- 十三参りって子どもが何歳の時にやるの?どこにお参りに行くの?
- 京都の法輪寺での十三参りはどんな感じ?
- 秋に七五三と一緒に祈祷してもらうこともできる?
我が家の体験談を交えてそんな疑問に答えます。
関西では七五三よりメジャー!?十三参りはどんなお祝い?
十三参りは、子どもの成長を祝い、将来の開運や多福を願う行事です。
数え年で13歳になった男女が寺社をお参りし祈祷をしてもらいます。
京都の法輪寺が発祥のお祝いと言われており、関西では七五三よりも古くから行われ重要視されてきた行事です。
最近では関西だけではなく、全国的にも有名になり祝うお子さんが多くなってきたそうです。
十三参りの由来や日にち、服装など詳しくはこちらの記事にまとめていますので、よかったら読んでみてください!
【体験談】京都の法輪寺での十三参りをレポート!
京都の法輪寺で十三詣をしてきましたので、レポートします。
内容としては、
などになります。
では早速紹介していきます!
京都の法輪寺は十三参りの聖地!関東からお参りに訪れる方も
京都嵐山の法輪寺は十三参りの発祥の地と言われています。
法輪寺の御本尊である虚空蔵菩薩が十三番目の菩薩であることが「十三」参りに由来しているという説があるそうです。
法輪寺の歴史は古く、地元の人は法輪寺を「こくぞうさん」と呼んで親しんできました。
最近では京都市内でも十三参りに法輪寺以外の寺社をお参りする方も増えています。
京都には有名な寺社がたくさんありますから、お近くだったり好きな寺社だったりを選ぶ方も増えています。
十三参りのご祈祷を年中受け付けている寺社もあります。
なので、各ご家庭の都合に合わせて選んで差し支えないと思います。
ただ、やはり京都の人にとって「十三参りはこくぞうさんへ」という特別な思いがあります。
最近では関東など遠方からわざわざお参りに来られる方も増えているそうです。
私たちがお参りに訪れた際にも関東方面からの参拝者さんが結構おられました。
遠方からはなかなか難しいとは思いますが、お近くなら是非法輪寺を参拝して歴史の重さを感じてみてはいかがでしょうか。
立地も嵐山なので着物で歩けば雰囲気も抜群で写真映えもします。
思い出にも残りますよ〜
参道は100段以上の階段!十三参りでしてはいけないこと・注意点は?
法輪寺の御本尊は「虚空蔵菩薩」さまで、京都の人たちは法輪寺のことを「こくぞうざん」と呼んでいます。
虚空蔵菩薩とは「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味であり、知恵を司る神様と言われており、十三参りでは知恵をいただくという風に昔から言われてきました。
十三参りの帰り道にしてはいけないことは?
では、ここで突然ですがクイズです!
そのこくぞうさんへのお参りの帰り道、してはいけないこととはなんでしょう?
・
・
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正解は、
渡月橋を渡り切るまで振り返ってはいけない!
でした。
昔から、十三参りに詣る子どもたちは両親や祖父母から
お参りの帰り道に渡月橋を渡り切るまでに振り返ってしまうといただいた知恵を返してしまう、
と言われてきました。
十三参りは大人への通過儀礼でもあるため、
- これからは大人!言いつけをしっかり守ろう!
- 誘惑に負けないで後ろを振り向かず貫き通そう!
という戒めがあるのかもしれません。
ここで、なんで渡月橋と法輪寺が関係あるの?という疑問が湧いてきませんか?
実は、渡月橋はかつて法輪寺の道昌というお坊さんが大堰川を修築した折に掛けたのが始まりとされ、江戸時代までは「法輪寺橋」と呼ばれていました。
なので、
- 渡月橋を渡り終えるまでが法輪寺の境内
- 少なくとも境内を出るまでは気を引き締めてね
という思いがあるのかもしれませんね。
なお、この「渡月橋」ですが、大堰川にかかるいわゆる渡月橋ではなく、法輪寺の山門を入ったところにある小さな橋という説もあります。
階段の脇にあって目立たないので見逃しやすいのですが、実はこの橋を渡るまでは・・・という説もあります。
また、渡月橋方面に帰らない参拝者のためにこの橋を作ったという説もあり、正確なところはわかりません。
ちなみに、我が家は車で参拝したので、渡月橋は車で渡ったためあっという間に渡り終えてしまい、スリルはほぼありませんでしたw
また、法輪寺を参拝するのに際して注意しておいた方がいいことがあります。
法輪寺に駐車場はある?料金は?混雑具合はどんな感じ?
法輪寺の駐車場は20台ほどの参拝者用駐車場があります。
こちらは入庫時に1000円の駐車料が必要ですが、参拝する場合は無料になります。
ただ、春の十三参りの期間はここに入れないことが多々あります。
その場合に備えて、あらかじめ近くの駐車場を探しておくと安心です。
近くにはコインパーキングが結構たくさんあります。渡月橋を渡った向こう側には観光駐車場もあります。
ただし、近くのコインパーキングなどを利用した場合は料金は割引ありませんのでご注意ください。
阪急や嵐電の駅も近く、バスも便利なので公共交通機関を利用するのもいいかと思います。
本堂は山の上!駐車場からは100段以上の階段あり!
また、この駐車場から参道はすぐなのですが、長い階段を登る必要があります。
数えてみたところ、100段以上はありました。
なので、着物で登る子どもたちも勿論大変なのですが、足の悪い方、お祖父さんやお祖母さんとのお参りを考えている方は気をつけてくださいね。
登るのは大変高台にある分、見晴らし台からの眺めは素晴らしかったです!
ゆっくりですが、子どもたちも時間をかけてしっかりと自分の足で上り下りでき、逞しく成長を感じました!
本来は春のお参りだったが、今は秋にもお参りできる
十三参りは、本来なら旧暦の3月13日(今の4月13日頃)に行う行事です。
ただ、現在は柔軟に期間として前後1ヶ月を設けていたり、一年中参拝可能としている寺社もあるようです。
法輪寺では、春と秋の2回に十三参りの期間を設けています
ただやはりメジャーな春はめちゃくちゃ混みます。
やはり写真映えするしどうせなら桜の時期に・・・となる方が多いのか、特に桜の時期は参拝客も多く、
ゴールデンウイークは観光客も多く訪れます。
ゆったり参拝したいなら春は春休みがオススメです。
さらに、秋はあまりメジャーでないためか参拝客は少なめです。
春は桜と一緒で
秋は紅葉と一緒で
それぞれに写真映えして素敵です。
秋だと兄弟の七五三と一緒にお祝いできるのもメリットです
※春に七五三を合わせてもいいかと思いますが、秋の方が参拝者が少なくてゆっくりお参りできます。
法輪寺の十三参りはどんな感じ?授与物の内容は?
では、前置きが長くなりましたが、ここからは十三参りの参拝の様子を紹介していきます。
法輪寺ではご祈祷に予約は必要なく(できません)、受付順に案内されることになります。
まず、法輪寺の階段を上り本堂が見えてきたら向かって右側にある建物でご祈祷の受付をします。
ご祈祷が必要ない場合は、参拝料も必要なく境内を自由に参拝ができます。
※本堂に入ることはできません。
ご祈祷の申し込みをする場合は、受付でご祈祷をお願いする旨を伝え、ご祈祷料を納めます。
ご祈祷料は選べるのですが、その内容については下で改めて書きますね。
ご祈祷料を納めると、記入用紙と授与物をいただきます。
記入用紙には名前や住所の他に、本人が好きな字を漢字一文字で書く欄があります。
十三参りではかつては写経を納めるのが正式な参拝方法でしたが、それに習って現在では漢字一文字を納めるそうです。
これを身代わりとしてご祈祷をしていただくのが法輪寺の十三参りのご祈祷の内容となります。
子どもによっては好きな漢字と言われても迷ってしまうと思うので、あらかじめ考えておくとスムーズに申し込みできます。
こちらの用紙に記入が終わったら、受け付けの方に渡し順番を待ちます。
ちなみに授与物はこんな感じでした。
このお箸を使って、帰宅後に初めてのご飯を食べます。
参拝して終わりではなく、帰宅後もこのお箸を使うことで改めて気が引き締まります。さすが
受付を済ませた後は、順番がきたら呼ばれてご祈祷をしてもらいます。
本堂の中に一緒に入って、ご祈祷をしてもらいます。
ちなみに、本堂内は靴を脱いで上がり、撮影厳禁です。
親と子は別れて座ります。
基本は正座ですが、できない子、付き添いの方には椅子も貸してもらえます。
ご祈祷終了後に説法があり、その後解散となります。
法輪寺の御祈祷料は選べる3段階w御祈祷期間によって違う!
寺社の御祈祷料って、「○○円から」のようなところが多くてよく分からないなってことが多く困ってしまうことがあります。
法輪寺の御祈祷料は価格が明示されていてわかりやすいです。
しかも、祈祷する期間に応じて値段設定が3段階に分かれているというユニークなもの。
値段設定も絶妙ですよね。
1週間+2000円で1ヶ月になる!しかも、1ヶ月の2倍行かない価格で1年祈祷してもらえる!ってw
どれを選んだからといって当日の対応や授与物に差はありませんので(当たり前)、お好みで選ぶといいかと思います。
法輪寺の十三参りの御祈祷は住職の説法がステキ
七五三などで神社でご祈祷を受けたことがある方はわかると思うんですが、通常ご祈祷が終わったらそれで終了となります。
ただ、法輪寺の祈祷はお寺ということもあってか、読経が終わってからお坊さんによる説法がありました。
これがまた素敵でした。
今回は、5歳のムスコも一緒に祈祷してもらったのですが、小さい子にもわかるようにゆっくりはっきりとわかりやすい言葉を使っての説法だったことで息子もしっかりと最後まで聞くことができていました。
また、内容も十三参りの慣しや意味について、虚空蔵菩薩について、生きること、成長すること、感謝することなど多岐にわたっているにも関わらずわかりやすく、大人の私も聞き入って感動する内容でした。
子どもの行事として参加していた十三参りで、心に響くものがあり思わず涙してしまいました。
親としてさらに身が引き締まる思いがした十三参りでした。
法輪寺は七五三の御祈祷もしてもらえる?おもちゃはもらえる?
この記事を読んでくださっている方の中にも、十三参りの時期を迎えるお子さんだけでなく下のご兄弟がいる方もいらっしゃるかと思います。
その場合、
- 七五三の時期とも重なっているけれど一緒にしてもいいのかな?
- 一緒にご祈祷をしてもらえるのかな?
- お寺さんで七五三できるのかな?
というところも気になるかと思います。
実際に法輪寺さんにお尋ねしたところ、一緒にお祝いしてもいいそうです。
実は、今回参拝するまで、こくぞうさんで七五三さんの祈祷を受け付けてもらえることを知りませんでした。
今回、娘が十三参りの年であるのと同時に息子が七五三の時期だったので、どうせなら二人一緒にどうかな?と思って問い合わせてみたところ七五三のご祈祷もしていただけることが分かったんです!
本来ならそれぞれの時期にお参りしたいところですが、今はコロナ禍ということもあり、遠方の実家から祖父母が来てくれることもあり、それぞれリスクや負担を軽減したい思いもあって、七五三と十三参りを一緒にすることにしました。
七五三のご祈祷をしてもらう場合も、特に事前予約などは必要ありませんので、十三参りの手順と同じように当日受付でご祈祷をしていただきたい旨を申し出てください。
十三参りと一緒にする場合も、その旨を申し出れば対応していただけます。
法輪寺での七五三はする人も少ないため、インターネットなどを調べてもほとんど情報が出てきません。
詳しくは、別記事にまとめますので気にする方はぜひチェックしてくださいね。
法輪寺で七五三した時の様子をまとめました!↓↓
合同開催したいと思っている方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、京都嵯峨野にある法輪寺での十三参りについて紹介しました。
法輪寺は十三参りの発祥の地と言われており、地元では「こくぞうさん」の愛称で親しまれているお寺になります。
十三参りではこくぞうさんの御本尊である虚空蔵菩薩にあやかって知恵を授けてもらいます。
ご祈祷を受け、帰りに渡月橋を渡り終えるまでの間に振り返ってしまうと、授かった知恵を返さなくてはいけないと言われており、京都の子どもは緊張と共に渡月橋を渡ります。
十三参りは、子どもの成長を祝うだけでなく成人としての通過儀礼でもあり、改めて我が子を大きく感じれます。
十三参りは京都発祥で関西では古くから行われていた行事ですが、最近は関東初め全国に広く行われているようです。
興味のある方は、御近くで行われていないか寺社に問い合わせてみてください。
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