- みんな子どもの性教育は何歳くらいから意識している?
- 子どもの性教育って学校に任せていてOK?家でもする必要ある?
- 答えにくい質問をされたらスルー・誤魔化しちゃうけど大丈夫?
そんな疑問に答えます。
【まずは夫婦で話し合おう】みなさんは子どもへの性教育は何のためにやりますか?【理系的意見】
子どもの性教育ってどうして必要だと思いますか?
もしくは、必要ないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
子どもの性教育についての考え方は人それぞれです。
まずは、夫婦間で
- 性教育は何のためにやるべきか
- 子どもにどこまで話すか
- どの様に話すか
などを話し合ってみてはいかがでしょうか?
多分、各ご家庭によって様々な意見が出るかと思います。
今回の記事では、子どもの性教育についての私の個人的な意見を書いています。
参考にしてみようかなと思ってくださる方もいらっしゃると思いますし、うちは、そこまで必要ないわという意見の方もいらっしゃると思います。
私個人的には、今の社会情勢を鑑みても、性教育は自分のルーツを知るため&自分を守り、他者を尊重するために小さいうちから必要だと考えています。
そのために、必要なことは隠さずにできるだけ正確に子どもにわかりやすい言葉で理解してもらうまで繰り返し伝えていく必要があると思います。
お子さんの性教育を考える足がかりに&子どもに答えにくい性的な質問をされたときなどの参考にしていただけると幸いです。
【子どもの性教育】学校に任せていて大丈夫?学校ではどこまで教えてくれるの?
私が子どもの頃、初めての性教育は小学5年生の時に小学校の保健体育の授業だったと記憶しています。
男女別れた部屋に集められ、
女子には簡単に受精〜赤ちゃん誕生まで、月経の仕組みと生理用品の使い方の授業でした。
男子は受精〜赤ちゃん誕生までと射精の仕組みだったと聞いています。
現在、ムスメが通っていた小学校では
小学4年生で受精の仕組みと男女の体の作りの違い、
小学5年生でお母さんのお腹の中の赤ちゃんが誕生するまでを学びました。
授業としては、保健だったり理科だったりと複数の教科で重なる内容を繰り返し学んだ様です。
私が子どもだった頃よりも多少詳しくなっており、男女一緒に学ぶ内容もある様ですが、やはり月経の話や射精の話は男女別の部屋で行われたそうです。
一通りのことを学校で勉強し知識として得た5年生のある日、学校から帰ってきたムスメからでた質問は
「女性の卵子と男性の精子はどうやって出会うの?」
でした。
これ、まさに私が小学5年生の頃に抱いた疑問そのままだったので思わず笑いそうになりましたww
いくらかオープンになったとはいえ、やはり今でも学校教育ではそこまでは教えてくれていない様です。
どの教科でも彼女の疑問は解決できなかったみたいで、先生に聞いてもはぐらかされた様でした。
昔から、日本の性教育は「寝た子を起こすな」と言って、わざわざ性的な興味を起こさせる情報を与えない方がいいという考えが元になっています。
今も昔も突っ込んだ内容は教えられていない様です。
調べてみると、理科の生命の誕生では、「受精や妊娠に至る過程は取り扱わないものとする」との記述が、文科省の学習指導要領に書かれていました。
この記載は「はどめ規定」と言われており、これがあることにより、学校教育としては子どもの疑問に十分に答えることができない現状です。
興味のある方は見てみてくださいね。
ここが一番大事なことだと思うんですけどね。
世の中にこれだけ性コンテンツであふれており、男女関係なく性犯罪の被害者・加害者になり得る現代において、どうやったら自分を守れるのか?どうやったら加害者にならないのか?つまり、大事なことは学校では教えることができなくなっています。
これに危機感を抱きより詳しく教えたい学校では、外部から講師を招くなどして特別授業を行なっているのが現状な様です。
学校でプロの先生から教えてもらうのがみんなのためにも一番いいかなあと思うのですが、子どもはどんどん成長していくので学校が変わるのを待ってはいられないですよね。
子どもたちを守るために、自分の身を守れる子どもになるためにも各家庭での性教育が重要になるのかなあと思います。
【子どもの性教育】みんないつから意識しているの?【我が家の場合】
いつから家庭での性教育を始めるか、ということに関しては、ご家庭によっていろいろだと思います。
我が家では、幼稚園に入る前くらいから「プライベートゾーン」の話をします。
プライベートゾーンとは、水着で隠れる場所+唇のことです。
ここは、大事なところなので、他の人に見せたり触らせたり、他の人のをみたり触ったりしてはいけないことを繰り返して教えています。
- プライベートゾーンは自分だけの大事なところ。
- 他の人に触らせたり見られたり、他の人のを勝手に見たり触ったりしてはいけない。
- 他の人からプライベートゾーンを触られた時には、自分は悪くない。勝手に触った人が悪いよ。
- 嫌なことをされたらはっきりと断ってその場を離れ、すぐ相談してね。
- プライベートゾーン関連のことは外では大きな声でしゃべらない様にしよう。
自分や他者の大事なところを守ること、嫌なことはしてはいけないこと。
これが我が家で最初の性教育だと思っています。
幼児のうちは変に先入観や予備知識もないので本当に素直に教えやすいです。
反抗期や思春期になってしまってからだと、素直に親の意見を聞き入れにくかったり、すでに子ども同士て情報交換をしている場合が多く、年齢が上がるほど家庭での性教育は難しくなると考えています。
ムスメが中学生になりましたが、実際にこの年齢になって初めて性教育をしようと思っても受け入れてもらえないだろうなって感じます。
また、子どもが興味を持った時もその時期だと思っています。
なので、性的なことを質問されたら「ここぞ!」とばかりに喜んで答えます。
「いい質問だね」
「どうして知りたいと思ったの?」
「いい質問」と言われたことで子どもも自分を肯定されて嬉しい気持ちになります。
これは、自分の気持ちを落ち着かせる言葉でもあります。
一呼吸置いてから、子どもの疑問に答えてあげましょう。
答えにくいこと・わからないことがあったら、「一緒に調べてみよう」でもOKです。
【答えにくい質問】直接的な表現や答えにくい質問は避けるべき?スルーしても大丈夫?
子どもは先入観がないだけに、聞きにくいこと答えにくいこともズバッと直球で聞いてきます。
そうすると思わず大人も怯んでしまいますよね。
でも、
- 怒る
- はぐらかす
- 誤魔化す
は良くない事だと私は考えています。
多分、多くの人は子どもの質問に一つ答えると次から次へと質問されて、最終的に答えにくいことを聞かれて気まずくなるのが怖いんではないかな?と思うんですが、どうでしょうか?
はっきりと答えてあげると、子どもは意外と執着しないものです。
子どもに対しても真摯にしっかりと向き合ってあげることで、単に知識を与えるだけでなく、子どもの自己肯定感も育めます。
「そんな話をするのはよくないこと」と怒ったり、はぐらかしたり、隠したりしてしまうと、子ども自身が悶々と悩んでしまったり、自分はおかしいんじゃないかと悩んでしまうこともあります。
第一、性の話はちっともおかしいことなんかじゃないですから。
親に怒られたりはぐらかされたりすれば、子どもはもう絶対に親には聞いてきません。
その代わり、ネットで調べたり他の人に聴くなどして間違った知識を学んでしまう恐れもありますよね。
エロ本、エロ動画の世界に性の正確性なんて全く期待できないのと同様に、ネットから正しい性の知識を学べることはないと心得ておきましょう。
そうならない様に、親がきちんと勉強し、答えてあげる事で子どもに正しい知識を知ってもらい、正しい対処法を一緒に考えていきましょう。
ご存知の様に性の問題はそもそも恥ずかしいことでも悪いもので汚らわしいことでもありません。
自然な生物の営みであり、自分のルーツを知ることです。
性があるから私も愛すべき子どももここにいるんですよね。素晴らしいことです。
でも、間違えてしまうと自分も他者も傷つけてしまうことになります。
親の側もそういう心構えでいましょう。
大事な性教育だからと親も構えなくて大丈夫です。
話しやすいリラックスした雰囲気の方が子どもも聞きやすいですし、受け入れやすいです。
我が家はいつもお風呂の時やおやつの時にいろんな話が出ます。
【参考】子どもからの答えにくい性の質問に対する科学的回答例【体験談】
我が家で実際に子どもから聞かれた質問と回答例を紹介します。
答えにくい質問の参考にしていただけたら幸いです。
ただ、素人の回答ですので必ずしもこの方法が正しいとは限りません。
ママやパパが判断して、お子さんにあった方法を見つけてあげてくださいね。
Q1.おちんちんを触ると固くなるねん。
赤ちゃんの頃から見られる性器いじり。
特に性器が外に出ているので触りやすいためか男の子に多い様に感じます。
赤ちゃんが性器いじりをすることにショックを受けたり、変態なのではないかと心配になるママもいる様ですが、自分の体に興味を持つのは自然なことでおもちゃで遊んでいる様な感覚です。
男の子は性器を触っていると安心する様で、ボーッとしている時に触ったり、緊張したりした時に触ることもありますね。
無理にやめさせてしまうと子どもがストレスに感じたり、自分はおかしいと悩んだりしてしまうので、基本放っておいて大丈夫ですが
- 汚い手で触るとバイキンが入って痛くなるよ。
- 外では触らない様にしようね。
などと教えてあげましょう。
固くなる、大きくなることに気がついたからママにも教えてあげようとして発した言葉だったのかな?と思います。
その時は「そうだね」「人間の体って不思議だね」などと発見を肯定してあげる言葉をかけてあげましょう。
どうして?と聞かれたり、小学生なら射精の仕組みやマスターベーション、それに絡めて受精のことを学ぶいい機会になりますね。
マスターベーションに関しては、それ自体は悪いことではないので叱ったり怒ってはいけません。
- 自分の体を触って気持ち良くなるのは自然なこと
- 清潔な手ですること
- プライベートなことなので、一人きりの時にすること
- (他の人がいるときはしない)
Q2.(生理中にお風呂で)ママ!血が出てるよ!
私が生理の時に一緒にお風呂に入った際、血が流れてしまった場面で。
子どもからしたらびっくりしますよね。
大事なママが怪我でもしたんかな?痛いかな?
そんな気持ちだと思います。
なので、まずは
- 「ごめんね、びっくりしたね。大丈夫だよ」
- 「痛くないよ」
と伝えて安心させてあげましょう。
その上で、女の人は月に1回くらい月経と言って血が出ることがあるんだよ。と月経について教えてあげましょう。
その上で、「なんで?」ともっと知りたがる場合は
- 大人の女の人は、お腹の中で赤ちゃんを育てることができるんだよ。
- 赤ちゃんは、フカフカしたベッドが必要なのでお腹の中にベッドを作る必要があるんだよ。
- お母さんの体の中にある細胞や血液を使ってベッドを作るんだよ。
みたいな内容をその年齢にあった言葉で伝えています。
小学生なら「子宮」などの単語を使って伝えてもいいと思います。
「人間の体ってすごいね〜」
で締めると、基本これ以上は何も聞いてきませんね(^^)
私的には月経のことは男性も知っておく必要があると思っているので、ムスメにもムスコにも教えています。
女性は月経中にホルモンのバランスが崩れて、体調が悪くなったり、感情が不安定になってしまうこともたくさんの男性に知っておいて欲しいですよね。
Q3.(生理用ナプキンを指して)これ何?
- ママが月経の時に出る経血は、おしっこの様に自分の意思で止めたり出したりすることができないんだ。
- だから、下着や服を汚さない様に使うんだよ。
- プライベートなことだからお外にいるときや大きな声で言わないでほしい。
- ママの服が汚れていたりしたらそっと教えてね。
と話します。
月経については、上の質問の様に答えています。
Q4.(コンビニのエッチな雑誌を指して)これ何?
子どもって本当にいろんなところをよく見ていますよね。
コンビニに行った時にエロ本コーナーを指してこう聞かれました。
その時は
- 大人の人がおっぱいを見たくなった時、他の人に見せてって言っちゃダメでしょ?
- (プライベートゾーンだから)
- そういう時に見て妄想を楽しむために買うものだよ。
- 妄想だから本当のことも想像上のことも書いてあるよ。
- 書いてあることが本当か嘘かわからない子どもは買えないと決まっているんだよ。
と説明しました。
Q5.赤ちゃんはどこからきたの?
- 赤ちゃんはどこからきたの?
- 僕はどうやって生まれてきたの?
- 私の赤ちゃんの時はどうだったの?
ということは、子どものほとんどが聞いてくる定番の質問とも言えます。
小さい子どもでも、自分のルーツってやはり興味があることなんですよね。
我が家の子どもたちも何度も繰り返し聞いてきます。
私も何度も繰り返し話します。
我が家では、小さいうちは長い話は集中力が続かず理解できなくなってしまうので
- パパとママが結婚してママのお腹の中に赤ちゃんがやってきてくれること
- 10カ月間ママのお腹の中で少しずつ大きくなって生まれてくること
小学生には・・・
- 性交や受精のことについても説明しています。
を簡単に説明します。
生まれてきてくれて嬉しかったことも、妊娠中や出産時に大変だったことも正直に話します。
そうすることで、自分が愛されていることを確認したり、生まれてきた喜びや成長する喜びを感じているのかなと実感しています。
もう少し難しいことも理解できる様になったら、性交や受精のことについても説明しています。
Q6.赤ちゃんはどこから産まれてくるの?
お決まりのこの質問。
女性には第3の穴があることを当時小学5年生のムスメも知らなかったようで驚いていました。
学校では膣口も教えないんだね。
- おしっこが出る穴とお尻の穴があるよね。
- 実は、女の人にだけ、二つの穴の間にもう一つの穴があるんだよ。
- 赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で育った後にその出口から産まれてくるんだよ。
- ママがムスメやムスコを産むときにはトラブルがあってその出口から出て来られなかったから、お医者さんの力をかりてお腹から生まれてきたよ。
- 赤ちゃんのお部屋とつながっているから、月経のときもその穴から血が出るよ。
という感じで説明しました。
Q7.女の人の体内にある卵子と、男の人の体内にある精子はどこでどうやって出会うの?
これぞ、当時小5の私もムスメも知りたかった最大の謎ですねww
まずは、女性と男性の体の違いからムスメと話しました。
これは、ちょっと説明が長くなってしまいますね。
女性の体には、赤ちゃんを育てる子宮があることは知っているね?
子宮が体だとしたら、そこから手のように両側に卵管が伸びていて、その先に手で持つ様に卵巣があるんだ。
卵巣から放出された卵子は卵管を通って子宮に届き、受精がなければ月経になるよ。
子宮の大きさは握り拳くらい。子宮の出口は膣口と言って長さが中指くらいだよ。
男の人の精子は、いわゆる「たまたま」の中に二つ入っている精巣で作られる。
精巣で作られた精子は、陰茎を通って体外に放出されるよ。
さて、女性の体と男性の体で別々に放出された卵子と精子がどうやって出会うのかってことだよね?
さっき、膣口は中指くらいと言ったね。
男性の陰茎も中指くらいの長さなんだ。
性器と性器をぴったりと合わせると命のもとが出会うことができるんだよ。
女性の体内で作られる卵子と男性の体内で作られる精子が受精して赤ちゃんの元である受精卵ができること
卵子は毎月1つだけしか放出されないこと
精子は1回に4000万個以上子宮内に放出されること
子宮の入り口である膣口は普段は酸性から、精子は長くは生きられない。
そんな中を突破した強い精子だけが生き残って卵子に出会って受精できることもあるけどできないこともある。
私たちは、そんなすごいことを生まれる前にもうすでにやり遂げているんだよ。
すごいね、奇跡だね。
って、子どもたちがどのくらい理解できているのかはわかりませんが、感動を伝えています。
それと合わせて
- 子どもが性交をすることや、させてくれとかいう大人は犯罪です。
- 大人になって、子どもがほしいなと思ったらしてもいいし、嫌だったらしなくてもいいんだよ。
- 流されたり、安易な気持ちで性交をしてはいけない。
- どんなに好きな人でも、迷ったり嫌な時は断る
- 困った時は、ママでもいいし違う人でもいいからあなたが信頼できる大人に話してね
というようなことを伝えています。
Q8.性交って何?
性器と性器を合わせることだよ。
大体上の質問Q7と同じ様に答えています。
子どもがもっと小さいうちなら、
- パパとママが大好きだからぴったりくっつくことだよ。
- 素敵なことだけど、プライベートなことだから外では話してはいけないよ。
って教えるかもしれません。
Q9.パパとママも性交してるの?
上の流れで質問されました。
本当に子どもって遠慮がないww
性交は子どもができるために必要なことだよ。
でも、今のことはプライベートなことなので話さないよ。と言いました。
- 親にもプライベートはある。
- プライベートなこと、話したくないことは話さなくてもいい。
を教えているつもりです。
まとめ
ニュースによると、子どもが望まない妊娠をするケースが増えているそうです。
子どもが巻き込まれる性犯罪も増えています。
子どもが受ける性犯罪の加害者の約半数は子どもであるとも言われています。
世の中に様々な性コンテンツが溢れるこの世の中において、怖いのは子どもたちが間違った性の知識を得てしまうことだと思います。
見る人を喜ばせるために作られているエロ本やAVを観て、嫌がっているのに本当は喜んでいるんだろ、って勘違いするとか、
女性もコンドームをしないでほしいと思っているんだろ?とか、
勘違いも甚だしいことを子どもたちは知りません。
子どもは自然に性に関する知識を覚えるわけではありません。
家庭もしっかりと性教育をしていくことが今必要なのかなと考えています。
性教育は、プライベートなことも含まれるので子どもには答えにくいこともありますよね。
そんな時は、科学的に説明してあげることで子どもの好奇心も満たされ、親も冷静に説明できると思います。
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