京都の人はイケズ、腹黒い、言われたことを鵜呑みにしてはいけない。
京都の人は冷たいと思われがちです。
転勤になったけれど、京都に住むのは不安。
住みやすい?子育て環境は?実際に子育てしている人はどう感じているの?
そのような方に、京都で子育てしてみて私が感じていることをご紹介します。
長くなってしまったので、気になる項目だけ読んでもらっても大丈夫です^^;
京都市って結局子育てしやすいの?
どこでもそうだと思いますが、京都市で子育てするにもいい点と残念な点があります。
でも、私は総合的にみて京都での子育てには満足しています。
私が京都で子育てする点で魅力的な点と残念だなあと思う点をまとめると
以下に京都の子育てについて感じていることを項目ごとに述べていきます。
京都市の子育て支援は発展途上
あとで詳しく述べていきますが、京都市は行政の子育て支援が充実しているとはいえないです。
観光と高齢者には優しいですが、子育てに手厚くはないです。
でも、一通りの支援や助成はあるし、ここ10年ですこーーーーしずつ良くなってきています。
京都というまちが将来も発展するには子どもたちの力が欠かせないです。
お孫さんもいることですし、長年務められている門川市長(2020年現在)にはもうちょっと頑張ってほしいなと思います。
京都は自然が身近に感じられる都市
京都は自然環境がとってもいい!
中心部にいても鴨川や公園、京都御苑が近くにあり、四方を山に囲まれているのでいつでも自然が見えて気持ちがいいです。
東山からお日さんが登ってくるのがとっても綺麗だし、少し山の方まで車を走らせれば民家も少なくなり星空も綺麗に見えます。
自然が身近にあると心に潤いがあり、余裕が生まれます。
子どもたちも四季を感じて成長できて情緒豊かになります。
植物園も楽しいです。
京都の一年は寒暖差がすごい!夏は溶ける暑さ&冬は底冷え
京都は三方が山に囲まれて美しい自然と共に生活できるのでとっても快適です。
しかし、盆地という土地柄、夏は暑く冬は寒い!
京都の夏は蒸し暑さがすごいです。
体が溶けるんじゃないかと思う暑さです。もうエアコンなしでは本当に死んでしまうレベルです。夜まで暑い、夜通し暑い。
真夏は連日35度超えが当たり前。
もう外に出た瞬間汗が吹き出します。
子どもも小さいうちは危険なので夏は外遊びは朝だけにしています。
そして夏の西日は本当にキツい!
京都の町は碁盤の目に整備されているので、西向きの部屋は本当に真西に向いているんですよね。
西向きの部屋に住もうと思う方はちょっと考えたほうがいいかもです。
京都の冬は底冷え。
本当に、下からじーんわり体の芯まで冷える寒さです。
京都府の北部はたくさん雪が降りますが、中心部では雪が積もるのは1年に1回くらいですね。
とにかく底冷えが厳しいです。
京都市は治安がいい
子育てする上で、治安がいい場所に住むって大事ですよね。
京都は治安もいいです。
北に行くほどいいです。上鴨や北山は高級住宅が立ち並んでいて閑静な住宅街になっています。
京都の路上喫煙防止条例が快適すぎる
子どもを散歩していると歩きタバコの煙って気になりませんか?
タバコ吸っている本人は自己責任でしかもフィルター通して吸ってるのでまだいいですけど、吸いたくない人に無理やり吸わせている路上喫煙ってある意味暴力ですよ。
副流煙ってすっごく体に悪いんですよね。
子どもに吸わせたくない!
しかも歩きタバコの人のタバコの火が子どもの目の高さなのですごく危ない!
京都中心部は路上喫煙禁止条例に基づいて歩きタバコが禁止されているので、喫煙しながら歩いている方はほとんど見受けられません。
空気が綺麗で快適(´︶`)
京都市の家賃は激高い
市内の中心部はファミリータイプの賃貸物件も充実しているとは言えないし、何しろ高い!駐車場も高いです。
なので、会社で補助が受けられたり、稼ぎのいい余裕のある家庭じゃないと住むのが難しいです。
原因は、近年ホテルやセカンドハウス向け住宅の建設バブルで地価が急上昇。
元々住んでおられた方も税金が払えなくなって出ていく方もいると聞きます。
観光や、富裕層向けのセカンドハウスを作るのもいいですけど、元々の住民やファミリー層を大事にしないと京都の伝統文化を守って行ったり発展していくことが難しくなると思うんですが。
家賃は、少し中心部からズレると下がってくるので住みやすくなります。
なので、最近は京都中心部から出て行く人も多いですね。
観光客が増え続けている京都ですが、人口は減ってきています。
京都市は交通の便が圧倒的!
駐車場がバカ高いという話をしました。
ただし、中心部は車がいらないくらい公共交通機関が発達しているのでお出かけもしやすいです。
バスが抜群に便利。私鉄も複数乗り入れている
町の中心部には、市営バス、市営地下鉄をはじめ、
私鉄は阪急電車や京阪電車が乗り入れ、大阪、神戸、奈良、滋賀方面へアクセス可能。
京都駅まではバスか地下鉄で行って、京都駅からはJRの在来線や新幹線に加えて私鉄の近鉄も通っており、交通の便が抜群です。
特にバスは路線数が多くて本当に便利です。
均一区間は大人230円ですが、600円の一日乗車券もあっておトクにお出かけができます。
タクシーもバンバン走っているので捕まえやすいです。
京都は土地が平坦なので自転車も便利
あと、地形が比較的平坦なので、自転車でどこまでも行ける。
いや、正確にはどこまでも行けるわけないんだけど、比較的遠くまで行けるんですよ。
これが、子育てしていて地味に助かる。
公共交通機関に乗りにくい赤ちゃん期とかイヤイヤ期とか、多少遠くても自転車で行っちゃえるって助かる。
本当は地味〜に緩く坂になっているので、電動自転車じゃないと厳しい時もありますが、電動自転車だと本当にどこまででも行ける気になる。
中心部は碁盤の目なので道に迷わないステキ♡
10kmほど離れたパン屋さんに自転車で行きました
京都の賃貸マンションでは町内会に入れないですって!?
京都はよそ者に冷たい
そんな噂を聞いた事はありませんか?
京都の町は町内会の結束が強く、町内会行事も満載です。
祇園祭の鉾町では祇園祭の期間中は大忙し。大人も子どももお手伝いに狩り出されます。
賃貸マンションでは通常町内会費が含まれていたり、別途徴収されたりします。
しかし、ある町内では賃貸マンションからは町内会費を徴収していませんでした。
その町内のお年寄りの方にお話を聞く機会がありました。
確かに昔は余所者は寄せないというときもあった。
しかし、マンションが多く建って、町内の高齢化も進みそんなことも言っていられなくなった。
若い人たちにも町内会に参加してほしいし、私たちも考え方を改めなくてはいけない。
という内容でした。
とはいえ、その町内は発言力のある方がなかなか納得せずに現在に至っているそうです。
独身の方は面倒臭くて町内会なんて入りたくないのが現実かもしれません。
大家さんのお考えもあるのかもしれません。
しかし、わたしたちは人間は一人では生きていけません。
子育てもひとりでできるものではないですよね。
面倒なこともあるかもしれませんが、困ったときに助け合える、普段から声を掛け合う方達に見守られて成長できるこどもたちっていいなとおもいます。
京都は建造物規制のおかげで快適!でも不便なことも
京都は今マンションやホテルの建築バブルですが、京都の街中は建造物に対して建築条件が厳しく規制されています。
歴史ある伝統的な街並みの景観を損なわないように、建物の高さや色も決まった範囲でしか立てることができません。
ですから高過ぎるビルもマンションもないおかげで空が広く周囲の山々を見ることもできます。
これはとってもありがたいし、快適です。
しかし、この規制のおかげで自分の家を立てようと思ったら赤や緑など派手な色を選ぶことはできません。
そもそも、京都の街中は住宅が密集するように建っているので日当たりの良い広々一戸建てを建てるには不向きです。
京都の昔からの町屋を想像してもらえばわかりますが、お隣同士がかなり密集して建っていますので、中庭を設けて日当たりを確保できるような間取りにしないと日当たりはすごく悪いです。
周囲にマンションが立ってしまったら日当たりは壊滅的に。
土地の値段も高いので広い庭を望むなら中心部からは離れた場所に住まいを構えたほうがいいことになりますね。
私は日当たりが良い部屋が絶対の人なので、京都の町屋には憧れますが色々と考えてしまいます。
京都はほどよく都会で生活に必要なものはなんでも揃う。ただし物価は高い
子育てをしていると必要なものがたくさんあって普段の買い物も大変。
特に小さい子どもと一緒だと買い物も一苦労ですよね。
京都は中心部に住めば、繁華街と住宅地がすごく近いです。
街中が近いので買い物も便利。
デパートもスーパーもドラッグストアもあります。
パン屋さんがすごく多い。
飲食店もお弁当屋さんも多いのでお出かけにも便利です。
京都市の中心部、四条河原町周辺はたくさんのお店や飲食店、デパートが集まっていてここに行けば一通りなんでも揃ってしまいます。
東京みたいにあちこちに繁華街が形成されているのではなく1箇所にギュッと集まっているのであちこちにいかなくてもいいのがいいです。
中心部から外れても、市内各所に古くからの商店街も残っていて、地域の方々でいつも賑わっています。
もちろん京都にはないお店もたくさんありますが、大都会の大阪まで電車で1時間以内で行けるのでどうしてもというときには大阪まで言ってしまえばなんでも揃いますね。
物価はちょっと高いと思う。
というか観光地価格?日本一高いらしいです。
有名な産婦人科や総合病院、小児科などの病院もたくさんあります。
京都は常に観光客が溢れる観光地。観光地ならではの嫌なところもある。
歴史に親近感や興味が湧く
京都には歴史的建造物や歴史の舞台となった場所がたくさんあります。
ですから、学校で歴史について学ぶ時に親近感や興味が湧きますよね。
沢山の世界遺産もあり、街の雰囲気もいいので世界有数の観光地にもなっています。
オシャレなカフェや飲食店などお店がたくさん
観光地なので、おしゃれなカフェやお土産も手軽に手に入ります。
観光地なので美味くて町屋で雰囲気のある飲食店も十分にあるんですが、美味しいお店は予約がいっぱいで入れないことが多々ある。
でも、観光地だからこそ子どもにも優しいお店も多いです。
バスが致命的に混んでいる路線も
観光地という点で言えば、人気路線はバスが常に観光客で致命的に混んでいて子どもを連れて利用しづらいです。
観光客が地元民の生活を脅かす。無断撮影や民泊も
観光客が自分の家や子どもをカメラでバシャバシャ撮られるのも困った点です。
外国に行って、家や子どもが可愛い!ってテンションあがって写真撮っちゃう気持ちはわかるんですけどね。。。
声の大きい人やマナーを守らない人が増えてきていて『観光公害』として問題にもなってきています。
民泊も問題になっていますね。
お隣のお家が急に民泊をやり始めて、誰ともわからぬ外国人が日替わりで入れ替わり立ち替わり出入りしていたら安心して生活できませんよね。
特に子育て世帯にとっては不安が大きいのではないでしょうか。
規制を少し厳しくしたりして対応したりしていますが、賃貸マンションでも隣の部屋が民泊をやっているなんて話も聞きます。
民泊のいい面もあるんでしょうが、暮らしている住民にとっては不安が大きいです。
京都市は町ぐるみで教育熱心
家賃は高いのがネックな京都ですが、教育は抜群に熱心。
しかも街ぐるみで熱心
公立でも小中一貫教育が推奨されていて、政府のモデル校にもなったことがある学校もあります。
※そのため、児童数が増えすぎて今はモデル校とは言えない状況ですが。
それでも教育熱心な家庭が集まっているからか、マンモス校ながら特に重大な問題も起きていない良い学校です。
熱心すぎて、ちょっと宿題の量が多すぎやしないかと心配になるレベル。
それでもクラスの半分以上が塾に通っているというから、皆さん教育熱心なんでしょうね。
もっと小さい頃は子育てサロンも地域の方が主体となって市と協力して運営してくれていて、ここでママ友と出会ったり地域の方達と仲良くなれたりします。
ママや赤ちゃんの出会いの場でもあります。
地域で子育てしていこうという様子が見られ、近所を散歩していてもお年寄りが気軽に声をかけてくれたりします。
小学校でもお祭りでも、町衆が協力して立ち上げていったというのが京都市民の誇りでもあります。
町内会とは別に、学区毎にお祭りや運動会などさまざまな行事を行なっていて、団結力も抜群です。
地域の活動って面倒くさいと感じる方もいるとおもいますが、孤独な子育てが増えているこの時代に地域の方と繋がる機会があるって素敵なことだなと私は思います。
京都には大学もたくさん!自宅から大学に通えるかも!?
京都には名だたる大学がたくさんあります。
私学も多いですが、なんといっても京都大学は天才を多数輩出していることでも有名ですね。
京都大学は、吉田山という山の麓にあって京都の中心部からでもバスで10分くらいで行けます。
京都大学の総合博物館は子ども博物館という催しがおこわれていて、現役の大学院生が各テーマに沿って解説してくれます。
子どもたちにとっては生の最前線の研究に触れたり、興味をより深めるチャンスでもあります。
京大以外にも博物館を一般に公開している大学はたくさんあるので、子どもたちも小さい時から色々な世界に触れるチャンスが身近にあります。
大きくなったら自宅から大学に通えるようになると、下宿代も助かりますね。
京都の幼稚園事情
京都は教育熱心と言いましたが、幼稚園も私学が圧倒的に多いです。
幼稚園選びも大変です。
2019年の十月からは幼稚園無償化になりましたが、京都には以前から私立の幼稚園に対する補助もあります。
公立の幼稚園も祇園祭や葵祭など地元の行事に触れ合ったりでき、中々魅力的な教育をしています。
京都は待機児童がゼロ!その実情は・・・
京都は待機児童がここ5年連続でゼロと発表しており、選ばなければ保育所に誰でも入れることになっています。
選ばなければ・・・
中心部の保育所は人気なので、希望の保育園に入れない方がいます。
また、一時保育も初めては半年以上待ち。2回目以降は1ヶ月に一回程度の利用しかできないほど人気です。
待機児童がゼロというカラクリは、そのカウント方法にあるみたいです。
希望の保育園に入れない困っている家族がいるかぎり、待機児童ゼロとは謳って欲しくはないと思います。
京都市中心部には託児所は周辺に複数あるので、託児に預けることは便利です。
京都市中心部はママのレベルも高い?
京都市の中心部は家賃が高めで、ほかの地域から教育熱心な層が引っ越してくると言いましたが、
経済的に余裕のある家庭が多いためか、ママたちも大きな揉め事などはなくフレンドリーな方が多いです。
内輪ではドロドロした人間模様があるのかもしれませんが、あくまで表面上は人間関係はソフトなことが多いです。
もちろんトラブルメーカー的な方や厄介な方も登場します。(経験済み)
でも、それって京都に限ったことじゃないですよね。
どこに行ってもそういう方ってひとりやふたりいるもんです。
元々住んでいる方よりも、他府県から来た方が多い印象がありますし、
ザ・京都と感じるような陰湿とか腹黒とかネチネチとか(言い過ぎwww)私は感じた事はありません。
京都市で住みやすい地域は?
一言に京都市といっても11の区があり、それぞれに特色があり個性があります。
こちらのサイトでは、各区の特徴を紹介しています。
その地域地域で魅力があり、人によっても好みが分かれるところです。
まとめ
京都は、総合的に見て子育てしやすい環境だと思います。
でも、抜群に子育てしやすいかと言ったら問題もあります。
ご家庭の考えによって、そこを許容できるか、魅力が上回るかの問題になってきますのでこの記事が参考になれば嬉しいです。
住めば都と言いますが、私は京都に住めて子育てができてよかったなと思っています。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました
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