〜2回の頭痛がありますが、妊娠中は不思議なことに一度も頭痛発作が起きることはありませんでした。

妊娠・出産・育児中に見られる頭痛の大半はストレスや疲れ、ホルモンの乱れなどからくる一過性のものです。

しかし、中には脳出血を伴う命に関わる危険な頭痛もあります。

特に注意が必要な頭痛
  • 突然頭を殴られたような激烈な頭痛
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 片方の手足に力が上手く入らずうまく動かせない、または痺れなどがある
  • 突然言葉が上手く出てこなくなった
  • けいれん発作を伴う
  • 片方の目が見えない、物が二重に見える、視野が欠ける
  • 意識を失う

これらの症状を伴う頭痛が生じた場合は早急に病院を受診しましょう。

頭痛ごときで病院に行くのは間違い?頭痛に関する日本人の誤解

聴診器とカルテ

現在、日本の頭痛人口は約3000万人とも言われているそうです。

単純に考えて日本人の4人に一人が頭痛を抱えていることになります。

その中でも緊張型頭痛が20%、偏頭痛が5%、群発頭痛は0.01%と言われています。

そんなにたくさんの人が頭痛を抱えているのに、頭痛で病院に通っていると言う人は周りであまり聞きません。

意外にもごくわずかです。

  • みんななるものだから
  • これくらいで病院なんて

そう考える人が多いそうです。

私も子どもの頃母親にそう言われてそう言うものだと思っていました。

自分で市販の鎮痛剤を買って飲んでいましたが、流石におかしいと気づいたのは社会人になってからでした(おっそww)。

実際に「昔に頭痛で病院に言ってCTまでとって全部調べてもらったけどどうもなかった」「原因が分からないと言われた」と言う人にも会った事があるので、諦めていると言うのもあるのかもしれませんね。

しかし、頭痛学会の「京都頭痛宣言」によると、これだけ多くの人が頭痛によって苦しんでいると言うことは、

頭痛による生産性の低下により、毎年2,880億円の経済的損失を、日本経済にもたらしている

とのことです。

今や医療は進歩して、ほとんどの頭痛が治療できるようになっています。

頭痛は上の京都頭痛宣言にあるような経済損失だけでなく、私たちの生活の質QOLの低下にも影響を及ぼし、毎日の仕事や家事・育児をもとても辛いものにしています。

頭痛に悩まされている方ならお分かりかと思いますが、頭痛がある中でも動かなくてはならない苦痛、頭痛が来るかもしれないと言う憂鬱や不安を抱えながらの生活はとても辛いです。

たかが頭痛と捉えずに、頭痛を治療することで快適な育児ライフ、マタニティライフを送りましょう。

お住まいの近くの頭痛専門医は頭痛学会のサイトから調べる事ができます↓↓

認定頭痛専門医一覧│日本頭痛学会
日本頭痛学会は頭痛研究・医療をさらに発展させ、国民の疾病の予防・治療に貢献いたします

「妊娠・授乳中は薬が使えないから頭痛を我慢」は誤解!【妊娠・授乳中でも使える鎮痛剤はあります!】

お薬とおくすり手帳

風邪などのときのみならず、妊娠中や授乳中は市販の薬は飲まないと言う原則は頭痛でも同じです。

ただし、妊娠中でも授乳中でも飲める鎮痛剤があります。

病院でならそのようなお薬を処方してもらえますので、頭痛で困っていたらまずはお医者さんに相談してみましょう。

妊婦検診の時に担当のお医者さんに相談するのが安心です。

妊娠中や授乳中に薬を飲むことで、子どもに与える影響が少しでもあるなら避けたいと思って薬を避ける気持ちもわかりますが、痛いのを我慢してストレスがたまる方が子どもにも悪影響だと私は思います。

処方されるお薬は安心が確保されているお薬ですから安心して服用し、気持ちいいマタニティライフ・育児ライフを送ってくださいね。

ただし、お薬の飲み過ぎは別の頭痛を引き起こします。

頭痛薬の飲み過ぎによって引き起こされる頭痛があるからです。

頭痛薬の服用が月に10日以上になる方は予防薬を使った予防療法もありますので、医師に相談してみましょう。

予防薬は基本的には毎日服用することになりますが、薬物乱用頭痛を治療し、頭痛がくることの怖さから逃れることができます。

なお、妊娠中は頭痛が治ることが多いので予防薬の治療は中断することが多いそうです。

できるだけ頭痛が来ないように・・・おうちでできる頭痛予防法は?

麦わら帽子とサングラス

偏頭痛は治療が必要な立派な病気です。

ただ、頭痛発作にはきっかけや原因があるので、生活習慣を少し工夫するだけで頭痛の頻度を抑えたりすることができます。

頭痛を抑えるために私がしている工夫
  • 適度な運動をする
  • 日光の当たり過ぎに注意
  • 食べ物の組み合わせに注意する
  • 睡眠の確保
  • ストレスや疲労を溜めない
  • 姿勢をよくする
  • 目が疲れないように(スマホのやり過ぎなど)

首肩周りを含めて適度な運動は、偏頭痛にも緊張方頭痛にも予防効果があることが知られています。

わたしは重い肩こりも抱えているので頭痛も酷くなりがちでした。

肩こり・首こりが劇的に改善した方法に関してはこちらの記事にまとめています↓↓

ただ、私は運動をしすぎると頭痛を誘発してしまうので、激しい運動や長時間の運動は避けています。

運動随伴性頭痛というのもあるそうです。

また、日光に当たりすぎると頭痛発作を起こす確率がすごく高いので、屋外で活動するときや子どもの運動会の観戦などで長時間屋外にいなければならない場合には帽子とサングラスが欠かせません。

日向にもできるだけいないように注意しています。

冬以外はずっとサングラスをつけているので、今マスクもしなければならない状況でかなり怪しい人物と化していますw

周りから見たら日焼けに気を使っているように見えるかもしれませんが、実は頭痛対策ですw

あとは意外なところでは、食べ物の組み合わせでも頭痛を誘発することがあります。

有名なのはワインとチーズの組み合わせですかね?

ワインのお供になるハムやソーセージの加工品も良くないです。

一時期ワインが好きな時期にこの組み合わせて飲食しまくっていましたが、頭痛が酷かったのも頷けます。

何せアルコール自体が良くないそうですね。

油もオリーブ油は頭痛の確率を上げるので使わなくなりました。

大好きなチョコレートも頭痛にはよくないそうです。

逆に頭痛を抑制する食べ物として言われているのは、ヨーグルトやほうれん草です。

納豆や魚などもいいそうです。

そう考えると和食ってすごいですね。

食事を整えるだけでなく、生活習慣を規則正しいものにするのも頭痛を抑えるには大事です。

姿勢を良くして首肩・眼の疲労を溜めないようにすることで頭への血行不良を防ぎ、頭痛を抑制します。

また、ストレスを溜めないようにして睡眠時間を十分に確保するのも大事なことです。

子育てしていて忙しい世代にはなかなか難しいことも多いですが、頭痛を軽減するために自分でできることはこのくらいとなります。

偏頭痛は治療できる!私の治療体験記

妊娠中や授乳中の頭痛に対しては安心な鎮痛剤があることをお伝えしました。

また、偏頭痛は今や治療できる病気だと言うこともわかりました。

しかし、妊娠中や授乳中は頭痛治療薬は使えません。

なので私も、ムスコの授乳が終了してから頭痛治療薬を使った偏頭痛の治療をはじめました。

一般に、片頭痛の治療に用いられる薬は以下の通りです。

  • トリプタン
  • アセトアミノフェン
  • 非ステロイド系抗炎症薬
  • 制吐薬
  • エルゴタミン

一方、緊張型頭痛には以下のような鎮痛薬を用います。

  • アセトアミノフェン
  • アスピリン
  • イブプロフェン
  • ジクロフェナク
  • ロキソプロフェン

その人の痛みの強さや症状の有無に対して医師が判断して薬を処方してくれます。

緊張型頭痛の方で、そんなに頭痛の頻度が多くないのであれば、市販薬を利用するのもいいかもしれません。※妊娠中・授乳中は市販薬の使用はやめて、かかりつけ医に相談しましょう。

イブプロフェン=EVE
ロキソプロフェン=ロキソニン

の商品名で市販されています。

私の場合は、授乳中は医師に相談の上処方してもらったロキソプロフェンやカロナールで凌ぎました。

私の飲んでいるのがトリプタン系製剤で、中程度の痛みに対して効果があり、副作用も中程度でバランスのいいお薬だそうです。

私には吐き気・食欲低下などの軽い副作用があります。(個人差があります)

偏頭痛の発作時にこれを飲むのですが、これが効かない場合は鎮痛剤としてロキソプロフェンを併用しています。

頭痛薬を服用開始して1年ほどですが、少し頭痛の頻度が少なくなってきたかな?と言う感じです。

また完治までの期間や効果については改めて記事にしたいと思います。

まとめ

日常的にある頭痛はとても辛いです。

大人だけの生活だったら自分のペースで服薬して休んだり寝たりできたのに、子育てをしているとなかなかそうもいかないので余計に大変になってしまいます。

実は頭痛は、妊娠中から育児中になりやすく、頭痛で悩んでいる女性もとても多いです。

一方で、治療のために病院を受診する人は少ないのが現状なのだとか。

今や頭痛は治る病気ですし、病院を受診することで妊娠中や授乳中でも服用できる鎮痛剤があることを意外とみんな知らないのかもしれません。

ただでさえ大変な育児中に頭痛があることでより育児が困難になってしまい、せっかくの可愛い子どもとの時間も楽しめなくなってしまいますよね。

自分の頭痛のことを正しく知って治療し、楽しい人生を送りましょう。

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