- 帝王切開ってどんなことをするの?分からなくて不安。
- 手術を乗り切るポイントが知りたい。
そんなママの不安・お悩みに答えます。
帝王切開までの経緯
①ムスメの場合
臨月に入ったところの妊婦検診で、NST中に「赤ちゃんの心拍が少ない」と言われました。
ただ単に眠っているだけということも考えられるので、助産師さんがお腹を揺すってくれたり時間を置いたりしたのですが変わらず。
次回の検診でも変わらなければ、赤ちゃんがなんらかの原因で弱っていることも考えられることをお医者さんから告げられました。
結局数日後の検診でも同様だったので、明日か明後日にでも陣痛誘発をして出産しましょうとなりました。
その時に、もし陣痛誘発がうまくいかなければ帝王切開の可能性もあることを伝えられました。
その前に、妊婦高血圧になっていた期間もあるのでもしかしたらこれも関係しているのかもしれません。
結局、陣痛誘発がうまくいかずに破水し緊急の帝王切開になりました。
②ムスコの場合
ムスメが帝王切開だったので、自動的にムスコも帝王切開という流れでした。
※VBACで経膣という選択肢もあるんですが、私は要らぬリスクをとってまで経膣分娩にこだわりはなかったので、安全にお産できればという理由で帝王切開を選択しました。
妊娠36週くらいまで順調にきたところで、お医者さんより38週のどこかに手術日を決めましょう。と言われて手術日を決めました。
手術日の前日に入院したのですが、入院後のNSTで陣痛がきはじめていました。診察でも陣痛がき始めているからと、張り止めを渡されてのみました。
夜中にもモニターしていたのですが、張り止めでは抑えきれなかったようで陣痛が結構強めに。陣痛きて帝王切開とか・・・
手術日明け方に破水してしまい、これ以上赤ちゃんが下がってしまうと帝王切開できなくなるという事で予定の時間よりもかなり早めでしたが帝王切開となりました。
病院と家が近かったので、家族には破水した時点で連絡し、手術室に行く前になんとか滑り込みで間に合いました。
帝王切開当日の流れ
【産科の病室にて】
- アクセサリー類、コンタクト、化粧、ネイルなど全て外して全裸で術衣を着る。
- 血栓予防の着圧ニーハイソックスを履く。
- 看護師さんに手術に行く準備をしてもらう。(点滴や剃毛)
- ストレッチャーに乗り換え手術室へ(歩いて行ける方は歩いて行く場合もあるようです。)
【手術室にて】
- 手術室に到着したら、自分で手術室のストレッチャーに乗り換え
◯麻酔◯
- 腰椎麻酔、硬膜外麻酔をする。
- 麻酔のための麻酔の注射をする。大きいお腹で背中を丸めるのが地味にきつい。かなり痛めの注射。
- 麻酔の注射と硬膜外麻酔のチューブを挿入。背中が気持ち悪い感じ。
- 麻酔が効いてきたのを確認したら手術開始。下半身が無力。カエルみたいにお股をガバッと開いた体勢にされる。流石にちょっと恥じらう。(//∇//)
◯手術中◯
- 顔の下にはカーテンみたいなものが設置されお腹は見えない。
- 血圧や心拍のモニターをつけられる。
- 5分ほどで赤ちゃん誕生!顔の近くに連れてきてもらえる。
- あとの50分くらいは後産の処置やお腹の縫合。
- 手術中は看護師さんが付いて常に声をかけてくれる。麻酔で気持ち悪くなりながらもなんとか終了。
- 終了後は寝た状態で病室に戻ってくる。家族や赤ちゃんと対面できる。
入院生活については、【入院生活】2人を帝王切開で出産した私の入院体験談の記事に書いています。
帝王切開の詳細
手術前
絶飲食
当日、又は前日は絶飲食で手術に備えます。
手術で内臓を動かしたりするので、気持ちが悪くなって嘔吐したり、麻酔の影響で内臓の働きも止まるので都合が悪くならないような処置です。
食事を食べていい時間や飲み物を飲んでいい時間は病院で指示されますので、指示に従い勝手に食べたりすることがないようにしましょう。
手術中は麻酔によって内臓の動きも止まっているので、麻酔が切れてから医師の判断で食事や飲み物を開始することができます。
飲み物は当日から、食事は次の日から開始されることが多いです。
剃毛
剃毛が行われるのはお腹を横に切る場合だけのようです。
予定帝王切開では、手術前日入院後に剃毛があります。その後にシャワーを浴びて体をきれいにし手術に備えます。
緊急の場合は、手術直前に剃ります。
電気シェイバーで看護師さんが剃ってくれました。
剃る部分は切開予定の場所周辺だけなので、その人によると思いますが陰毛が生えている上の方だけです。
ツルツルに剃る訳ではないです。
点滴、尿ドレーン
手術中や前後に色々な薬を注射したり点滴をしたりするのに、点滴のルートを確保しておきます。
一度入れておけば、何度も刺さなくていいので嬉しいですね。ちょっと痛々しいですが・・・。
手術に備えて尿ドレーンも留置します。上手な方にやってもらうとほとんど痛みがないんですが・・・。ちょっと違和感ありですね。
着替え
手術に備えて、アクセサリー類やコンタクト、お化粧やネイルを全てとって全裸で術衣をきます。
私はふたりとも破水してしまった後に帝王切開になったので慌ただしくちょっとしたパニックになっていたのもあり、破水していたのでパッドとかをしていたはずなんですが、パンツどうしたかとか全く記憶にないです。(//∇//)
移動
手術室までの移動は徒歩で行く方や、車椅子などあるみたいですが、私はすでに破水していたのでベッド毎手術室に運ばれて行きました。
手術室の前で、手術用のストレッチャーに乗り換えます。自力で。
麻酔
帝王切開は部分麻酔
帝王切開では、全身麻酔で手術をすると赤ちゃんにまで麻酔薬が効いてしまい、あかちゃんが泣けなくて呼吸ができず危険な状態にになってしまいます。
なので、部分麻酔を使えない場合以外の時は、下半身のみに痛みを感じなくする部分麻酔で手術が行われます。
2回の帝王切開でいずれも腰椎麻酔と硬膜外麻酔をしてもらいました。
腰椎麻酔は、下半身の痛みを感じなくする麻酔です。痛みは感じませんが、触った感触や押される感触は感じることができます。
また、硬膜外麻酔では、背中にチューブを入れるので術後の痛みに対して麻酔薬を使うことができます。
術後痛かったら自分でボタンを押すことで追加できるので自分で痛みのコントロールができて大変嬉しいです。
麻酔をする前には、麻酔の注射が痛くないようにまず皮膚表面に麻酔を塗ります。なので、ちょっと痛いですが激痛ってことはないので心配ないです。
麻酔の時は、腰を丸めた体制をとるのですが、これが大きなお腹でするのがかなり辛かったです。これ以上丸められません!って感じです。
麻酔の注射は狙った骨と骨の間のピンポイントに注射していくので、体制は辛いですが、痛くないので動かないことが大事です。
麻酔が効いた事もきちんと確認しながら進めてくれるので、麻酔が効かないまま手術なんて事もありません。大丈夫です。
部分麻酔をできない時や緊急の時には全身麻酔になる事もあるようです。
麻酔後の体勢が恥ずかしい
麻酔が効いてくると、当たり前ですが下半身は制御不能になります。
手術がより円滑に行われるように、カエルが脚をぱっかりと開いているような姿勢を取らされます。
これが忘れていた羞恥心を思い出させてくれます。
かなり恥ずかしい。お医者さんとか、そんなの気にしていないって分かるんだけど恥ずかしいです。
手術中
心拍や血圧のモニターを装着する。顔と胸の間にカーテンが設置される。
手や指に各種モニターをつけて行きます。
手術しているお腹が見えないように、胸のあたりに衝立が置かれて布がかけられます。
先生はこの布の向こう側からひょっこりと現れて話しかけてきます。ひょっこりはん。
手術中は意識がある。痛みはないが触られた感触はある。音も聞こえる。
部分麻酔なので、手術中は意識があります。音もバッチリ聞こえています。
先生が、「では今から始めます」という声や、手術の道具なんかがカチャカチャいっている音もバッチリ聞こえます。
ひとりめのときは、執刀医が主治医の先生ではなかったんだけど、執刀医の先生が主治医の先生の噂話をしていました。
お医者さんも大変なのね。でも、患者が聞いてるよ。今しないで!
ふたりめのときは、早朝の手術になってしまったため、これまた執刀医が主治医の先生ではなく宿直の先生だったので、急に呼び出された主治医の先生が「すみませんでした!」って、遅れて入ってきたのも聞こえてました。
先生が謝るとこじゃないです。私の方こそすいません・・・
あかちゃんが生まれる時は、「今から赤ちゃん出てきますよー」と教えてくれます。
「ちょっと押される感じがしますね」って言われるんですが、全然「ちょっと」じゃない。結構な力でグイグイ押されます。
どこを押しているのかよくわかないんですが、お腹の中?内臓を上の方(頭の方)に押される感じです。
何をおしているかわからないんですが、「え、こんなに押して赤ちゃんとか私の内臓とか大丈夫?」ってなるくらい押してます。
ドラマの「仁」で、野風さんが麻酔なしで帝王切開する場面があるけど、麻酔なしの帝王切開なんていたすぎて死ねると思う。絶対無理。
5分ほどで赤ちゃん誕生!対面もできる。
そうこうしていると「赤ちゃん産まれましたよ」と、赤ちゃん誕生!
ある程度綺麗にしてくれてから顔の近くに連れてきてくれます。これも部分麻酔のおかげですね。
私はこの時とってもしんどくて、うんうん、としか頷けませんでした。自然に涙が出てきたんですが、感極まって、とかではなくて、何で出てるのかわからない涙。
私自身は麻酔が効きすぎて呼吸がし辛くて息苦しかったし声も出なくて、本当に死ぬかと思いました。意識遠のきかけてました。血圧もかなり下がっていたとのことでこれも麻酔の副作用なんだとか。
でも、ムスメの時は、旦那に激似すぎて「旦那氏出てきた!」と冷静に思いました。
あかちゃん誕生後50分くらいは後産の処理や縫合
あかちゃんが産まれると、後は子宮内をある程度綺麗にしたり、傷を縫合したりする時間です。
意識あるのでこの後はかなり暇です。
でも、しんどいので早く終わってくれとこころから願っていました。
終了後も麻酔が効いているので、ベッドに寝たまま病室に
帰りは麻酔で下半身が動かないので、手術用のストレッチャーから病棟のベッドに移してもらえます。
よく、ドラマなんかでみる、シーツ持って「せーの」ってやるやつですね。ちょっとときめいた♡
ベッドに寝たまま病室に運んでもらえます。病棟に到着すると旦那や上の子が待っていてくれました。
術後は疲れ切っていて、とにかく眠い。
あと寒い。異常に震えて、熱も上がってきました。これも帝王切開後にはよくあることなんだとか。電気毛布で温めてもらうと楽になりました。
まとめ
帝王切開はどんなことをするのかわからないので不安ですよね。
特に、手術が初めての方は不安でいっぱいだと思います。
お医者さんは、赤ちゃんとママが無事に出産を終えることができるように力を尽くしてくれます。
あかちゃんが無事に産まれてきてくれるか?痛くないのか?など不安なことはいっぱいですが、お医者さんにお任せしてリラックスして入院に備えましょう。
この記事で少しでも帝王切開のことがわかり、不安を取り除けたら幸いです。
帝王切開が怖い!という方は、【メンタル】帝王切開は怖い?2人を帝王切開で出産したわたしの体験談の記事も参考にしてくださいね。
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