【小麦・乳・卵アレルギーでもOK】小麦粉なし!米粉パンの作り方【グルテンフリーレシピ】

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  • 子どもが小麦アレルギーだけど、パンを食べさせたい。
  • グルテンフリーの美味しいパンが食べたい。
  • 米粉パンの美味しいレシピが知りたい!

そんなお悩みを解決します。

米粉だけでできたパンは入手困難!

食パン

我が家では、ムスコが小麦アレルギーです。

離乳食期に、経口免疫療法をしていたり食べられるものが制限されていました。

アレルギーがない子は、1歳くらいからパンも食べられると思うんですが、パンって小麦蛋白がかなり多いので当時ムスコは全く食べられる状態ではありませんでした。

元々、ムスメも私もパンが好きなこともあり、「朝ごはんはパン派」でしたが、ムスコのアレルギーが分かってからはムスコが食べられないものを目の前で食べることはやめたのでパンを全く食べなくなってしまいました。

元々長期間にわたってパンを食べていないと、やっぱり食べたくなるんですよね〜

ムスコにもパンの美味しさや食感などを味わって欲しい!ということで、小麦を使わず米粉で作れるパンを探しました。

ところが、パン屋さんにもなかなか米粉だけのパンって売っていないんですよ。

グルテンフリーの流行の影響か、米粉使用して作っているパンは結構売っているお店あるんですが、小麦グルテンや増粘剤が使用されているものがほとんどでした。

米粉だけを使ったパンってのがなかなかない。

小麦アレルギーでなければそれでも全然いいんですが、小麦グルテンが入っているとアレルギーを発症してしまうので食べれません。

売っていないならしょうがない!作ろう!

というわけで、米粉だけで作れるパンを作ることにしました。

書籍を読んだり、ネットで検索したりかなり勉強したし何度も試作したのですが、米粉だけのパンが売っていない理由がよくわかりました。

【結論】米粉だけで美味しいパンを作るのは難しい

悩み

どうして、米粉だけのパンが売っていないか?

【結論】米粉だけで売り物になるような美味しいパンを作るのは難しい(ほぼ無理)

だからです。

パンって、小麦粉を練って作られるグルテンによってあの独特のふわふわ感を実現しているんですね。

一方、米粉にはグルテンがありません。

練ってもねってもビヨーンと伸びるグルテン構造ができてこないんです。

なので、パンのふわふわ食感が出しにくい。

なので、米粉だけのパンの特徴として

米粉だけのパンの特徴
  • 硬くなりやすい
  • パンとは少し食感が違う
  • キメが荒い

一応、ふわふわした食感にはなります。

でも、あのパンのような食感か?って言われたらそうではないんです。

もちもちフワフワなんだけどキメは荒くて、フワフワしっとりのパンとはちょっと食感が違うかな?

って感じです。

正直、これはこれで美味しいけど、パンと比べてしまうと・・・うーん。

パンとしてどうなの?

だから、これを補うためにお店では「小麦グルテン」を入れるわけですね。

「パン用米粉」として売っているパン用ミックス粉の中にもグルテンが入っていることがあるので要注意です。

そうすることで、米粉の良さとパンの良さを生かしたパンを実現できるんです。

でも、アレルギーの人にとってそれではダメなんですよね。

なので、私としては、米粉のみでどこまで美味しくできるかってことに拘りました。

米粉パンを成形したいなら特殊な方法が必要

もう一つ、米粉パンを作る上で困ったことが起きました。

米粉で生地を作ろうとすると、グルテンができないので、粘土のようなコネコネできる生地にならないんです。

いつまでもドローーーんとした生地のままなんですね。

例えば、丸パンや菓子パンのような成形するパンを作ろうと思ったら、この問題を解決する必要があるんです。

解決する方法のうち最も簡単なのが、サイリウムハスク」を入れる方法です。

サイリウムハスクという名前からして、なんか怪しい化学物質のような感じがしてしまいますが・・・

実は、オオバコの種子の皮なんですね。

オオバコダイエットとかで使われているものと全く同じで、天然のものです。

Amazonにも普通に売っていて、美容にもいいそうですね。

国産のものはこちら

これを一つ入れることでグルテンのような役割をしてくれて成形パンができちゃうという魔法のような材料ですね。

これによって、米粉パンにも可能性がぐんと広がりました。

ただ、やはり、成形パンは水分量も少ない分、どうしても特に表面が硬いです。

フランスパンなどのハード系のパンのような感じ。

幼児と一緒に食べるのが目的の私にとっては、これはちょっといただけない。

トーストしたすぐは良くても咀嚼力の弱い子どもからしたら結構すぐに硬くなってしまうし。

小さな子どもが食べるものということもあり、できるだけ余計なものを使いたくないという思いもあります。

大人だけで食べるなら全然美味しいのでオススメです。

赤ちゃんと一緒に食べられるフワフワ米粉パンは「食パン」と「蒸しパン」

ということで、我が家ではフワフワの米粉パンを求めた結果、食パン&蒸しパンという結果にたどり着きました。

アレルギー業界って、日進月歩でかなり進んできているから今後新しい方法がどんどん出てくるかもしれません。

注目しておきたいですね。

【小麦・乳・卵アレルギーでもOK】米粉で作るフワフワ食パンの作り方

米粉パン出来上がり

1斤の型を使ってオーブンで焼く食パンのレシピです。

材料

材料(1斤の角食パン型1個分)
  • 米粉・・・・300g 
  • ぬるま湯・・・・・225g
  • 砂糖・・・・10g
  • ハチミツ・・30g
  • 油・・・・・10g
  • 塩・・・・・4g
  • イースト・・ 4g

型はこちらを使っています。

時間が経つほどにパサついたり硬くなりやすい米粉の食パンは、食べ切れる量をその都度作るのがオススメです。

1斤は1食分の食べきりにちょうどいいんです。

型がない場合は、牛乳パックにアルミホイルを敷いて代用することもできますよ。

粉は、ミズホチカラを使用しています。

小分けタイプも出ました!

こちらの商品は、パン用に細かく製粉されているので、パン作りに向いているんです。

私が試した中ではこれが一番美味しくできましたし、他のお料理にも小麦の代用として使用できます。

ハチミツは1歳未満のお子さんには使用しないでくださいね。お砂糖で代用してください。

糖分はイーストの栄養となり、ふくらむ基となりますので省略せずに入れて下さいね。

油は米油を使用しています。

ゆるま湯は35℃くらいのものを使用してください。指を入れてみて自分の体温と同じくらいに感じるのが35℃です。

暑すぎるとイーストが死んでしまいますし、冷たいとイーストが活動しないので温度は注意してくださいね。

作り方

型に油脂(分量外)を塗っておきます。乳アレルギーの方は油でOKです。米粉の生地はくっつきやすいので多めに塗ってください。
オーブンは200℃に余熱しておきます。

①大きめのボウルに、米粉、砂糖、塩、イースト、油を測っていれる。

米粉パン作り_材料の計測

 ボウル内で、砂糖+イーストと、そのほかは対面におくようにしてください。

 砂糖はイーストの働きを促進し、塩や油はイーストの働きを抑える力があるためです。

②ボウルを少し傾けて、砂糖+イーストの場所を目掛けて水を入れる。

米粉パン作り_ぐるぐる混ぜる

 イーストを十分に溶かしてから、ゴムべらで全体的にグルグル混ぜる。

 リボン状になってトロリと落ちる固さが目安です。

米粉パン作り_生地の硬さの目安

 硬かったり柔らかい場合は、少量お水や米粉を足して様子を見てみましょう。

 米粉は、吸水に時間がかかります。

 なので、十分に吸水させるため、5分から10分くらいしっかり混ぜてください。

 混ぜていくとだんだんかたさが変わってくるのが分かると思います。

 生地に指を刺してみたとき、指に生地がくっつかなくなるくらいまでしっかりと混ぜてください。

③一次発酵

 レンジの発酵機能を使うと便利で時短になります。35℃で20〜30分。

 生地が2倍になるくらいまでが目安です。

 米粉の生地はだらんとしているので元々どのくらいの量だったかわかりにくくなりがちです。

米粉パン作り_生地一次発酵

 なので、私はあらかじめボウルにマステで印をつけておいています。そうすると、ここから2倍というのがわかりやすいですよ。

④ガス抜き

米粉パン作り_ガス抜き

 丁寧に混ぜてガス抜きをします。

 ここはお急ぎの場合はぶっちゃけ省いて焼きに入ることもできます。

 省くこともできるんですが、ガス抜きの手間を加えることで発酵が安定します。

 やるとやらないとで、出来上がりのキメが全然違って美味しさも違ってくるのでぜひやってください。

⑤二次発酵

米粉パン作り_2次発酵開始

 型に生地を移して、30℃で30〜40分発酵します。

 型の8割〜9割くらいまでが目安。

米粉パン作り_2次発酵
このくらいまで生地が膨らんだらオーブの余熱を始めるとちょうどいいです。

 蓋をする場合はこの時に閉めます。

⑥200℃のオーブンで30分焼きます。

⑦焼き上がったらすぐに型から外し、キッチンペーパーとその上からラップでぴったりと包む。

米粉パン作り_蒸らし

 包むことで耳までしっとり柔らかく仕上がります。

 型から外れにくいときは、無理に外そうとすると崩れてしまうので、しばらく置いてからもういちどチャレンジしてみてください。

 蒸気で蒸れて外しやすくなることがあります。

 スライスするときはしっかりと冷えてから切るときれいに切れます。

食べ頃はやはり焼きたて!翌日以降に食べるならしっかりトーストして

米粉パンは焼きたてが一番美味しいです。

米粉パンは小麦のパンと違って翌日は硬くなってボソボソし、美味しくないです。

まさに、ご飯を冷蔵庫に入れておいて翌日食べた時のような食感になってしまいます。

なので、翌日以降にたべる予定の時は、焼いたその日のうちにスライスしてから冷凍庫に保存しておきます。

食べるときはしっかりと表面に焦げ目がついて中までしっかりと温まるまでトーストすると美味しく食べられます。

小麦のパンのように軽くトーストしたままだと、やはり美味しくないんです。

まとめ

アレルギーがあると食べられないものがあって大変ですよね。

兄弟がアレルギーじゃない場合は、食事をどうしたらいいのかすごく悩んでしまいます。

我が家も、ムスメはアレルギーないし、ムスコはアレルギーがあるので、食べれるもの・食べれないもの、食べたいものを考えて食事を準備しなくてはならずとても大変でした。

特に、ムスコが食べられない小麦は、パンや麺類などあらゆるものに入っていて、これがまたムスメが好きなものばかりなので、ムスメは我慢する一方だしなんとかしたいなあと悩みました。

アレルギーがあるムスコもないムスメも美味しく食べられることを考えて、米粉パンの自作を繰り返しました。

結局、できる限り余計なものを使わずに美味しいパンに近づける方法にたどりつきはしましたが、パンより蒸しパンの方がお手軽で美味しいことに気がつきました。

もし、米粉のパンの作り方で同じように悩んでいる方がいらっしゃったらぜひ参考にしてみてくださいね。

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